ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 2/22)

その声に横島はげんなりとした表情になった。
それは覚えのある声でこーゆう状況によく自分にかけられた声だからである。
「・・・・・・・と、いうかなんでこんな事になってんだ夏子。」
いや誰がやったんかは分かってるんだけどと首だけ動かし横島。
「ならいいやん♪」
と上機嫌で右手でくるくると南京錠と思われる鍵を回しながら夏子。
「・・・・あのなあ。」
と横島。
「いや、美神さんたちが止まる事になったやん」
ぴたりと鍵を回す手を止めて夏子。
そーいやそんなことを話してたなあと横島。
っ。
はたと雷に打たれたように重大な事に気付く。
ちょっとまて・・・・・・・・・・・・・・・・・・
泊まるという事は当然入浴もするし寝るだろう。
「だからかわからんけどっ皆の貞操の危機のためにーゆうねえが・・」
夏子が言い終わる前に横島は音も無くそこから抜け出していた。
その瞳は、めらめらと燃えている。
・・・どーやってここから抜け出したんや?
・・いやそれよりもなんやこの異常な燃え方は。
と夏子は引きちぎられても鍵で開けられてもない南京錠や鎖・ロープにくるまれた毛布を眺めながら思う。
横島は、瞳をめらめらと燃やし、ぐぐうっと握りこぶしをつくり
「ふ。ふふふふふふっ夜這いと覗きは男のろまんじゃあああー!!!!!!」
とこれ以上ないくらい嬉しそうに宣言した。
「あほかああ!!」
べしっ。
と次の瞬間夏子は横島の後頭部を拳でぶちとばす。
そして勢い良く床にたたきつけられる横島。
夏子は子供の頃の横島しか知らない。
だがしかし、これまでの言動からか・・どーもこの男が無類の女好きに変身してることにうすうす感づいていたがそーゆう言動を目の前で取られることの、むかつき加減は半端ではない。
思わず一応(あくまで一応らしい)けが人という事も忘れ手加減なしでぶちのめしてしまった。
(・・・・・・まあ横島だから大丈夫やと思うけど。)
それに自分に目もくれずというのが腹が立つ。
「・・・・な・・なにすんや」
と床から横島。
夏子はにっこりと笑って
「うちに泊まる客人に不埒な真似しよーとするからや」
といった。
「別にここでって限ったことやないからいいだろーが」
と床に座り殴られた後頭部をさすりつつ横島。
ああーこぶができとるという悲しげな声が聞こえる。
・・・・・・・・なぜたんこぶで済んでる?
「ほおおおおおおおお」
と夏子。
「・・・・な・・なんだ」
とどこか恐れたように横島・・・。
横島の本能が生命の危機を訴えている・・・。
早くここから逃げ出さねばっ
という根拠のない確信に裏付けされつつ退路を確保しようとした時ー
夏子がすとん
と横島の目の前に座った。
その顔には怒りというものは浮かんでおらず、浮かんでいるのはどこか悲しげな色の瞳が浮かんでいる。
「?」
と頭の痛みも一瞬忘れ横島はまじまじと目の前にいる夏子を見た。
つづく。
・・・とりあえず初恋では夏子さんがヒロインなんですー(涙)
たとえねーちゃんに食われててもーるー。
・・・・・・・・・・さて、これからなっちゃんはどーするでせう?

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