ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 2/10)

「でも本当。美神さんって聞いていたとうりの人で楽しいわ♪」
とにこやかにゆうこ。
美神は反対に顔中汗をだらだらと流しており顔色も酷く悪い。
なにもしらないおきぬはおなじくにこやかにー
「ああゆうこさんの恋人って美神さんの親戚の方なんですねー」
といった。
ゆうこは嬉しそうに「ええ」と頷く。
かたん
と次の瞬間美神は立ち上がり。
「帰る」
と有無を言わせぬ強い口調で言った。
「ええええっ!」
とおきぬ。
「ど・どうしたんですか美神さんっ。いきなり帰るなんてっ」
「あ・・あの変態と対等に付き合える人間と一日語り合うなんて繊細なわたしにはできないにきまってるでしょ」
とどこか疲れたように美神。
「・・・せ・・繊細って」
とまるで知らない国の言葉のようにおきぬ。
その単語は美神からいって最も遠い単語なのではなかろうか?
だがしかし、この厚顔無恥な美神に変態といわしめる男とは一体?
そしてその変態と対等につきあえるこの穏やかに笑っている目の前の女性は?
その変態の同類(笑)とされる女性は頬をふくらませ不本意そうに(というかおかしそうに)口を開く。
「そっかああ残念だわ・・・せっかく今日はなべでもつつきながら話たかったのに・・・美神さんの脱税や前世のことや・・・小さい頃・・中学校の時のお話とか」
ぴしり
となにかにひびが入る音がした。
「脅し・・てるの?」
しぼりだすように美神。
「それは聞く人の感性によると思うわ」
にっこしとゆうこ。
ぴしぴしぴし。
・・・・・・・痛いほどの緊張が部屋中にはりつめている。
「あああああ」
となにかいたたまれない気持ちになるおきぬ。
「ただ今日いっしょに語ってくれないともしかして119や199にかけて話しちゃうかもね」
さてこれを脅しだといわない人がいるだろうか?
というよりも、このなにやら底知れぬ笑顔に逆らえる人間がいるであろうか?
「・・・・・」
効果的な反撃を思いつかずくっと唇をかみ締める美神。
もし自分がここで有無を言わさず帰ったら多分この女性は例の場所(笑)電話するだろう。この手のタイプはやるといったらやる。
・・・・たかが止まっていくためだけにと常人は考えるだろうが・・
このタイプの人間はとんでもなく我侭な上口に出して言ったことは確実に実行するのだ。
美神は心の中である人物に(もちろんゆうこに美神の過去のことなどを教えたと思われる)五寸釘を打ちつつ必死で頭を回転させる。
もはやこうなったら女の意地である(?)。
・・とだが、それでも効果的な文句が思いつかずもうだめか?
と心の隅で思ったとき。
ばん
とドアが開いた。
もちろん入ってきたのは、包帯男(IN横島)であった。
つづく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すいませんっ(あ・逃げた)

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