ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・別編(ラプラスの語りZ)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 2/19)

そこは一筋の陽光も蛍光灯も無い薄ぐらい部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱蒼とした部屋の奥に行かねばならなかった。
=ここで乞われてもな、=
悪魔ラプラス、確実に未来を映し出す能力を持つ。

待ちなって。未来ってのは無限の可能性をある。それと同等の俺がいる訳だがな。
それでも聞きたいのなら、俺が知っている未来を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
精神だけは安定させておきな。ここは地獄より達がわりぃぜ。

さてと先ずはあの横島って坊やの異常から話さないとな。
徐霊失敗での呪いはGS業界にはさして珍しい事じゃない。あの美神令子って女は、
それを逆手にとった節さえあるがよ。ふぁが、そいつ横島が食らったのは違った。
「あのー。美神さん、俺最近霊力がおちてるんすけど?」
「サボってんじゃないの?」
「いいえ、俺の場合煩悩が根源じゃないっすか」
「いい加減、その方法を変える時がきたんじゃない?」
美神令子にとっては、それでもかなりの霊力が感じられてからな。
だが、数日後呪いの専門の小笠原エミに相談したら、
「あんた、大変なワケ。それは悪鬼の呪いで霊力が徐々になくなる技なワケ!」
これは大変な事だ。このまま霊能力が無くなると悪鬼のし返しが怖いし、なにより、
「霊能者にとって霊力は体を形成する要因の一つ。これが無くなるって事は」
死を意味する。ま、当然の事だろうぜ。
慌てふためいた横島の呪いを解く方法を模索した。
簡単なのは悪鬼を退治する事だと美神令子は短絡的に考えていたんだ。

幸い悪鬼は美神令子の手によって退治されつつあったが、
「駄目!血清みたいなのが、必要だがら、消滅させちゃ駄目なワケ!」
言うのが遅かった。手加減をしなかった美神令子の力で、完全消滅さ。
血清もとれなければ、横島の呪いも解けない。慌てたな、美神令子め。
ショックで気絶する横島。抵抗力が各段に落ちちまったからな。
「呪いを中和する方法はないの?」
「ないワケ、それ以上に私達も危ないワケ。霊力が取られるわ」
なんで重要な事を早く言わないの、おたくが聞かなかっただけと喧嘩がはじまるが、
「こんな時に喧嘩してもしょうがないじゃありませんか!」
とオキヌに一喝をくらって正気に返ると、横島はいなかった。探さないと、と言う令子。
「でも探してどうするワケ?あの子はおたくに迷惑かけないように逃げたじゃない?」
「そんな!」
絶望にやられた美神だったのさ。
其処にあのインチキメキシカンな神がやってきたんだ。当然、主もいるがな。
「どないしたんや?美神はん、辛気臭い顔して」
「貧乏神には関係無いわ」
「まぁ、力にれればなったるきにぃ」
事を説明すると、
「なんや、そんな事かいなぁ、まぁワイなら生命だけなら助けてやれるで」
「え!!」

横島はあても無く歩いているとDr・カオスにあたってな。
「おい、小僧どうしたんだ?悪鬼の呪いかぁ」
「カオスのオッサン、俺このままじゃぁ」
「うー、前に俺が悪戯した時より達が悪いな」
この悪戯ってのは存在その物を消す薬の事だな。
「マリア、方法はなんかあったかな?」
「一つだけ・有る」
「教えてくれ!」
「霊能力を持ってなくて、神が憑いてる奴の所に行けば中和されるぞ」
そんな都合の良い奴がいるか喉の奥まででかかったが、其処に走ってくる女の子が。
「小鳩ちゃん!」
「美神さんから聞きました。このままじゃぁ横島さんは」
「なんだって?生命の危機まで」
「せや、だけどなぁそのカオスのオッサンが言った通りやで。ワイが助けたる」
「じゃぁお前がとりつくのか?」
「そら無理や。ワイは小鳩にしかとりつけへん」
「じゃぁ、あたしは横島さんと?」
「ほんまに契りをかわさないとな、それにワイも福の神としての力は薄れるで」
「いいのかい?小鳩ちゃん」
「うん!横島さんは一度私を助けてくれた。今度は私が助ける番だもの」
「でも、貧ちゃんはやっぱり福の神になったんだね?」
「なんでや?」
「だってねぇ」
横島を自分の確実にツレに出来るからな。

ま、これしか方法はないとなれば美神令子もオキヌも横島を諦めるより他はねぇな。
それに小鳩なら取られても然程悔しくない相手だろうからな。
これで横島はGSとしての道は閉ざされちまったが、就職するまでは美神事務所の丁稚。
横島の就職先はタミヤ模型でその頃は又ミニ四区が流行って奴はマシン開発に大忙しさ。
それで、横島夫妻は郊外で小さいながらも一軒家を構えることが出来てな。
ようするに横島が頑張るほど、それ相応の給金がもらえれるんだ。
これで無難に家庭を持つ事が出来てな。この前妊娠したそうだぜ。
医者にみせたら女の子であろうと言われたそうだ。

-くくくく、忠告したはずだぞ。精神をしっかり保てと-
ここの檻には様々な悪鬼がいる事は貴方も御承知であろう。その中の一人に
精神を破壊する能力を持つ悪鬼がいたのだ。霊能を持っていれば別だが、
通常の人間が精神崩壊の攻撃を食らえば、どうなるかは予想がつくであろう。
肉の塊となりつつある貴方を見てラプラスは一言。
=ここで壊れてもな、=

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