ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 2/21)

そしてその日の夜。
(・・・・・・・・・・んん?)
横島に意識が戻って一番最初に視界に入ったのは闇だった。
さきほどまでの夢のためかすこしばかりしんみりとした気分で身体をおこそうとする。
だが、
がしゃん
という音とともに身体が止まる。
そしてまたしたへと押し戻される。
背中の心地よさからいってこれは自分の下にあるのは布団で上にあるのは毛布。
それも自分の安アパートにあるようなのとは比べ様もないくらいのものである。
(あれ?)
と心の中で首をひねる横島。
身体はおきぬがヒーリングしていてくれた為かほとんど痛まない。
もう一回身体を起こそうとする。
がしゃん
もう一度その音とともに、布団へと押し戻される。
「・・・・・・・・・・」
もしかして。
と嫌な考えがよこしまの頭をよぎる。
そして数分たっただろうか?暗闇にも目がなれてきた頃。
首だけを上に上げると、そこには横島の予想どうりのものがあった。
すまきのようにぐるぐるまきにされた毛布と、その上から巻かれた登山用と思われるロープそして、鉄製の鎖に南京錠。
その上手首にもひんやりとした感触を感じる。
この親しみの湧く感触からしてー
(手錠やなー)
とさして驚きもせずそんなことを思った。
・・・というかそんな程度のことで動じない自分にすこしばかり悲しくもなったが。
(どんどん普通の生活から離れてるなー俺)
じたばた
と一応暴れてみたが、かなり強く縛ってあるせいか、びくともしない。
そしてはあ。と諦めたようにおもいため息をつく。
慌てないのは、驚かないのは、誰がこーゆう真似をしたか分かっているからである。
(・・・・・・・・・・・眠っているときにこれはひどくねーかゆうねえ・・)
昔よく怒らせるような真似をした時は、こーゆう状態でこの家にそなえつけられている池に放り投げられていたのだ。
しかも満面の笑顔で。
一時期その笑顔が能面のように見えたこともあった。
(・・・・・・・・・・そーいやしんだらどーすんだああって聞いたら・・境目で助けてあげるって嬉しそうにいってたなあ)
ふうと遠くを横島は見つめる。
幼い頃の甘酸っぱい思い出というやつだろうか?
と横島は想った(?)。



そしてなんとかこの南京錠などをとこうとしたがどうにもならず、まあいいかとどこか達観したことを思いはじめた頃ー
きいいいいいいいいいい。
と音をたててドアが開いた。
ドアの隙間から入る光が眩しく目を細める。
ぱちん
という音とともに電気がつく。
「わっ」
と思わず声を出す。
そして
「なにやっとんの?」
というどこか笑いを含んだよく通るメゾソプラノが聞こえた。
つづく。
・・・・・・もう進まないから無理やり進ませました(涙)
さてこの大阪弁の女性は誰でせう?



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