ザ・グレート・展開予測ショー

ライヴW  


投稿者名:来栖川のえる
投稿日時:(01/ 3/14)

私の体に心地よい風が吹いた。夏なのに冷たくて気持ちいい風。広い、広い高原の中に、
私はいるの。ここはどこ?何で私はこんなところにいるの?その時、近くで声がする。
「お〜い、そろそろ飯にしようぜ!」
私はこの人の名前を知ってるの。なんだか知らないけどすっごくなつかしいような気がするの。
「は〜い」
私はただ答える。なぜかこんな言葉が出るの。こんな心細いところにいるけど、なんだかこの人といると安心するの。
それでね、一緒にお弁当食べたの。とってもおいしかった!「おキヌちゃん」って人が
作ってくれたんだって。誰だか分からないけど、うれしいな。
私ね、なんだかしらないけど、思い出してきたの。なんだかは分からない・・・。でもね、そろそろ何か思い出しそうなの。
今はひたすらこの人といる時間がいつまでも、いつまでも続いたらいいなって思うの。


でも、私は最後には悲しい顔をして、
「さようなら・・・・」
っていうの。なんでなの?なんで一緒にいちゃいけないの?ねえっ!ねえっ!?


「ハアッ、ハアッ、ハアッ!!」
私は、気がつくとベッドの中にいたの。いつもいつも同じような夢をみて、いつもいつも
ああいうふうにさよならを言うの。なんで?とってもつらいよ。とっても悲しいよ。
いつまでも一緒にいたいのに。私、どうしちゃったんだろう?いつもつらいの。何してるときも。私ってなんなの?ねえ、教えてよ?

「紫音?どうしたの?」
隣でママが目を覚ましたみたい。
「・・・べつに、なんでもないよ」
私はそう答えるしかないの。ママに心配かけたくないから。
「・・・そう」
そう言うと、ママは私のこと抱いて寝てくれるの。すっごく安心できるぬくもり。夢の中
のあの人とはちょっとちがうけど、ママのぬくもりもいいの。このときだけ、私はやすらぐの。ありがとう、って全部分かったときに言ってあげるの。いつも、いつもありがとうって。

          ・・・・・ママ大好きっ・・・・・




{今回はルシオラ視点で書いてみました。一風変わったものになりましたが、どないでしょう?   のえる}


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