ザ・グレート・展開予測ショー

美神令子の『お掃除』大作戦


投稿者名:遁譜村
投稿日時:(01/ 2/27)

「うー美神さん、すいません、私ったら」
オキヌは風邪でダウンしてから三日が経った。インフルエンザである。
「しょうがないわよ、ずーと封印されていた体なんだもの。養生しなさい」
「コンコン、でも私がお掃除しないと・・」
たった三日でどうやったらあそこまで荒れるのか。
「う、ううん大した事ないよ、ほらお薬飲んでねてなさい」
「はい、じゃぁこれ飲んで一眠りしたら、下見に行きますね」
その場はおほほと笑ってごまかしてから外に出る。
「オキヌちゃんの様子どうっすか?」
「峠は越えたけど、もうちょっと安静にしてないとね、でさ、オキヌちゃん」
「そうっすね。たしかに酷い有様っすからね。ここはナントカしましょうよ」
「そうね、お掃除大作戦といきますか」
と、腕まくりをしてから、
「シロー。タマモー、降りてきてぇ!」
ずっこける横島を余所に散歩から帰ってきたシロに寝ぼけ眼のタマモが降りてくる。
「なーに?」
「掃除してくれる、居候なんだからいいでしょ?」
その引きつった笑顔に恐れをんした二人は了解して部屋に入るが、
「くっくさいでござるー」
「鼻が・・曲がるわ!」
と、その場に倒れ、気がつくと魔物の姿で町に逃げたという。
どーゆー事だ?
「もぉ!これだから魔物は、そーだ、カオスのおっさんに電話してっと」
だが、この時もどこぞの現場に出掛けたか留守であった。
「困ったわねー」
と電話口でごちると、今度は電話が掛かってきた。
「はい、美神令子除霊事務所です」
「こんにちわー、令子ちゃーん、冥子でーす、今ひまですかー」
要約すると遊びに来たいと言う事だ。
「ごめーん、これから大掃除するつもりなのよ」
「じゃやあ〜冥子も手伝う〜」
「ホント!たすかるわぁ!」
としばらく待つ事三十分、あっと言う間に三十分。
「こんにちわ〜」
とはいるやいなや、その異様な光景に驚く冥子、当然、アレが暴発する。
そう、式神が所狭しと暴れまくるその光景は十分程続いたか。
なんとかなだめた頃には戦場さながらの状態である。
「どうしよー。こんなことじゃぁオキヌちゃんに心配かけちゃうよ」
「とりあえず、これは隠さないと、あ”そうだ」
と横島は電話をある相手にかける。
「まぁいいがのー、じゃあすぐにまいるでの」
と、言葉を占めて電話を切る。
「あんた誰に電話したの?」
「タイガーですよ。あいつの力なら」
風邪でダウンしたオキヌちゃんに精神感応の術をかけるのはたやすかった。
今しがた降りてきたオキヌちゃんの目には、
「こほ、私抜きでも綺麗になったじゃないですか」
と、少しほっとした面持ちで再度自分お部屋に帰っていった。
「助かったわ、タイガー、これ少しだけど」
と、幾ばくかの金銭を渡してタイガーは帰っていった。

・・それにしても私人工幽霊一号は思います。何故ご自分でそうじなさらないのかと・・
・・そして、現オーナの夫は大変なことになるかと存じます・・・・・・・・・・・・・

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