ザ・グレート・展開予測ショー

いつだって、ハッピー・ハッピーライフ!!(1)


投稿者名:来栖川のえる
投稿日時:(01/ 3/20)

「お〜い、買ってきたぞ〜」
おれは暗い道を走りながら言う。
「・・・ありがと」
タマモはそう言うときつねうどんをふくろから取り出す。
「ありがとうでござる!」
勢いがちがうな。俺はシロにおにぎりを渡した。
「・・・・なにこれ・・・・?」
タマモが受け取ったきつねうどんを見ながら俺に聞いてくる。「どろり濃厚ゲルルン
きつねうどん(つきぬける味!)」というシールが俺の目に飛び込んできた。
「いや・・・・おまえの好物だろ・・・?」
っていうかこんなシールを見つけたら、買うしかないだろ。チャレンジャーとして。
「・・・・どうだ?うまいか?」
「・・・・・・・・のどにダメージがある・・・」
なんと!?ダメージが!?この世界広しと言うが、ダメージのあるうどんを食ったのはこいつが初めてじゃないのか?
「こっちはなんでござる!?」
シロの方を向くと、「砂糖としょうゆのやきおにぎり!もちのような食感を出してみました!」・・・・というシールが見える。おにぎりに砂糖の時点で買わなくちゃ男と言えんだろ!?
「・・・・・・おにぎり?」
なの?
「いや、肉は焼いたりしなきゃいけないだろ?でもおにぎりならそのままもってこれるし・・・・で、どうだ?味は?」
「うまいでござるよっ!」
・・・・・・・まあ、なにも言うまい。

なんで俺たちはこんなことをしているのか?そう思っただろう!実は、俺らは「GS仲良し三人組!!(かの風に)」とされてこの頃通り魔事件があいついでいるこんなド田舎にいるのだ。美神さん曰く、この事件は霊障の線が濃いいらしい。だから、こうして昼も夜も見張っているのだ。っていうか人狼と妖狐が来るのは分かるがなんで俺がくるんだ?

「じゃ、そろそろ寝るか」
だんだん眠くなってきたので俺はそうみんなに声をかけた。
「・・・・見張るんじゃないの?」
当然の質問だな。
「・・・そこで問題があるんだ・・・。俺は人間だろ?睡眠不足だと、後が続かないんだ。そこで、俺はよりパワーをためるため、見張りはきみらに任せて、睡眠をとることにした!」
「・・・・・・(怒)」
怒ってるよぅ。
「あんたねえ。みんな平等に決まってるでしょ?私達だって寝なきゃいけないのよ!」
「じゃあ、拙者一人で見張るでござる!」
いいぞお。その意気だ、シロ。
「あんたねえ・・・いいわけ?それで?」
「ふふん。拙者は軟弱な狐とちがってちょっとくらい寝なくてもいいでござる」
「・・・・なんですって・・・・!」
ああ・・・険悪なムードに・・・・。
「・・・・・・わかったわ!私も見張ってあげるわよ。こんな犬っころに任せちゃおけないからね・・・・(怒)」
「犬じゃないもんっ!」
な・・・なんと、「もんっ」で来たか。・・・なかなか・・・。じゃなくて、止めなくてはっ!
「おいおい、やめろよ二人共!」
おれが中に割って入ると、なんとかけんかはすんだ。
「・・・・・ふんっ!」
「べ〜」
・・・・まあ、当初と予定はちがったが、なんとかまるく収まったな。
「・・・じゃ、おやすみ・・・」
そう言っておれは布団の中に入った。


「・・・・・シロ、起きてる?」
タマモが毛布にくるまりながら聞く。
「あったりまえでござるよ」
でも、どことなく眠そうだ。
「・・・ふ〜ん、あんたにしちゃすごいじゃないの」
「拙者は名誉高い人狼でござるからな!」
「・・・・・・・・・・」
タマモはそれっきりだまる。
(なにか・・・へんな気分・・・・)
なにが変か?それは自分にも分かっていた。
(なぜ・・・・・人間はこんなに私に対して優しいの・・・さっきも、横島は普通に会話して・・・それがあたりまえで・・・・・・)
・・・・その答えはタマモには到底理解できなかった。
(・・・私は、敵なんじゃないの・・・・?)
・・・そう言えば、風船を交換して誓いを交わしたあいつも私が妖怪だってこと全然きにしてない風で・・・・
・・・・・・妖怪と人間の違いはなんなんだろう?なにが違うんだろう・・・・・・・?

 ・・・・・・・その答えを出さないまま、タマモはまぶたを閉じた・・・・・・・・・




{こんちは、新連載です。一言断っておきますけど、・・・・かなりまじめです!ギャグも(笑)タマモ話は書いてて楽しいです。・・・・・次どんな展開にするか考えてないけど・・・(泣)}

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