ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・別編(ラプラスの語り[)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 2/21)

其処は一筋の陽光も蛍光灯も無い薄ぐらい部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもその鬱蒼とした部屋の奥に行かねばならなかった。
=会いたいって俺の言う台詞じゃないな=
悪魔ラプラス確実に未来を映し出す能力を持つ。

待ちなって、未来ってのは無限の可能性がある。それと同等の数の俺がいる訳だがな。
それでも聞きたいのなら、俺が知っている未来を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
石ころに気をつけろ。いいな。

さて、先ずは横島がさる依頼で女装した事を覚えているか?対ユニコーン戦でさ。
「この宇宙一の馬鹿!」
の格好のまま東京に連れて来るしかなかったんだよ。其処に鈴女が飛んできてな。
「きゃぁーー、私のダーリンにするっ!」
「あんた何いってんの?」
あきれ果てて物も言うのも億劫だといわんばかりの美神令子に対して鈴女、企んでな。

少し経ってから春が来た。今年も花粉症が猛威を振るってやがる。ハーックショイ!
「うー、スビバゼン、びがびざん」
「馬鹿も風邪ひく時代になったのねぇ。しょうがない。2、3日休んでなさい」
という連絡が横島からあってな。徐霊はオキヌに獣娘二人で行くんだ。
「あのー、美神殿。最近屋根裏の鈴女殿が見当たらんので御座るが」
「気にしなくてもいいわよ。おおかた番(つがい)でもみつけたんじゃないの?」
その番(つがい)が誰だって?勘のいい奴は解ってるよな。

「うっぐー、こんなまともにティッシュを使うのは久しぶりじゃー」
と、イカ臭くないティッシュの山が出来てるんだ。そこに何かが飛んできた。
「あー、鈴女じゃないかー」
「横島、横島、ヨコシマ、ヨコシマ・・・」
「お前大丈夫か?」
あれだ、発情期なんだよなぁー。
「おまえの妹かねえちゃんかわからないけど、カッコイイ人いるだろ?」
「はぁ?女の親戚、そんなのいないがなぁ?」
「たしか、宇宙一の馬鹿とかいう名前の」
「あぁ、ぞれなら俺だよ」
「え!じゃあお前も女の子なの?」
「ばっか!俺は男だよ!大体何なんだよ。今日はいったい」
でも何を思ったかにんまり顔を作ってな。
「あれなら、まぁいいっか。よーし、あんた子供作るの手伝え!」

あに?と言わせる暇も無く鈴女は何処に隠していたのか横島の文殊を取りだす。
「お前!何しとんじゃ?うわぁ!」
文殊『小』を使い鈴女と同等の大きさにしてから、
「さぁ、ダーリンあの格好になって」
「ばーたれ!女二人で子供が作れるかっちゅーねん!」
「どう言う事?」
「おまえなぁ。生物が子供を作るって事はなぁ」
詳しく知りたければ、保険の先生にでも聞いとくれ。
「ふーん。そうか。じゃぁ我慢してあんたで」
「うわ、やめろ、やめろぉーーー」
「いやーん」
何がいやーんだ。

その後見舞にと、横島宅へ来た美神事務所一行の行動は俺が言わなくてもいいな。
その後人間になると生命の危機を感じる横島はそのまま小さい姿で生活方法を模索して
あの、魔女の末裔の魔鈴が持つ魔力で背中に羽根を着けて、
鈴女と一緒に保護獣指定をうけたそうな。最後に美神令子の言葉だけ教えておこう。
「本当に宇宙一の大馬鹿野郎ォォォォォォォォォォ!」

-くくくく、忠告したはずだ。石に気をつけろと-

ラプラスは不意に身を屈める。すると風を切る音が聞こえてきた。石が飛んできた。
ある悪鬼がうるさくて眠れないんだという抗議を含めた礫の攻撃であった。
貴方は無防備もあっておもいっきり額に石をあててしまう。
あまりにものクリーンヒットで言葉も出ない貴方。その様子を見てラプラスが一言。
=あ、痛いって俺の言う台詞じゃないな=

            -FIN-

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