ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 2/26)

暖かい。
こいつの身体。
とくんとくんとくんとくんとくんとくんとくんとくん・・・。
休む事無く聞こえる心臓の音。
ぎゅっと優しく抱きしめ返してくれる強い腕。
じわじわと涙が目のふちに溜まる。
(あ・いかん)
このまま泣きそうや。
と夏子。
泣くつもりは無い。
夏子は横島から離れようと腕を横島の胸につっぱって離れようとする。
しかし
思いのほか強い力で横島の胸の中に引き戻される。
「・・・なんや?」
と夏子はくいと顔を上げ横島の表情を見ると。
横島はまっかなまま。
「我慢すんな」
と言った。
その言いぐさに思わず苦笑する。
誰が我慢させとんねん。
といいたくなった。
だが、言葉の代わりにー
ぽたりと
                       涙が一筋落ちた。
ぽたり。
また一筋。
夏子は声を殺し肩を静かに震わせ泣いた。
夏子らしくない静かな泣き方。
いや、夏子はこうなのだろう。
これも、夏子らしいのだろう。
ぐしぐし
と鼻をすする音やかすかな嗚咽が静かな部屋に響く。
横島は黙っていた。
健康すぎる男としてこんな風に、抱きつかれて何も感じないのかと聞かれると困る。
だけど黙っていた。
なにもせずに。
肩口にある髪の薫りやら、柔らかな感触やら煩悩を刺激しまくりの状態だが、ここでいくらなんでも襲うのはだめやろう。
相手は夏子だから。
手のひらで頬の涙をぬぐう。
「鼻赤いやん」
と横島。
「うっさい」
と夏子。
「ぜったい惚れさす」
「・・・・・・・・・・なきながらいうなよ」
「もっともっといいおんなになってやるゆうねえみたいに」
睨みつけ夏子。
・・・・・・・・・・・・・その基準は一体?
「・・・・やめてくれ」
と心のそこから思う横島であった。
つづく。
・・・・・・・・・・・・・・・・いいのかこれ?
・・・・・・・・・・・・(ただ今すらんぷちゅう)


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