ザ・グレート・展開予測ショー

横島危機100発(残り56不幸)


投稿者名:ツナさん
投稿日時:(01/ 3/12)

 一連の不幸の末、ついに妙神山を目指すことにした横島。いざ目指すとなると本来あまたの苦難を超え、その頂にたどり着かなければならないのだが、横島はずるして「飛」の文珠を使い街から一っ飛びでその山門へたどり着いたのでした。
 
「む、左の、今のはありなのか?」
「むむむ、知らんぞ右の。我々が門を守り幾星霜、こんなことはなかったからな」
「しかし文珠を使うとは・・・この山を登ることから修行は始まって居るのに」
「しかしだな、右の・・・」
いきなり天から降ってきた横島を見て鬼門左右がそれは修行者としてありなのかを話し合っている。
「いいからさっさと通してくれよ鬼門右左」
横島はそんな二人を一瞥すると、「右の」の面に手を据える。
「吹き飛ばすぞ」
「うぐぐ、この鬼門を脅すというのか」
「やめておけ右の。いまや横島の力はわれら守護鬼族のそれを大きく上回っておる。本当にやられるぞ」
「うぬぬ、しかしわれらにも役目が」
「死にたいか?」
「・・・・良かろう、通れ」
ほとんどいる意味を成さない二人であった。無条件でその門戸を開ける。
「助かるよ」
横島は一礼すると中へ入っていった。
「鬼門、今誰か来ませんでした?」
ちょうどそのとき小竜姫が来客を感じ取って門から顔を出す。
「今横島殿が向かわれましたが?」
「え、来てませんよ」
「なんと、では今のは?」
「横島ではなかったのか?まぁ確かに雰囲気はいつもと違っていたが」
「こまったわね、今美神さんから連絡があって、横島さんがそっち行くから捕まえておいてくれって言われたんだけど・・・」
「むう、ではどうしたのでしょうか?」
鬼門右が小竜姫にたずねる。
「確かに中に入ったんだったら・・・まさか、ちょっと亜空間のほう見てきますね。もし入ってたら大変だわ」
「亜空間・・・横島殿生きておられるか・・・」

「うわぁぁぁ、何でカトラスとかゴーレムがこんなに!!!」
横島は道順を間違えて試験で使う亜空間のドームへと紛れ込んでいた。そこには数百はいるであろうゴーレムとカトラスの姿があった。しかもその一体一体が前に戦ったやつとは比べ物にならないほど強い。霊波刀をぶん回し、一体一体片付けても次から次へと沸いてくる。

ちゅごごごごおおぉぉん

「ぎょぇぇぇぇ!!!!」
そしてついに追い詰められ、咄嗟に文珠「爆」を投げつけ自らごと数十体を破壊するも、どこからともなく、今度は霊波刀に耐性を持ったやつまで混ざっている。
「ぎぇぇ、助けてくれぇぇ!!!」
こうなったらもう自慢の逃げ足で逃げまくるしかない。しかし逃げようにも道がない。
「ええい、やけじゃやけじゃ!!!美神さんの体も味わっておらんのにしんでたまるかぁぁい!!!」
横島は手持ちの文珠残りすべてを数えると、「超加速」と五つの「剣」を、そして残り5つに爆の文字を浮かび上がらせた。そしてすぐさま超加速と剣の文珠を発動させる。
「やけじゃぁぁぁ!!!!!」
そしてその超加速のスピードを持って突っ込んでいくとめちゃくちゃに剣を振り回してゴーレムとカトラスを次々になぎ倒し、復活しそうな奴を爆で木っ端微塵に吹き飛ばしていく。
 そしてものの五分もしないうちにそのすべてを撃破した。すべては美神との一夜のためである。偉大也煩悩パワー。
しかし、粉みじんにされたはずのゴーレムとかトラスが、今度はまとめて大きな二匹となって再生した。
「うげぇぇぇ!!!」
しかし落胆しても始まらない。横島はすばやくカトラスの胴を薙ぎにかかったが、なんと
「GURUUuaaaaa!!!!」
雄たけびを上げたカトラスも超加速をかます。横島の攻撃を受けて成長に成長を重ねた結果、生み出された怪物である。横島は仕方なくゴーレムに的を移すが、
「くそぉ、ならば!!!」

がっきぃぃん!!

「剣」はいい音をしてはじき返された。こっちは超守備力を身に着けてしまったようだ。
「KIsiaaaaa」
その隙を突いてカトラスが横島の体を切り刻まんとする。
「だぁぁぁぁ!!!」
横島は地を転げて何とか回避するが、背中に大きな傷を負って超加速が切れてしまった。さらにそこにゴーレムがその過重を生かして倒れこみという最も単純な攻撃を放ってくる。
「ぎゃぁぁぁ、死にたくねぇぇぇぇ!!!」
横島の体が影に包まれ、ついにその命運も尽きたかと思われた瞬間、超加速した何者かの影が横島の体をその影の下から掻っ攫う。
「生きてます?横島さん」
「あああ、しょうりゅうきさまやぁぁぁ!!!ぴんぴろぱねぴょろぉぉん」
「はは、恐怖で少しいっちゃってますけど生きてますね」
横島を下ろしながら苦笑いする。そこにカトラスが牙をむく!!
「やめなさい!!!」
小竜姫がそれを大喝する、がカトラスはそれを無視して小竜姫に襲い掛かる。
「く、逆らうのですか!!!」
小竜姫は神剣を取って構えると、一閃の元にそれを屠らんとした。が、カトラスは瞬時に超加速をしてそれをよける。
「うそ?確かにやられる度に進化するように設定されていたけど超加速まで身につけたの?」
カトラスを追うように超加速に入りながら叫ぶ。
「横島さん、一体どこまで強くなるのかしら?アシュタロスの時より数倍強くなってるかも。って感心してる場合じゃないわ!」
いいながら突進してくるカトラスを一刀両断する。
「ゴォォォォ!!」
ゴーレムがそれを見て慌てて小竜姫に突っかける。
「甘い!!」
小竜姫は冷静にゴーレムの背後に回ると頭の中心にその刃を突き立てんとした、が。

ぎぃぃん

「うそ、弾かれた?」
超守備能力を身に着けたゴーレムには刃が立たない。
「ならば!!」

ばしゅん!!
小竜姫は神剣をしまうと、今度は霊気砲一点集中アタックを放つ。
「ごぉ、ごぉぉぉ」
今度は確実にダメージをおったらしく、ゴーレムはぐったりと横たわる。
「さて、今のうちに・・・あぁぁぁ横島さぁぁぁん!!!」
「たじけて・・・・」
ゴーレムを倒して一息ついているうちに復活したカトラスに横島が食われていた…。

続いてしまったりする・・・
もう限界です。一回で2、3不幸では埒があかないので、このあと、多分妙神山でたあとに50不幸ぐらい在った、って事にして次回かその次までにラスト。
残りもうわずか・・・・。勘弁してね。

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