ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・別編(ラプラスの語りW)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 2/15)

そこは一筋の陽光も蛍光灯もついてない薄ぐらい部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱蒼とした建物の奥にいかねばならなかった。
=あぁ少々聞きな、コトだからよ=
悪魔ラプラス、確実に未来を映し出す能力を持つ。

待ちなって、未来ってのは無限の可能性が有る。その数と同等の俺がいる訳だがな。
それでも聞きたいのなら俺の知っている歴史を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
足元には気をつけろ、いいな。

さてと、先ずは美神令子を狙う妖怪からだな、そ奴はたいした力を持っていてな。
それ以上の力を欲した為、メフィストがガメた結晶をさがしていたんだ。
シロもタマモも協力したんだが、奴に触れることも出来ない。被害が出てな。
助けに来た霊能力者もみんな吹っ飛ばされてちまったんだ。
とうとう、横島と美神しか立っていない状況だ。
「もぉ!やってられないわ、あんた私がねらいなら来なさいよ!」
「美神さん、危ないっすよ!」
赤字覚悟の万全の構えでもそ奴はひるまなかった。美神令子は大怪我さ。
「こんにゃろぉ!」
『駄目、横島さん、こっちに来て!!』
聞き覚えの有る声がして、事務所の一行はテレポートさせれれていた。

「小竜姫様!」
「御久しぶりね、横島君、美神さんをこっちに、治療班に渡します」
「しかし、どうして我々を?」
「実は妙神山の牢獄にいれていた性質の悪い魔物が逃げ出したのです」
「なんですと?」
管理の甘い隙をつかれ、とうとう下界まで降りる事が出来たそうである。
「で、そ奴をどうすればよろしいのですか?」
「おそらく、妙神山にやってくるでしょう。私が責任を持って相手をします」
俺も戦うって横島って奴は出たが、危ないから駄目と言われたんだよな。
じゃぁ美神の治療を見に行こうといった。なんとハヌマンが主治医よ。
不安がる横島に安心せいといったのが救いかもな。で時を経てそ奴はやってきた。

以前のアシュタロス達とは違い内情に詳しいそ奴は憎たらしいまでに機敏でな、
鬼門に他の連中は一発でアウトだったよ。
「情けない!それでも妙神山のいちいんですか!」
「そうは、いっても姫様ぁ〜」
「修行のやりなおしです!!」
以外と律儀だよな、この小竜姫って神様はさ、だが誤算があった。
そ奴、言わば虚仮の一念って奴よ。なんと、小竜姫様の肩を地に着かせたのだからな。
「な!油断、したわ」
追い討ちで頭をガンと殴られて目の前が真っ暗になる。命頂戴なんてそやつは言った。
「待て!美神さんと小竜姫様、それにみんなの仇討だ!」
横島が颯爽と現れたんだが、手に持っている武器もかの有名な棒さ。
それ以上に何か武具を纏っている。神族専用の鎧だな。破格の防御力さ、

その少し前、小竜姫が押されてる事を伝令管が伝えていた。
「なんだって?俺が行ったほうがよくないか、猿?」
「人間風情が行った所でなんの足しにもなるまい」
「でもこのまま小竜姫様がやられてら美神さん達も」
「うむ。命は無いな」
「方法は無いのか?」
方法を尋ねた時、お前なら一つだけ有ると言った。それがハヌマンの渡した武器だった。

二本人にとって如意棒とは知らぬでもない武器なんだろうな。
それを使いながら小竜姫様でも手に余るそ奴をサシで対等以上に渡り歩きやがる。
驚いた、人が神に近づいた瞬間でもあったからな。
とうとう、横島自信も傷を負ったが、そ奴を、
「俺が極楽へ連れてってやるぜぇ!」
と叫ぶと消滅させてしまった。その後横島も気絶さ。

横島が気絶の間に小竜姫様も美神令子も復活をしていてな。
「じゃぁ横島さんは私達を助けるために神族の鎧を?ハヌマン様」
「そうじゃ。お主が人を捨てられるなら着ろと言った」
「なんでそんな無責任な!」
「お主を守るためといっておったぞ。美神令子殿。この横島って男は」
この時点で横島は神の一族になっちまったってんだな。おそらく文殊の裏使用だろうぜ。
「どうするかな?人が正式な手順を踏まず神格化した場合の承知はしっておるだろ?」
「・・・わたしが責任と面倒をとります!」
有無を言わせぬ小竜姫様の発言さ、美神令子出で行く時に横島の唇を奪い、
「せめて、これだけは許して、じゃぁあとは任せるわ、小竜姫様」
最後に鬼門が見たのは堪えていた涙があふれていた姿だそうだ。

「う、うーーん、あれ、ここは、うわぁ!」
横島が気を持った時、立膝でにかぶさるようにしていたのが、小竜姫様だった。
なんの事は無い。目が覚めるように治療をしていたのだがな。
「横島さん」
「は、はい?」
あまりにも美味しい展開に驚いているってわけだな。
「貴方は神族になってしまいました。もう」
「解っています。小竜姫様ああでしか美神さんを救えないと思ったからです」
「本当にあなたは、私まで救ってくれて」
「あのー、僕はそうなるんでしょうか?」
「私が責任を持って貴方を保護、うーん、保護なんて柄じゃないわねぇ」
すべてを悟ったんだな、横島は立膝状態の小竜姫様の首に手を廻し自分に近づけたんだ。
「あっん」
ハヌマンが様子を見た時に、
「こりゃ、神の子が出来るやもしれんな。穴があったら入りたいほどの熱さだわさ」


-くくくく足元に気をつけろと忠告したはずだぞ-
貴方は軽い振動は知覚していたが、それが大きな地震に変るとは思ってもいなかった。
立っていた場所が突如石畳ほど崩れていき、貴方は悲鳴を挙げた。
気付いた時にはここより更に下に有る水路に落っこちてしまった。その様子を見て。
気を付けろといったじゃないかと呟いてから、
=あぁ、少々危機な事だからよ=
               -FIN-

                        

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