運命の赤い糸(その2)
投稿者名:CSU
投稿日時:(98/ 2/15)
さて、ここで本題に入る前に鈴女の姉、鈴奈の持つ赤い糸の能力についての説明をさせて頂きます。
まず、この能力を成功させるには、結びつける両者が完全な睡眠状態にあることが絶対条件です。
そして、もし成功した場合でも、その効果は5日間しか続きません。
しかし、成功できた場合は、その両者は非常に運命的な出会いをする確率が高くなる、と言う能力です。
ちなみに、この能力にかかった人物の相手に対する心境の変化というものは一切起こりません。
ホレ薬などとは全く別の物であります。
強いて言うならば『バレンタインデーの惨劇!!』での魔鈴の魔法のチョコと似たようなものと考えてもらえればいいと思います。
これをふまえた上で、運命の赤い糸(その2)スタートです。
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鈴女の姉、鈴奈が加わりますますにぎやかな美神除霊事務所だったが。
鈴奈「鈴女!分かってるわね、今夜決行するわよ」
鈴女「うん!おねえちゃん」
おキヌ「なに、なんの話?」
鈴女「なんでもないのよおキヌちゃん、こっちの話だから」
おキヌ「?」
それからしばらくして・・・
みんなが寝静まった夜中の3時。
そーっと、おキヌの寝室に忍び込む鈴女と鈴奈。
鈴女「おねえちゃん、気をつけてね、おキヌちゃんって結構、霊感が鋭いから起こさないようにね」
鈴奈「わかってるわよ、そんなこと」
そして、おキヌの近くに行き、赤い糸結びつけの作業をしている鈴奈だった。
一方の鈴女は、おキヌのかわいい寝顔を見ているうちに、何だか変な気分になり、おキヌに何かしようとする。
そこを、いきなり、鈴奈に殴られる。
鈴女「いったぁ〜〜い」
鈴奈「あんた、なにやってんの!まだその女好き治んないわけ?いいかげんにしなさい!」
鈴女「だってぇ〜、おキヌちゃんってメチャクチャかわいいんだも〜ん」
鈴奈「あのね・・・そういう問題じゃないでしょ!」
鈴女「ごめーん、おねえちゃん」
鈴奈「まったく、もうこっちの作業は終わったから、次は横島って人の方ね、
ちゃんと場所分かってるんでしょうね」
鈴女「うん、それなら私一度行った事あるから大丈夫よ」
こうして、次は横島の所に行く鈴女と鈴奈だった。
(横島の方は、省略させていただきます)
そして・・・横島とおキヌが赤い糸で結ばれてから2日ほどたった日の美神除霊事務所。
鈴女「ねえ、おねちゃん、あれから2日も経ったけど何にも起きてないんだけど・・・大丈夫なの?」
鈴奈「うーん、確かに今までも、赤い糸で結んでも、何にも起こらなかった事はあったけど・・・」
鈴女「それじゃだめだよ、おキヌちゃんにお礼をするんじゃなかったの?」
鈴奈「大丈夫よ、私の能力はそんなすぐには効果は現れないんだから、もうすぐよ、もうすぐきっと何かが起こるわ!」
おキヌ「二人ともさっきから一体何の話をしてるの?」
鈴奈「あ!なんでもない、なんでもないわおキヌちゃん」
と、そのとき突然、おキヌは鈴女と鈴奈の妖精姉妹の仲の良い様子を見ていてふと考える。
おキヌ(おねえちゃんかぁ・・・、そーいや私もずいぶん長い間実家に帰ってないなー、なんだか、久しぶりに早苗おねえちゃんとかにも会いたくなって来ちゃったなー・・・)
そして、『思い立ったが吉日』とばかりに実家に電話をするおキヌ。
鈴奈「ほら、鈴女、きっとあれがそうよ」
鈴女「ホント〜?おねえちゃん」
トゥルルルルルル、トゥルルルルル・・・・
ガチャ
早苗「はい、氷室ですが」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おキヌ「あ、早苗おねえちゃん」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
早苗「おキヌちゃん?久しぶりー、元気だった?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おキヌ「うん、元気だよ、それでさー今度の週末そっちに帰りたいんだけど、養父さんと養母さんにも伝えといてくれないかな。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
早苗「ふーん、久しぶりに帰ってくるんだ、今度の週末ね、わかったわ、ちゃんと言っておくから、待ってるからね!」
ガチャ
そして、時期は週末に・・・
おキヌ「あのー、美神さん」
美神「何?おキヌちゃん」
おキヌ「今週末ちょっと、休みをもらいたいんですがいいですか」
美神「別に構わないけど、何か用事でもあるの?」
おキヌ「はい、久しぶりに実家に帰ろうかと思いまして」
美神「あ、そーゆー事、じゃあ早苗ちゃんによろしく言っといてね」
おキヌ「ところで美神さん、今日、横島さん来てませんでしたけど、どうしたんですか?」
美神「あー、それなら、何かこの前、商店街のくじ引きで、どっかの旅館の宿泊券が当たったとか言ってたわね、それに行って来るって言ってたわよ」
おキヌ「へえー、横島さんすごいですねー」
そして、実家に帰るおキヌちゃんであった。
〜まだ続きます〜(次回で完結予定)
さて・・・次回、アノ場所で何かが起こる!!
お楽しみに!!
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コメント:
- おおっ、また本当にありそーなハナシになってきましたね。いつもながら秀逸です。年頃の少年少女が温泉宿で・・・なーんてシチェーション、もー期待させまくりっスー(笑)。前作の「プリンセス・オブ・ドラゴン!!」も気に入ってたので、続きも頑張って書いてください!! (ダンジョン退屈男)
- 毎度楽しく読ませてもらってます。ただ、鈴奈にもうちょっと特徴があるといいのですが。例えばビジュアル的にはどういった感じなんでしょうかね?>CSUさん (Ihori)
- もう本当に期待させる作品ばかりで、このページを開くたびにワクワクしてしまいます。 (コーディ)
- 鈴奈のビジュアルですか?、そーですね、俺のイメージするモノとしては、一言で言って『鈴女+魔鈴めぐみ』ってとこですかね。 (CSU)
- 鈴女ももう原作では出てこないのかな・・・。ここで、鈴奈といっしょにたっぷり活躍してくれる事、期待してます。ところでおキヌちゃんの実家って、どこでしたっけね。なまりはないみたいですけど。 (Shinsho)
- CSUさん<お返事どうも。ふむ、『鈴女+魔鈴めぐみ』…さあ、皆さんも妄想しましょう(ホクロ美人ですよね)。それとキヌの実家は、錯乱時の姉の訛りから東北地方だと思われますが…>Shinshoさん。どなたか詳しい方、考察してみて下さい。 (Ihori)
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