ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・別編(ラプラスの語り]《後書き付き》)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 2/27)

其処は一筋の陽光も蛍光灯も無い薄暗い部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱蒼とした部屋の奥にいかねばならなかった。
=騰がってるのか、何時もの通りだな=
悪魔ラプラス、確実に未来を映し出す能力を持つ。

待ちなって、未来ってのは無限の可能性がある。その数と同等の俺がいる訳だがな。
それでも聞きたいのなら、俺の知っている未来を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
ここは想像もつかない異様な場所さ。天井や足元にも気を付けな。

さて、あの煩悩の化身横島が美神令子の下着をあさったのがバレた事から話さないとな。
今回の戦利品はなんでも令子本人は『勝負下着』だったので怒り大爆発でな
「こんがきゃー!こーゆーのも犯罪だって前に言ったわよね!覚悟なさい」
「かんにんや!美神はん!俺こんど警察沙汰になったらあやういんやー!」
なーにけったいな関西弁けつかしてな、この横島はん
・・・あれ?俺までけったいな関西弁になったな。まぁ、冗談だ・・・。
それで、機関銃を取りだしたんで、とるものもなんとやらで逃げ出すんだ。

当初は唐巣教会に向かったが生憎と留守でエミや冥子も巧い具合に留守だ。
あても無く街を暴走してると、何か小さい物ぶつかったんだ。
「いたいあるな!貴様の目は節穴あるか!」
背がひくく、インチキ髭をはやした男、厄珍だったのさ。
「すいまへん、でもいまいそがしいので」
「あら?ボーズじゃないあるか?なに死にそうな顔してるあるか?」
「実は・・」
と、厄珍に話すと、
「お前、結構面白い奴やったあるが、残念あるなぁ」
「そんな事言わずにたすけてよ、厄珍のオッサン」
「おい、おまえ令子ちゃんのパンツもってるあるか?それと引き換えなら」
大量に持ってきたので一枚ぐらいならと厄珍にゆずると、
「ほれ、以前ボーズがあった織姫いるな。彼女の別荘教えるある」
と、話しかけた。

彼女の別荘とは、さる山にある空間のゆがみの中にある建物のさ。
あの魔鈴って魔女ッ子が作り出した空間みたいな物さ、少しだけちがうがな。
其処を使えるようにしてやると織姫に連絡するんだ。
「と、ゆー訳でかしてほしいあるよ、ほれ以前遣わせたボーズね」
「それはそれは厄珍殿、ありがたいのぉ。今回は失敗しませんぞ」
「頑張るあるね。そうそう。今回の情報料は」
仕入れ値の三割軽減だそうだ。商売上手とはこの事だな。

さて、その歪んだ空間に入ると横島を探す事にかけては犬にもまさる令子もお手上げだ。
大量に買い込んだ即席麺で半月程ねばる算段さ、燃料は?文殊で代参するまでよ。
さて、其処にオーナーである織姫が来るんだ。引き攣る笑顔の横島でも礼を言うのさ。
「すいません、突然御邪魔しちゃって」
「ほほ。警戒しなくてもいいですわよ、私もずっと一人でしたので暇ですから」
時に食事はどうするかと聞くと、即席面だと答えるたら不憫だと言う事で織姫山菜料理を
横島に御馳走するんだ。これが結構こっててな。
「うーん。これに綺麗なねーちゃんがいれば最高だな」
だ、そうだ。ところが現れるんだよな、綺麗なねーちゃんが。

有る日、山菜で作った酒を振舞ってな、結構な酔いが横島をおそうんだ。
「ひっく、こりゃ〜いいしゃけぢゃ〜」
と今にも眠りそうな横島の唇を強く織姫が吸うんだ。
「にゃにすりゅんだよ〜ひゃはひゃ!」
駄目だ、こりゃ。
で次の日、二日酔で目を覚ます横島の目の前に、
「大丈夫ですか?ダーリンはい。御水」
「ありが・・??」
なんと、絶世の美女が其処にいるじゃないか。
昨日横島の若さを少しだけ織姫がいただいたって事で若返ったんだな。
さて、その絶世の美女が自分の為に食事を作る、しかもかなり挑発的な格好でだ。
「はい、ダーリン、アーン」
「う、うーー!」
と、本能を爆発させて、しかも拒まなかった。これ以上は18禁の世界だな。
さて、前にも言ったがこの空間少しちがうんだ、何がちがうって?
ウラシマ効果って知ってるか?そう。時間の流れが違うのさ。
歪んだ空間の中の半月は60年に相当するから、横島は嫌が追うでも、
この空間で住む事しか出来ない体になっちまたのさ。
あぁ、また今日も懲りずに18禁の世界だ。

-くくくく、忠告したはずだぞ、気をつけろと-
貴方は低周波音が鳴り響いたのを耳にしたが、それが貴方がいる真下の石畳からとは
思ってもみなかった。丁度エレベーターの要領で床が動き始めたのだ。
これは聞きたくも無い未来を吹きこまれないようにとのバチカン側の仕掛けであった。
その様子をみてラプラスは一言
=上がっているのか、何時もの通りだな=

-------------------THE・END-------------------------------------------
後書き
このシリーズの発端は未来掲示マーロウ編で『横島&令子』という話で
『貴方方の未来はこれとはちがうやもしれません』
と書いたので、ラプラスをストーリーテラーと迎えて単独短編にする積もりでした。
『オキヌ編』は、どうやったら合法的に?横島を貰えるかが勝負でした。
『シロ編』は、某氏がちゃっとで首を傾げるというの合法方法で。
『ルシオラ編』も某氏との話し合いの中で出てきた単語でした。

その後、リクエストをお伺いしました。頂いた方には御礼を申し上げます。

『小竜姫編』最終的に小竜姫のキャラが逸脱した感があるのが反省所です。
『ひのめ編』とにかく横島がロリコンにならないように、考えてみました。
『メドゥーサ編』やっぱ、普通には書けません。いいオンナだけど。
『小鳩編』一番反省が多いのがコレですね。もしチャンスがあれば・・でもやらないな。
『鈴女編』 コミカルな一編。横島妖精になっちゃいましたからね。
『マリア編』 機械同士の恋も構想しましたが、どーしてもアシモフ風になったので。
『織姫』 ウラシマ太郎です。

で、ラプラスですが、原作に準じて最初の忠告が後で皮肉になるというシステム、
『オチ』も言葉遊びでやってみました。何をかくそう、これがキツかったです。

最後に。御付き合いいただいた皆様。有難う御座いました。
これにて『未来掲示・別編(ラプラスの語り)』 締結!!!!!
再度重ねて御礼を申し上げます昏無鈴(グレムリン)亭遁譜村


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