ザ・グレート・展開予測ショー

卒業前の出来事!!(その2)


投稿者名:ARSENAL
投稿日時:(01/ 3/ 3)

 翌日はここ数日で一番の、雲一つ無い 快晴。
 「え――ッ!?今日昼休み体育館ダメ!?」
と、今日も騒がしい横島クンの声。
 「うん。三年生卒業式の予行なんだって。」
うーん。うちのクラスの委員長、けっこうキレイよね。
横島クンはそのことをクラスの男子に知らせる。おっきい声でね。
 「今日バスケだめだって――!!」
実はクラスの中心人物かなあ。

三年生からの告白、あんまり気にしてないっポイし。
 
「だれかなんか遊ぶモン持ってねーの?」
 「あ。私トランプある。」
一人の女子が横島クンたちのところへ。渡辺リカちゃん。
 「ピートくんに貸すの。」
 「そのセリフは後悔するなワタナベ。」
 「なんで?」
 「将来金持ちなオレにもらわれなくなる。」
 「あのね。私は世界に男があんただけになっても、ぜっっったい結婚しない!!」
リカちゃんのスペシャルアッパーも気にせずトランプ始めてるし。
横島クンは鈍感だから気づかないのね。リカちゃんすごく嬉しそうなのに。
あの言葉はたぶんつまり、
    「世界にどれだけたくさんの男がいても、横島クンと結婚したい」
   だと思う。たぶんよ。ピートくん見てるフリしてみんな横島クンだもん。

昼休みが終わって、五限終わって、六限は三年生と合同で式練習。
体育館にたくさんの生徒が集まってくる。私が学校を好きな理由の一つは
これだけたくさんの人たちとめぐり会えるから。

 「ニ・三年生合同卒業式練習を始めます。」
あ。ミカセンパイ横島クン見てる。まっすぐ横島クンを見てる。
   ホントに好きなんだなあ・・。

校歌合唱で、きみがよ合唱で、・・・蛍の光 合唱 。

ピートくんたちに少しだけ聞いたんだよ?横島クン。「ルシオラ」さんのこと。
 
 ―――蛍ノ光 窓ノ雪 フミヨム ツキヒ カサネツツ―――

この歌を歌うとき、横島クン寂しそう・・ってゆうか、せつなそうで見てらんない。
こっちが泣けてきちゃいそう。眼が、いつもより優しそうで・・・悲しくなってくる。





あ。「さよなら大好きな人!!」は高三の話でこっちは高二です。なので、
も少したったら「さよなら・・・」です。
蛍の光は私は今年アルトです。卒業式もうちょっとなんで、それまでにはこの話
終わるかなあ・・・。







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