ザ・グレート・展開予測ショー

横島と少年(1)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 2/25)

あああああ・・・・・・・テスト終了・・・
というわけで新作です
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「横島!!そっち行ったわよ!!」

「了解!!」

その日の夜、美神と横島とおキヌは森の深くで危険と予測される妖怪を退治しにやって来た

「・・・何処行きやがった・・・」

横島は辺りを見回し気配を探る

その時、妖怪は茂みの中に隠れてなにやら話していた

「アキラ、もう母さんと父さんはダメだ・・・お前だけでもお逃げ・・・」

妖怪は三人、妖怪とは言っても姿は人間に似ていた

そしてその3人は親子だった

「イヤだよ!!僕を置いていかないで!!」

「お願い・・・ワガママ言わないで・・・」

「イヤだ!!絶対イヤだ!!」

「アキラ!!」

その時父親が叫んだ

「!!」

アキラと言う少年は沈黙する

父親はアキラの目をじっと見詰める

「父さん・・・・?」

すると父親は胸元から何か取り出した

「コレを持っていけ」

それはネックレスだった

「何、これ・・・」

「それはこの一族代々伝わる物だ、無くすなよ?」

そして父親がそういった瞬間横島に向かって突進した

「アキラ!!生きていけ!!」

「父さん!!」

そしてその父親の言葉はアキラが最後の言葉だった

親2人は横島に襲いかかる

父親は横島に直進し、母親は空高く舞い上がった

「そこか!!」

横島は握っていた霊剣で父親を頭から一刀両断する

「この人間めえ!!」

「ちっ!!」

横島は飛び掛ってきた母親の爪攻撃をかわす

「おりゃあ!!」

母親が着地した瞬間の隙を狙い霊剣で突きさし、そのまま空に向かって剣ごと投げ飛ばした

「父さぁぁぁぁん!!母さぁぁぁぁぁん!!」

アキラはこのとき十歳、この若さで酷いものを見ることになる

父親は真っ二つ、母親は遠くのほうでぐしゃぐしゃになっている

横島には返り血がこびりついている

「くそう!!ちくしょう!!」

アキラは横島に襲い掛かろうとした

負けるとは解っていた

でも悔しかった

自分達は何もしていないのに

ただ危険な存在だからとあいつらは言っていた

許せない

いつまでも追って来る人間

酷い事をする人間

絶対に許せるはずがなかった

だがその時

((生きていけ!!))

父親の声が頭に響いた

「!!」

するとアキラは涙を流し

横島とは逆の方に走っていった

「ふー・・・終わった・・・」

「さ、用が済んだら帰るわよ!!」

そして三人は車に乗り事務所に向かった

横島は途中、駅で降ろしてもらった

「それじゃあ!!」

横島は美神たちに手を振り駅の中に入った

切符を買い、改札口に通し電車に乗る

横島は電車の中は空いていたので椅子に座り一息ついた

「ふう・・・・・・・・・それにしても今回の仕事、何か嫌だったなあ・・・相手は何もしていないのに退治だなんて・・・それに人間型だったし」

すると横島はふっと何か思い出した

「・・・・・・・・・・・・子供もいたような・・・・・・・・・・・気のせいか」

やがて電車が止まりドアが開く

横島はよいしょと椅子から立ち上がり電車から出た

「あーーーのど渇いた」

近くに自販機があったのでコーヒーを買う

そしてコーヒーを飲みながら自宅に向かった

駅からアパートまでは結構近いのですぐに着いた

「ん?」

階段の側に誰かが倒れていた

横島は近寄ってみると

「子供・・・?」

男の子だった

髪の毛はちょっと長めで肩ぐらいまである

身長は小学校5年ぐらいで服装はジーパンにティーシャツに青のジーパンという季節はずれな格好だった(前回に引き続き2月24日)

よく見ると傷だらけだ

「おい!!大丈夫か!?」

横島は上半身を抱き起こし揺さぶるが息はしていたものの意識がなかった

「・・・・・・・・・とりあえず・・・」

横島はそのまま抱きあげ自室に連れていった

「文殊!!」

横島は少年を地べたに寝かすと文殊をだし「癒」の文字の念をこめる

文殊は光り少年の体を癒していく

だが少年は意識が回復しない

体の傷は直ったが体力まではそうは行かなかった

「まあ子供だから回復力がまだねえんだな・・・」

横島は布団を出し少年をその上で寝かせた

「やれやれ・・・・・・」

横島ももう疲れていたので寝ることにした

この時、横島はその少年が自分の退治した妖怪の子供だという事を、知る由も無かった

===続く===

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