ザ・グレート・展開予測ショー

ルシオラ−アシュタロス編の最終話予想(ベスパさん中心)


投稿者名:ASK-YOU
投稿日時:(98/ 1/25)

 予想と題しておきながら、やっぱり今回も創作です。



 何とかアシュタロスの野望を挫き、1年寿命及び各種リミッタを全て解除され、晴れて人間となったルシオラ・パピリオ・ベスパ。
 美神除霊事務所の空き部屋に彼女ら3人が居候し始めてから、3日目の朝。
 ルシオラはあっさり事務所を去る。

「あなたには色々お世話になったけど、やっぱりここを出て行くことに決めたわ。せっかく寿命が伸びたんですもの、もっと色々人生を楽しまなくちゃね。――どこかにいい男はいないかしら」
「‥‥いつも、こんなんばっかしやぁ!」
 お約束通り、振られてぶ〜たれる横島。

 同日。美神除霊事務所、ベスパの部屋。
「――ベスパ、ちょっといい?」
「何か用かい、ミカミ?」
「ルシオラの事なんだけど‥‥」
「あの娘なら、今朝出ていったよ」
「知ってるわ。――まあ、横島クンなら、振られるのは毎度のことだからあんまり気にして無いと思うけど‥‥」
「そう‥‥」
「でも、ルシオラの方はどうなのよ」
「どうって?」
「出て行く時のルシオラの態度みて、あのバカの事を振ったって本気で信じてるのは、当の横島ひとりだけよ!」
「あの娘、嘘つくのがヘタだから‥‥」
「じゃあ、何で行かせたのよ! ベスパ‥‥あんた、ルシオラとは友達だったんじゃないの?」
「アタシは何も言ってないわ! ――出て行くのはあの娘自身が決めたことよ」
「だからって‥‥」
「ミカミ‥‥。本当に分かんないの? どうしてルシオラが出ていったのか‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
「フン。心当たりがあるんなら話が早いわね。
 そう。あの娘は、ヨコシマが心の底では自分以外の人間を想っているのを知っていた‥‥。でもね、あの娘はヨコシマに捨てられるのが怖くて逃げた訳じゃ無いわ。
 ――自分の気持ちを打ち明ければ、きっとヨコシマはその気持ちに答えてくれる。でも、それじゃ本当のヨコシマの想いを踏みにじることになる。――そうルシオラは言っていたわ。
 あの娘はねぇ、ただヨコシマの負担になりたく無かっただけだったのよ。でも、そうするには自分から身を引くしか無かった‥‥」
「‥‥‥‥」
「ヨコシマもあんなに優しく無ければ良かったのに。――ねぇミカミ、人間の男ってみんなああいう風に優しいの?」
「あんなヘンな男は、あいつひとりだけよ」
「そう‥‥」
 ――沈黙。
「‥‥それでね、アタシ達もここを出ようと思うのよ」
「え?」
「いつまでもこの事務所にやっかいになっている訳にも行かないからね。――どこかにアパートでも借りてパピリオと一緒に暮らすわ。仕事も探さなきゃ」




 今回は暗いです。
 とことん暗いです。
 ――いや、本当はココまで暗くするつもりは全然無かったんですけど。(汗)

 それはともかく、この後のルシオラの身の振り方についてですが‥‥。
 ――案外、特技を生かして厄珍堂に就職してたりして。







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