運命の赤い糸(完結編)
投稿者名:CSU
投稿日時:(98/ 2/28)
なんとかこのシリーズを完結させることができました。
元々このシリーズは、スリーピング・ビューティー(その10)の扉絵を再現してみたい!
といった考えから思いついた話なんですか、うまく完結できましたでしょうか、皆様?
まあ、とにかく、運命の赤い糸(完結編)です。
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実家に帰ってきたおキヌちゃんだったが、帰ってからしばらくして、どこかに出かけようとする。
おキヌ「早苗おねえちゃん、私ちょっと出かけてくるから」
早苗「どうしたのよおキヌちゃん、もうちょっとゆっくりしてけば?」
おキヌ「うん・・・でもね、どうしても行きたい場所があるんだ、
夕方には帰ってくるから心配しないでね」
早苗「ふーん、そこまで行きたいんだったら止めないけど、悪霊には気をつけるのよ」
おキヌ「大丈夫よ、私これでもネクロマンサーのはしくれなんだから!」
といって、おキヌは出かけていった。
そして、ある場所に辿り着いたおキヌちゃん。
そう・・・ここは、おキヌが横島に初めて会った場所だ。
昔のことを思い出しながら、歩いているおキヌ
おキヌ(ここで横島さんと初めて会ったのよね、ふふっ、考えてみれば私ったら最初会ったときは、横島さんのこと殺そうとしてたのよね。
それが今では・・・)
そんなことを考えながら少し駆け足で歩いていたおキヌだったが、
よそ見をしていたせいか、突然誰かと正面衝突をした。
「きゃ・・・!!」
そのまま地面にへたりこむおキヌ。
おキヌ「いたたた・・・、あ、すみません私ついよそ見して・・・おケガは?
・・・って、え?ウソ?横島さん!?」
『そんなバカなことって・・・』と思うおキヌだったが、それは紛れもなく横島だった。
横島「お、おキヌちゃん?何でここに・・・」
おキヌ「横島さんこそ何で・・・」
横島「え?、美神さんから聞いてなかったの、俺この前商店街のくじ引きで、人骨温泉の宿泊券が当たって、何となくここに来てみたんだけど・・・おキヌちゃんは?」
おキヌ「私は今日、実家に来てたので・・・横島さんと同じで何となくここに来たくなったんですけど」
横島「なるほどねー」
そして、しばらくの間、思い出話に花を咲かせている横島とおキヌだった・・・。
少し時間が経過した頃、横島がある事を口にした。
横島「そーいや、おキヌちゃんは、初めて会ったときは俺のこと殺そうとしてたんだよなー」
おキヌ「横島さん・・・それは言わないで下さいよ」
横島「ごめんごめん」
おキヌ「確かに最初会ったとき、私は横島さんの事殺そうとしましたよ、
・・・でも・・・・・・今は・・・・・・」
そう言うとおキヌはいきなり横島に抱きついた。
横島「お、おキヌちゃん?な、何?」
おキヌ「・・・・・・・・・・・・・・・」
無言のおキヌ。
横島「ど、どうしたの、おキヌちゃん」
おキヌ「・・・しばらく・・・」
横島「え?なに?」
おキヌ「・・・しばらく・・・このままでいさせて下さい、横島さん・・・」
横島「おキヌちゃん・・・・・・分かったよ」
そう言って、静かに、おキヌの身体を抱きしめる横島だった・・・・・・・・・。
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おキヌ「ただいまー」
早苗「おキヌちゃん、遅かったじゃない、夕方には帰ってくるって言ってたのにもう夜の8時よ、心配したんだからね!」
おキヌ「ごめんね、早苗おねえちゃん、ちょっと・・・・・・ね」
早苗「それはそうとおキヌちゃん、その嬉しそうな顔は一体何?」
おキヌ「え、なに?何が?」
早苗「何って・・・その顔見れば誰だってそう思うわよ、ははーん、さては何かいいことでもあったのかな〜?」
おキヌ「(ギクッ)え〜、べ、別に何もないよ〜」
早苗「ごーまーかーすーなーー、おねーさんに全部白状しなさーーい!!」
おキヌ「何にもないってば〜(汗)」
と言いながらも、幸せそうな笑顔のおキヌであった(^_^)
〜THE END〜
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コメント:
- 絶対、竜破斬(ドラグ・スレイブ)だと思ってたのに、鈴奈(りんな)さんの能力。――――という大ボケはほっといて、感想行きます。まずは、連載完結おつかれさまでした。‥‥実のところ、もうひと波乱くらいあるかと予想してたのですが、今回完結ということでちょっと拍子抜けしてしまいました。いかにも鈴奈・鈴女姉妹が2人の間にでしゃばってきそうだったので‥‥。でも、おキヌちゃんがとっても幸せそうなのでよかったです。――しかし、疑問なのは「よるのはちじ」。まさか、その時間までずっとおキヌちゃんは横島に抱きついたままだったとか?(妄想爆) (ASK-YOU)
- おキヌちゃんそんな遅くまでナニやってたんだああ〜! (ホーエンハイム)
- この話自体はとてもよかったと思いますが、何かむなしいというか・・・。 (クワトロ)
- うっしゃぁぁぁぁ!CSUさん、前回のオレの期待に見事に応えてくれましたねっ!アオーン!オレサマトオマエイキトウゴウ!!(笑)夜の八時よるのはちじヨルノハチジィィィィィツ!!!l(大爆発!!) (ダンジョン退屈男)
- 考えてみるとおキヌちゃんも横島も互いに「襲った」んでしたねぇ。意味は違うけど。 (Chon)
- バーチャルアンケートの「本棚のコミックを読み返したくなるとき」って、こんな話を読んだときではないでしょうか? (コーディ)
- あれれ?鈴女&ホクロ美人の鈴奈は??出てくると思ったのに(;_;。よって保留です。 (Ihori)
- まあまあ、Ihoriさん、鈴女と鈴奈については現在構想中の次回作『おキヌちゃんの存在(仮)』で出てくる予定なので気長に待ってて下さいね。 (CSU)
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