ザ・グレート・展開予測ショー

ライヴU


投稿者名:来栖川のえる
投稿日時:(01/ 3/13)

今日は娘の入学式。そら(からすじゃない)は晴れて雲一つ無い晴天。こんなめでたい日
がほかにある?とにかく、今日は私も、娘もおおはりきりだった。
「ママ〜、まだあ?」
「ちょっと待っててね。もうちょっとだから」
私は化粧を直しながら答える。ちなみに横島のやろうは今日はこない。仕事で海外にいっているのだ。ちくしょう。娘よりも仕事とるってか。
「ママあ〜〜〜っ!」
いいかげんしびれをきらした娘が玄関から叫ぶ。
「はいはい、今行きますよ」
化粧の直しを終えた私は、娘といっしょに学校へ向かった。


「ねえママ、あれほしい!」
学校に行く途中の店の前を通りかかったときに、娘はそう言った。
「ん?」
娘が指す方向には、駄菓子があった。
私は時計を見て、時間に余裕があることを確認すると、
「じゃあ、ちょっと待っててね。今買ってくるから」
そう言って私は店の中にいったんだが・・・
「紫音!?紫音!??」
私が店から出てきた時は、もうその場所に娘はいなかった。
仕方なく私は学校で待つことにしたが、いっこうにこない。
(やっぱりこういうときは警察行ったほうがいいわよねえ)
そう思いつつも、あの子が学校に着いた時、もし私がいなくてさびしい思いをしたらどうしようと思うと行くことができなかった。

ギーンゴーンガーンゴーン
そうしているうちに、入学式開始のチャイムがなってしまった。
(さすがにこれはまずいかも・・・)
とおもって警察に行こうとしたとき、ちょうど娘がこっちに歩いてくるのが見えた。
私は思わず走って駆け寄った。
「今までどこ行ってたの!?入学式始まっちゃったわよ!?」
そうしかると娘は申し訳なさそうな顔で答えた。
「・・・ごめんなさい。でもね、道でおばあちゃんが倒れてたからね、助けてあげたの。
でね、おうちまで運んであげようとしたら、みんながてつだってくれたの。でね、家についたらね、おばあちゃんがね、「ありがとう」って言ってお菓子くれたんだよ」
そう言って娘は証拠だと言わんばかりにお菓子を出した。
おそらくこの子の年齢で運ぶのは大変だったんだろう。この子のやさしさが、みんなを動かして、みんなが得することになったのか・・。何年経っても、この子は変わらないって
ことね。
・・・・そう思って、私は横島をかばったルシオラのことが目に浮かんだ。

・・・ありがとう。今もしあのころのルシオラと会ったなら、私は迷わずこういえると思う。だからそのお礼のかわりに、この子を幸せにしてあげたい・・・。私は心からそう思った。

「・・・・ばか・・」
私は、娘に対してそういうとだまりざるをえなくなった。
(心配かけて・・・・!)
私は目が雫でかすんだので、ごしごしとふくと、
「行こっか!」
と娘に向かっていった。
「うん!」
娘は幸せそうな顔をしていた・・・。




{あとがき(みたいなもの)。このままいくと展開予想っていうかルシオラ成長日記にな りそうなのえるです。今回はあんままじめじゃないけど・・・どうでっか?っていうか
 自分で書いてて良くわかんなかった(笑)。それにしても、一日のうちにUまで出るの
 すごいだろ。ドラクエなんてかなりかかったからなあ。}

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