ザ・グレート・展開予測ショー

黒い呪いと天使の笛の音(3)


投稿者名:AS
投稿日時:(01/ 2/27)

「じゃああなた・・・は、おキヌちゃんのお姉さんなの?」
「あはは・・・血はつながってないけんど・・・ないけどね!」
「それにしてもほんとに助かったでござる! 迷子になった時はどうし・・・ムガムガ・・・」
(ギュウ〜〜・・・)
「ど、どうし・・・たの?」
「ううん、何でも! さあ! せっかくこうして逢えたんだし、早くおキヌちゃんの応援に行かなくちゃ!!」
「そだな・・・そ、そうね! で、試験何処でやってるの?」

「・・・・・・・・・え・・・?」
「フガフガガッ・・・!」


ー黒い呪いと天使の笛の音(3)ー


「さあ! 選手達も出揃い・・・いよいよ『ラプラスのダイス』によって、第一試合の組み合わせが決まります!」

コロン・・・コロコロ・・・

「さあ、まず第一試合の組み合わせは・・・」

(主よ・・・・・・貧乏とは・・・辛いものですね・・・)

メガネを涙で濡らしながら 人の良すぎる『神父』は『アルバイト』としてダイスを振り続けた・・・

(うぅ・・・先生・・・)

「なーにやってんだか・・・あの二人は・・・」
「相変わらず『誰か』とは正反対の・・・」
「さ、てと・・・おキヌちゃんの相手は・・・(グリグリ)」
「・・・・・・」
「知らない名前ね・・・まあ知ってる名前だったらまずいから とりあえずは良かった方ね。」
「・・・・・・とりあえず・・・足どけて下さい・・・」

(とりあえず、か・・・でも今のおキヌちゃん・・・力が入り過ぎてるし・・・お守りちゃんと役に立ってよ・・・!)

「よ! さっそく試合みたいだね! 緊張してない?」」
「はい! 大丈夫です! 一文字さんは?」
「へへ、あたしはさっき美神さんと話してた時の方に緊張しまくりだったから・・・」

<えー、組み合わせが決まった方は結界の中へお入り下さい>

「お、時間みたいだね・・・頑張れよ!」
「はい!」

おキヌは一文字と別れ、結界の中へ入っていった。

「私の対戦する人って・・・どんな人だろ?」
「君が僕の相手かい・・・?」
「!」

結界の反対側から、『少年』が入って来た・・・

「・・・ふーん・・・あんまり強くなさそうだね、楽勝だな」
「(む・・・) そんな簡単には負けませんよ・・・!」
「クスクス・・・こいつを見ても・・・そう言っていられるかな!?」

少年は懐からいくつかのアイテムを取り出し、床へと放り投げた。

バシュウゥゥッ!!

「え・・・! こ、これってーーーー!?」

驚くおキヌ・・・少年が放り投げたいくつかの紙や珠は、床に落ちた瞬間・・・発光し、そして・・・!

『ガ・・・ギアアアァーーーーーー!!!』

「ーーーー!!?」
光が消え・・・目を開いたおキヌの前には『巨大』な『モノ』が現れていた・・・

「こ、これって・・・」

「僕が作った式神さ・・・凄いだろ?」

少年は 自分とおキヌの間に出現した式神を誇らしげに見つめ、
『命』を下した。

「さあ! やってしまえ!!」

『グガアアアーーーーーーーー!!!』

「キャアアアーーーーー!!?」



おキヌがピンチの真っ最中・・・とある駅前で 偶然早苗と逢った『迷子』の『二人』は・・・

「じゃ、じゃああなた達も場所知らないの・・・!?」
「『最初!』は知ってた『はず』なんだけどねー・・・」
「・・・・・・」
「ど、どうすんだべ!!? おキヌちゃんの晴れ姿が・・・!」

『・・・・・・・・・・・・』

『迷子』の『二人』は もう一人『迷子』を加え・・・立ち尽くしていた・・・



AS「闘い・・・やっぱりこういった笑えない『ギスギス』は 苦手ですけど 書いてみました・・・楽しんでもらえたら・・・嬉しいです。」

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