ザ・グレート・展開予測ショー

戦闘幕間?(前)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 3/ 4)

「これなんかどうだい?」
と書類を片手でひらひらと動かしながら全ての元凶と思われる人物。
関その人がにここやかにさわやかに笑っていた。
ここは関のオフィス。
洗練された部屋。
派手ではないが品の良い調度品。
座りごこちの良いイス。
やたらとスプリングがきいたイスに身を沈めながら横島はその書類に目を通す。
(ちなみに関のオフィスには横島専用のデスクがあるらしい)
「・・・・・なんすかこれ」
と横島。
普通ならば1・2分で読めるであろう書類をたっぷし五倍近くの10かけて読んだあとのセリフである。
「いやいいかなあとおもって」
にこやかに関。
今日は「ある」約束にちなんで関の仕事に相場の半額で(横島は詳しい金額は知らない)かりだされたのだ。
どんな約束かは・・・・・ここでは伏せておく。
「ほら僕はこのての依頼は体質上うけつけないんだ」
にこにこと関。
「ならことわればいいでじゃないですか?」
げんなりとした様子で横島。
「いや君にはうってつけかなあと」
「・・・・・・・・・・・・・・・・いいですけど」
しばらくの沈黙のあと諦めたように横島。
別に雇用主の横暴な振る舞いは今にはじまったことではない。
ここに自分を身売りさせた(?)雇用主(?)なんぞには人間として最低ラインの扱いをうけたこともある。
それにくらべりゃこっちのほうが全然ましだ。
ただその雇用主が男か女かというだけでここまで気分がかわるもんだなああ
と横島は思った。
たとえその男が穏やかで優しげな美青年だとしても。
本性・・というか、そのみごとなまでに壊れている性格をしっているからかもしれない
依頼はごくごく簡単なものである。
ある森林にある、草原。
そこに住み着く霊。
そこである一人の著名な有名格闘家が命を落としたという。
そして彼の生前の最期の願望は
「自分よりも強いやつと戦いたい」
である。
・・・・・・・・・・・・・ということでその格闘家と命をかけて闘ってくれ
ということであるらしい。
しかも破邪の札などの使用は禁止。
純粋な体術が望みらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・せいっぜんの写真がのっていたが
むきむきのまっちょ。
涙がちょちょぎれそうだ。
「ああよかったよかった」
と関は玄米茶をすすりつつにこやかに笑ってる。
関はその日本人離れした外見とは裏腹にかなりの生粋の日本好きだ。
オフィスのその洗練された空気にくらべて、社長の関がいつも呑むのは玄米茶。
もちろん和菓子もすきらしい(文明堂の手作りもなかが最近のおきにいりらしい。)
個人で茶室ももってるくらいだ。
・・・・・・・・・・・・まあどうでもいいが。
そうして横島はむきむきの格闘まにあと戦うはめになったのだ。
つづく
・・・・・・・・いや。いいかなあ?と

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