ザ・グレート・展開予測ショー

いつだって☆ハッピー・ハッピーライフ!(4) −夢(その1)−


投稿者名:来栖川のえる
投稿日時:(01/ 3/22)

・・・・・夢・・・・・
そう、夢だ・・・・
俺はなぜかそう認識できた。
俺はこの中で生み出された・・・・
一人の美女の元で・・・・・・・


「玉藻の前さま、お呼びでしょうか?」
だれだろう・・・・男の声がする・・・・・・
「うむ。まあ、ちょっとな」
玉藻の前と呼ばれた女性は、目をあまり合わせないように話している。
・・・・・高級そうな着物に身を包んだ女性。どこからどう見ても「美女」としか言いようがなかった。・・・・・・どこかの貴族なのだろうか・・・・・・。
「ん〜・・・。まあ、なんだ?お主、前に私に小話をしてくれたな?」
「はあ、まあ」
男は不思議そうな顔で問い返す。
「・・・・だからな・・・私も退屈だから、お主の小話を聞いてやろうかと思ってな」
なんかすっごく言いにくそうだ。
「へ?」
・・・・・いいのか、そんな返答で・・・・・。
「どうした?私が小話を聞いてやるというのだぞ?」
・・・そのまま、男は意味のわからないような顔をしていたが、突然くすりと笑うと、
「はい、わかりました。では、今考えてくるので、少々お待ちを」
「ちょっと待て、なんだ?今の笑いは?私はあくまでお主につきあってやろうと言っているのだぞ?」
「はい、わかっておりますとも」
「・・・・・本当か?」
男は、その質問には答えずに、そのまま部屋を出ていった。
「・・・・まったく・・・。本当にわかっておるのだろうか・・・・?」


・・・・・・出会ったのは、一週間前のことだった。
「すいません、道をお聞きしたいんですが・・・・」
突然、道を聞かれて私は困った。・・・なにせ、外にでたのは、二年ぶりで、道なんかわかるわけなかったからだ。
「ここなんですが・・・・自分が今どこにいるのかわからなくなっちゃって・・・・」
そう言って男は地図のある地点を指差した。・・・・地図持ってて迷うなよ・・・・。
だが、私はすぐ答えることができた。
「そこは・・・・私のすんでいるとこだが・・・・?」
男は一瞬驚いたような顔をしたが、
「え?・・・・じゃあ、あなたが玉藻の前さまですか?」
と聞いてきた。
「そうだが・・・?」
「いや〜。美女と聞いていたもんで、胸もでかいかと思ってたんですよ。だからまちがえちゃって・・・・」
「・・・お主、私にけんかをうっとるのか?」
まあ、本当ならこの時点で打ち首とかになるんだが、私が十時間説得して護衛をつけさせなかったおかげで、命拾いしたようだ。・・・・・それに、なんだか憎めないやつでもあった。
「いえいえ・・・。それよりも、私、今日から貴方の世話役を勤めさせていただく、こういう者でございます」
そう言って男は名刺を取り出した。
「世話役・・・・・?私にはすでに一人いるはずだが・・・・?」
この時代、玉藻の前ほどになれば、世話役などうん十人、うん百人といるはずだが、玉藻の前が無理言ってせめて一人にしてくれと頼んだのだ。まあ、当時玉藻の前は特別扱いだったので、ねばった末、意見が通ったのだ。
「いえ、なんか前の世話役の人がやめたそうなので・・・・」
そーいやーそんなことを聞いた覚えもあるような・・・。
しかし、地図持ってるくせに迷うような男に、私の護衛役は勤まるのか?
「・・・ったく、会ってそうそう私を愚弄するような男に、私の世話役など勤まるのか・・・・?」
どうやら、そっちの方が重要らしい。
「愚弄・・・?なにか言いましたっけ・・・・?」
忘れる・・・・と、言うよりは、愚弄した気はないんだろうな。・・・・・別に、貧乳好きというわけじゃなかろうが・・・。(おれは貧乳好きだ(爆))
「・・・・・くっ・・・・・。まあ、ついて来い・・・・・」
女性は、真実だけに言い返せないので、くやしそうに歩き出した・・・・・




{まあ、キャラのモチーフは、おそらく全員がわかると思いますが、愛しのあの人です。
さて、続きをがんばらな・・・・・}

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa