ザ・グレート・展開予測ショー

極楽大作戦 de 時代劇 巻之十七 (粗筋・登場人物説明・予告・御願い・付き)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 3/ 7)

-粗筋-
江戸時代、甲州街道沿いにある関東八州小京都と名の付く美神藩に、藩転覆を狙う
花魁の芽道邪(メドゥーサ)に対して令子姫を筆頭に藩主公彦様にとりついた病魔、
ひのめ姫のナイトメア、死津喪比女に、自席家老まで退治してきた。

-本編-
波瀾を含んだ自席家老の風炉努留(ヌル)は毒田薫栖(カオス)邸で息を失った。
「終わりましたな。ご家老様」
漸く呼吸の整った奉行西条の第一声であった。
令子姫の能力とは合ったとは言え、楽に済んだ戦いではなかった。
「うむ・・しかし家がふっとんでしまったな」
「はい上様。見事になくなりまして御座います」
「まぁ別宅があるから構わんじゃろう。爺婆に娘一人ならな」
この娘とは小笠原流祈祷師エミである。現在pイ夫妻から養子縁組の話しが有るのだ。
「いえ、こうなったら私は、どこか旅篭へ泊まるワケ」
と言うエミに対して、
「なーに、遠慮する事では御座いませぬよ。それにもう酉刻(現在のpm10時)です故」
家老の妻女タエが口を出した。
「あのーご家老様、建て直しの時には是非わっしらの組を御使いくだせーましじゃのー」
カタコトの言葉になるが、大工の寅吉が口を挟む。
「お、そうじゃったな。ではこの騒動が終わった後はお主に頼もうかな」
その言葉に満足する大工の寅吉であり、
「あんた、やったな!」
六道屋に奉公中で寅吉の許婚仲であるおまり(魔理)も一緒に喜んだとか。
「さて、こんなとこで夜を過ごす気は無いな。俺はそろそろ」
と浪人伊達雪之丞が、意中のおゆみ(弓かおり)の手を取って長屋へと帰っていった。
「今日は御暇(休暇)を貰ったから雪之丞様の長屋へ御邪魔しようかしら?」
「おぉ!是非」
「そこで、あの祈祷師との関係をじっくり聞かせてもらいますからね!」
笑い顔の中に少々の怒りが込められていた。昨日の昼頃エミの護送中に甘えられた一件を
いまもって、腑に落ちていないようだ。
「ま、まそれはそれで」
言い訳ともいいつかない弁明であったが、おそらくは明日になれば仲直りであろう。
「私もこの刻限(時間)では御城に戻れないわね。しょうがない唐巣寺に行きますか」
令子姫も席を立った。
「ではご家老様、我々も近くの番所(交番)によります御先に」
奉行の西条に関、比延蕩も似たような事を言って、引き返した。
「さて、上様我々も別宅へ向かいましょう。毬亜(マリア)準備は大丈夫かえ?」
「はい・奥様」
毒田薫栖、妻女タエ、カラクリ人形の毬亜、そしてエミも藩の南へと向かった。
誰もいなくなった家老宅には大穴が開いていた。死津喪比女が開けた穴である。
其処から空気の流れる音が一瞬あったが、今のところ、それ以上の動きは無かった。
それを確認した犬の麻呂(マーロウ)も一吠えしたのち、家へ帰っていった。

六道屋の娘おめい(冥子)は武士、町民農民を問わず治療に当たっていた為、
家老宅での戦いは参戦していなかったが、これとて重要な仕事でる。
「うーん、これでー全員かしらー」
「そうですな。お嬢様」
「お嬢様はやめてよー、政さーん」
鬼道屋政彦、江戸で六道屋の卸問屋を営み、芽道邪を追いかけてきた十手持ちである。
「そうはおっしゃいましても・・」
骨身にしみているのだろう。惚れても合い入れない関係である事に。
「まぁいっか。私もようやく〜〜、御仕事〜終りだわ〜」
叉、この治療の手助けをしていたのが無外流の剣客おりゅう(小竜姫)と秋山小兵衛、
それに小兵衛の妻おはるであった。そのおはるも流石に草臥れた様子であった。
「ふぅ。先生、こーんなに怪我人が出たって大変だったね」
「そうじゃなぁ。折角一緒に旅に来たのに災難な事じゃ」
「でも見て見ぬ振りをしない先生はえらいよぉ」
歳が40も違う夫婦であるのに、これが微笑ましく見えるのはおめいに政彦であるが、
「オホン」
と、咳き払いを一つしたのが小竜道場の主、妙神おりゅうであった。
「秋山先生。では我々も引き上げましょう。道場の一室をお貸し致します」
「むすまぬな。おりゅう。では失礼するとしようか。それと政彦」
この鬼道屋も秋山小兵衛があ剣術道場を開いていたときの門下生であったとか。
「な、なんで御座いましょうか?先生」
「御主が江戸から出のはちいと寂しいが、それも叉良し、じゃよ」
何も言い返せない政彦だが、女性陣には小兵衛の発した言葉の意図を含み取れなかった。
六道屋を後にした秋山小兵衛等は無事に小竜道場に向かう。
剣客と女房と言う変った女二人の足だが、男のそれと同等の力で歩いている。むしろ
「これ、おはるもうちょっとゆっくり歩かぬか。こちらは爺いだぞ?」
「なーにを言うだ。先生そんなお爺ちゃんが悪鬼を斬った張ったができるかよ、なぁ」
「えぇ、そうですわ、おはる様」
「いやだよぉ、おはる様だなんて」
「しかし、私が師匠の奥方様故、こう例えさせていただいます」
これでは又おはるの鼻が高くなるな、と心で思う小兵衛に一筋の殺気を感じた。
「ふむ」
と何気なく言ってから、目に見えぬ速さで抜刀すると、
「・・!」
蝙蝠のような悪鬼が一羽、翼を切られた上に頚動脈を刎ねられ声も無く死んでいた。
「せんせい。はやくー」
おはるもおりゅうも気付いていなかった。

――――――――――――――
-登場人物早見表「」内は今回での呼び名-

美神公彦 =「美神公彦」美神藩藩主。
美神美智恵=「美智恵御前」美神藩藩主の奥方。
美神ひのめ=「ひのめ姫」赤ん坊。
美神令子 =「令子姫」美神藩の御姫様ながら男装格好。

犬塚シロ =「おしろ」腰元。現在はおたまと共に氷室屋夫妻の付き人。
タマモ  =「おたま」腰元。現在はおしろと共に氷室屋夫妻の付き人

ドクターカオス=「毒田薫栖」美神藩の切れ者家老。子は無し。
毒田タエ   =「タエ」家老妻女、元ネタは桜華様の「最強の女?」より拝借。
マリア    =「毬亜」家老毒田薫栖のカラクリ人形という設定。

西条輝彦 =「西条輝彦守」美神藩町奉行、美神藩の遠山金四郎の異名有り。
関    =「関」筆頭与力。元はhazuki様のオリキャラ(名前忘れたスイマセン)。
ピート  =「武等都比延蕩」新米同心。読み方は『ぶらとー、ぴえとろ』です。

小竜姫  =「妙神おりゅう」美神藩随一の道場小竜道場の主。
伊達雪之丞=「伊達雪之丞」美神藩の浪人ながら、小竜道場での一流剣客の一人。

六道冥子 =「おめい」美神藩萬問屋『六道屋』の一人娘。令子姫と親交が有る。
弓かおり =「おゆみ」六道屋奉公人。雪之丞意中の女性。薙刀を使う。
一文字魔理=「おまり」六道屋奉公人。寅吉の許婚。拳が強い。

厄珍 =「厄珍」唐物屋厄珍堂亭主。
魔鈴 =「魔鈴」旅篭魔鈴屋の女亭主。鈴女の飼い主、一応魔法使い。
鈴女 =「鈴女」小妖怪として登場。魔の気配を感じたりするのが得意。

タイガー寅吉 =「寅吉」美神藩の大工。実は副頭。おまりという許婚有り。
堂本銀一   =「銀公」歌舞伎役者の卵。霊能犬麻呂の飼い主。
マーロウ   =「麻呂」霊能犬。

唐巣和宏   =「和宏和尚」美神藩の古刹『唐巣寺』の住職。令子姫と親しい仲。
佐藤権三郎  =「権三郎(92)」元ネタはツナさん氏のキャラ。寺男。

小笠原エミ=「小笠原流祈祷師エミ」師匠の仇を討を討ちに。現在毒田から養子の誘い。
グーラー =「虞螺」悪鬼として登場するが、現在は西片の山に引っ越した。

横島忠夫=「氷室屋忠夫」キヌを妻にする呉服問屋という振れこみだが、
氷室キヌ=「氷室屋オキヌ」忠夫の妻で本当は皇族の血を引く御姫様。

鬼道政樹 =「鬼道屋政彦」十手持ちで六道屋を母体とした鬼道屋の跡取息子。
秋山小兵衛=「秋山小兵衛」池波正太郎著『剣客商売』より拝借。とにかく強い60歳。
おはる  =「おはる」秋山小兵衛の妻。初婚だが夫の小兵衛は再婚。

-敵方-
メドゥーサ    =「芽道邪奴」花魁で鳥山石燕の絵にもある最高クラスの悪魔。
鎌田勘九郎    =「鎌田勘九郎」芽道邪の付き添い人だが所謂ホモセクシャル。
プロフェッサーヌル=「風炉努留」美神藩自席家老であった。令子姫に退治された。
ゲソバルスキー  =「夏傍琉数寄」風炉努留の用人(秘書)。西条にやられた。
死津喪比女    =「死津喪比女」努留が呼んだ助っ人。師匠の仇とエミにやられた。
ナイトメア    =「夢魔」ひのめ姫に取付くが母と姉によって退治
病魔       =「病魔」公彦に取付くが忠夫が退治。
犬塚ポチ     =「犬塚穂地」辻斬り。秋山小兵衛に退治された。
その他      =鬼、猫の妖怪、

-今後こんな人が出ます-
真友君、アン・ヘルシング、シメサバ丸、切り裂きジャックの剃刀、バイパー。

-御願い-
今後「この人を出して欲しい!」と言うキャラを募集。(GS美神関連でお願いします)

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