プリンセス・オブ・ドラゴン(完結編)
投稿者名:CSU
投稿日時:(98/ 2/ 5)
えー、今までさんざん勝手な展開を書き込んできましたが、
このシリーズは一応これで完結です。
今回は、思いっきりラブコメしてみたつもりですけど、ラブコメになってるかなあ・・・
それから、小竜姫さまのキャラを勝手にいじくってますがどうかお許しを(^_^;)
てことで、「プリンセス・オブ・ドラゴン(完結編)」です。
天界から事務所に帰ってきた横島だったが。
横島「おキヌちゃん、ちょっといいかな」
おキヌ「はい?なんですか横島さん」
横島「あのさ、これから時間空いてるかな?」
おキヌ「空いてますけど、何ですか」
横島「一緒にデジャブーランドに行って欲しいんだけど・・・いいかな?」
おキヌ「え!?・・・もちろんいいですけど」
横島「じゃあ、準備できたらすぐに行こっか、あ、それから美神さんには内緒にしといてね、あの人が知るとまたややこしくなりそうだから」
おキヌ「ややこしく・・・って、何がですか?」
横島「あ、いや、別に何でも」
こうして、おキヌを連れてデジャブーランドに来た横島だったが。
デジャブーランドに着くと、ポケットから一つのツノを取り出した。
おキヌ「横島さん、何ですかそれ」
横島「まあ、見てれば分かるって」
と言うと、次の瞬間、それは、天龍童子に姿を変えた
それを見たおキヌ。
おキヌ(なーんだ、そーゆーことか・・・)
と、ちょっとがっかりする。
横島「こいつが迷子になったりしないようにってことで、おキヌちゃんに来てもらったんだけど・・・」
おキヌ「そうですか・・・」
天龍童子「おい、横島、余は迷子になったりなんかせんぞ、家臣の分際で生意気なクチをきくなっ!」
横島「誰がおまえの家臣だ?誰が?」
一方その頃・・・
*****************************
妙神山では、小竜姫が、天界で撮った横島とのツーショット写真をぼーっと眺めていた。
小竜姫(何だろう、この気持ち・・・)
と、考え事をしている小竜姫だったが、そこへ斉天大聖老師が来た。
老師「小竜姫!」
小竜姫「・・・・・・・・・」(聞こえてない)
老師「おい、小竜姫」
小竜姫「・・・・・・・・・」(まだ聞こえてない)
老師「きーとんのか、小竜姫!」
小竜姫「え?は、はい」
あわてて写真を隠す小竜姫。
老師「まったく、たるんどるぞお前は」
小竜姫「す、すみません・・・」
老師「今、天界から連絡があってな、天龍童子殿下が行方不明らしいのだが、お前何か知ってるか?」
小竜姫「いえ、特に存じてませんが」
老師「そうか・・・」
と言って老師は去っていったが、小竜姫は天界でのやりとりを思い出してふと気づいた。
小竜姫(ひょっとして、今、殿下は横島さんと一緒にいるんじゃ、確か前、デジャブーランドっていう所に行きたがってたから・・・)
こーして、天龍童子を探しにデジャブーランドに行く小竜姫だった。
*****************************
舞台はふたたびデジャブーランドに戻る。
横島「おキヌちゃん、俺なんか買ってくるから」
といって横島は席を外した。
ここからおキヌと天龍童子の会話。
おキヌ「はぁ・・・」
天龍童子「どうした?」
おキヌ「あ、いえ、何でも」
天龍童子「さっきから気になってるのだが、おぬし、ひょっとして横島の事が好きなのか?」
おキヌ「え?いや、それは、その・・・」
しどろもどろな答えを返すおキヌ
天龍童子「なんだ、そういういことか、だったら余は邪魔か・・・よし!じゃあこれから余はしばらく一人で遊んでくるからお前たちは勝手にしておれ」
おキヌ「い、いいですよ、そんなことしてもらわなくても」
天龍童子「いーから、気にするな、お前たちは二人で仲良くやっておれ」
といって天龍童子はどこかへ行ってしまった。
しばらくして、横島が戻ってきた。
横島「あれ?、おキヌちゃん、天龍童子はどこ行ったの」
おキヌ「あ、なんか一人でアトラクション回ってくるって言ってましたけど」
横島「ダメだよ、迷子になったりしたら、またややこしくなるんだから」
おキヌ「大丈夫ですよ、殿下だっていつまでも子供じゃないんですから」
横島「いや、でもやっぱり探してくる」
そう言って天龍童子を探しにいこうとする横島。
