ザ・グレート・展開予測ショー

横島危機終了・・・か?


投稿者名:ツナさん
投稿日時:(01/ 3/16)

 妙神山から帰った横島は、とりあえず事務所に戻った。なんせ今ごろアパートの自分の部屋は大破しているであろうし、街中ふらつくにはまだ少々の不安があったからだ。
 で、事務所に戻るとそこには駅のプラットホームは選挙事務所で「何かと世話になった」やくざ大増とその1党が待ち構えていた。
「げ、まだ用があるのか?」
横島は恐怖に震えつつ、それを十二分に押し殺そうと努力して、彼らに声をかける。
「まだ何か御用ですか?」
するとその声に気付いた大増がちらりとあたりを伺うと、なんと土下座して誤る。
「すいませんでした横島さん。あなたがまさかあの美神令子さんの助手とは露知らず、無礼なまねをしてしまいまして・・・」
「そ、そんな・・・」
「いえ、あの・・・いえとにかくこの地獄組幹部である大増、指の一本も詰めてわびを・・・」
(地獄組・・・、あああの親分さんの。きっといろいろ聞かされてんだろな、変なふうに)
「いえ指を詰めるなんて・・・。もともとこちらに不注意があったんですし・・・」
「許してくださるんで!!!ありがたい、この大増、このご恩は決して」
「忘れていいです・・・」
やくざさんはあまり、という顔をしてご帰宅されるよう願うと、大増とその一党は深深と頭を下げて立ち去っていった。
「・・・とにかく不幸は終わったらしいなぁ・・・」
横島は何事もなかったのでホット一息する。
すると今度は唐巣神父が反対の方向からいそいそと歩いてきた。そして横島の存在に気付くと十字を切った後、駆け寄ってくる。
「おお横島君!!生きていたか!!!」
「そりゃまぁ何とかお世話様で二三回死に掛けたけど」
「ほんとぉぉにすまなかった。ここ数日きがきでならなくってね。とにかく良かった。あとでちゃんと礼をするから。そうそう中で美神君が待ってるはずだよ、早く無事を報告してきなさい」
「はぁ」
いやみを言おうが露骨に血走った視線を浴びせようが、自分の無事を祝ってくれる唐巣神父を見て横島は復習してやろうという気持ちをすっかり忘れてしまった。
「じゃ、私はこれから除霊がるから、後ほど食事でもご馳走するよ」
唐巣神父は喉のつかえが取れた、さわやかな顔で去っていった。

『お待ちしてました、横島さん。オーナーがお待ちです』
「ああ、わかった。すぐ行くって伝えてくれ」
事務所に入ると人工幽霊一号が快く迎えてくれた。リビングに向かうまでの間に妙神山から連絡があった事が伝えられる。
「そうか。で美神さんは少しは反省してるのか?」
『・・・ご自分でお確かめください』
「わかったよ・・・。ちわぁっす」
確かめろっていわれちゃなぁ、と思いつつ、ドアをノックする。
「・・・どうぞ」
すると中から妙に冷たいの美神の声がする。
横島は背中に嫌な寒気が走るのを感じたが、なむさん、とドアを開ける。
「横島君・・・」
「ど、どうしたんですか・・・?」
「駅前の電柱の修理費用200万円、アパート修理費用300万円、米軍基地からミサイルの発射費用請求13億5000万円、ミサイルによって発生した器物破損の弁済費用3億2000万円、学校での備品等損壊の修理費用100万円、選挙事務所で破壊した古伊万里の茶器三点セットの弁償費用1000万円・・・その他もろもろあわせて17億7764万3250円」
「へ?」
「・・・・あんたがフラフラ出歩いたせいでこんなにも被害が出たのよ、でそのつけが丸ごとGS本部から師匠である私のところに回ってきたのよ!!!」
「・・・」
「どうするつもり?こんな金あんたの給料一千年分でもまかないきれないわよ?」
「どうするって・・・」
「あんたがそこらへんをふらふらしてなければあんたが痛い目見るだけで済んだのに、どう責任を取るつもりかしら」
「う、う・・・」
横島はそうでられるとは思っても見なかったのといつにも増した威圧感で、言葉を詰まらせる。
(何でおれがこんな思いしなくっちゃなんねぇんだ)
心では理解していても悲しきかな、体が言う事を聞かない。
「美、美神さんが変なもの握らすから・・・」
「今はそんな事関係ないでしょう?」
大有りである。はなっから横島に指輪の不幸を押し付けようとせず別の解決方法を選んでいればこんな事にはなってない。
 それは美神本人も十分承知しているが・・・彼女の性格からしてそれを認めるはずがない。
「あなたが出した損害の賠償金を私が立て替えたからなたは捕まらなかったのよ」
実はこれも嘘。この賠償請求はGS協会から元凶の美神に出されたものである。唐巣にも責はあるのだが、GS本部にかなりのコネがあるのと食うや食わずの生活をしている周知の事実のおかげで、何とか見逃してもらえた。どうせ金払えといっても払えはしないし、美神に関しては脱税の前歴があるので美神からとるほうが罪悪感がない、その上彼女なら100%確実に取れる。彼女の総資産はかき集めればウン十億である。
「・・・だぁぁぁぁ、なんやねん、自分のした事棚に上げて金の話ばっかしくさって!!!このくそあほ女がぁぁぁ!!!!!」
横島もうすうすその事を感づいたらしく(彼の頭脳はアシュ君に化けてから飛躍的に成長している)、それでも心と体のバランスが保てずに、大阪弁で切れた!!!
「誰がくそ女よ、このスケベ男!!!」
美神が神通鞭を構えて威嚇する。

・・・その後、2時間ほど乱闘が続き横島がごみ捨て場で半死半生で失神しているのをおキヌが発見したのはそれからさらに二時間後の事だった。

「あーあ、結局発展なしなのね」
ヒャクメがアタッシュケースを閉めながらつぶやく。
「しかしもう取り付かれてまちゅね、最大の不幸に」
パビリオが肩をすくめていうと小竜姫が、
「あれはあれで幸せなんじゃないの?」
と言う。
「しらないでちゅよ、ああ、ルシオラちゃんが嘆いている姿が鮮明に思い描かれまちゅ」
情けないなぁぽちは、と半ばあきれるしかないと悟ったパビリオ。
『あーあ、しょうがない人たち・・・』
神々は二人の喧騒を思い出しただただため息をついていた。
 
FIN

だぁぁぁ、駄目だ、話になんねぇ・・・全然まとまってない。すまん皆の衆。 

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