そして、不意にその横島の腕を掴んで引き止めるおキヌ。
横島「お、おキヌちゃん?」
おキヌ「大丈夫ですよ、ね!」
と、ちょうどその時、天龍童子を探しにきた小竜姫が横島たちの前に来ていた。
で、おキヌといちゃついてる(ように見える)横島を見て何故だか無性に腹の立つ小竜姫は必要以上に横島につっかかる。
そして、そのあと、3人手分けして天龍童子を探しにいく。
しばらくして横島が天龍童子を発見し、ちょうどそこに小竜姫も来ていた。
・・・それは、デジャーブーランド閉館の30分前のことであった。
小竜姫「殿下、申し訳ありませんが、先に妙神山に帰ってもらえませんか」
天龍童子「なんじゃ、なんか用事でもあるのか?」
小竜姫「いや・・・ちょっと・・・」
天龍童子「まあいい、先に行ってるぞ」
そういって天龍童子は妙神山の方へ飛んでいった。
小竜姫「・・・横島さん」
横島「分かってますよ、言いたいことは」
小竜姫「え!?」
横島「そりゃあ、殿下を勝手に連れてきた事は謝りますよ、でも、本人がちゃんと許可を取ってあるって言ってたもんですから」
小竜姫「そのことじゃないんです、あの・・・今度、妙神山に遊びに来てくださいね」
横島「へ?修行じゃなくて、遊びに? 別に構いませんが・・・」
小竜姫「よかった」
そう言うと小竜姫は体を宙に浮かせ
そして、そのまま2mほど上昇した所でもう一度。
小竜姫「絶対に、来てくださいね!」
そう言い残すと、そのまま天龍童子の所まで飛んでいった。
天龍童子「小竜姫?お前なに赤くなっとるんじゃ?」
小竜姫「何でもないです!」
天龍童子「?」
一方地上では、物陰から先ほどの一部始終を見聞きしていたおキヌが横島の方に近づいてくる。
で、そのおキヌに向かって横島が一言。
横島「小竜姫さま、なんか様子が変だったけど、なんかあったのかな?」
その言葉を聞いたおキヌ、軽く『はぁ・・・』とため息をついたあと、小声で一言。
おキヌ「横島さんって、本ッ当に鈍いんですねー」
横島「え、なに?今何か言った?」
おキヌ「何でもないですッ!!!」
横島「???」
しばらくして・・・・・・・・・
おキヌ「横島さん」
横島「な、何おキヌちゃん」
ふわりと髪をなびかせ、軽い足取りで横島の前に立ったおキヌが一言。
おキヌ「今度は二人で来ましょうね!」
〜お し ま い〜
今までの 賛成:14 反対:2
コメント:
- とりあえず最後まで読んだが、全体を通して作者の「書きたい事」がはっきり分かる秀作だと思う。ってなマンガの編集者みたいな事は置いといて、単純に面白い作品だったと思います。個人的におキヌちゃんの「横島さんって、本っ当に鈍いんですねー」がお気に入り。(せっかく小竜姫さまのハナシ作ったのに、結局テメーはおキヌちゃんかい・・・などと責めないよーに、コレがオレの性なんです(笑)。 (ダンジョン退屈男)
- おおっ、見事完結ですね。十分楽しませていただきました。なるほど、確かに神族の中でも名の名の知れた戦士であることが災いして、小龍姫さま自身はあまり恋愛経験が無いっていうのも十分考えられますね。(本当か?) (KIM)
- 小竜姫の心の中を老師が見抜いてなかったのかという疑問はありますが、いいものはいいということで賛成に一票。 (Chon)
- 読み終えたとたんに「賛成に一票!」っていう作品でした。全編を通して素晴らしい作品だと思います。 (コーディ)
- 小竜姫様はワシのもんじゃー!! (0071)
- 長編完結、お疲れさまでした。‥‥さて、感想ですが、すごく良くできたシナリオだと思います。中だるみもしてないし、表題もばっちり決まってるし、全く文句の付けようがありません。――次回作も期待してます。 (ASK-YOU)
- 暖かいコメントありがとうございます、とても感激しております。次回作ですか?うーん、一応ネタはあるにはあるんですが全体的な見通しがなかなか決まらないので完成できるかどうか・・・。 (CSU)
- それにしてもまさか自分の書いた<li>プリンセス・オブ・ドラゴンが煩悩の部屋・創作文集のコーナーに掲載されるとは・・・ここに初めてきたときには夢にも思ってなかったな・・・。 (CSU)
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