ザ・グレート・展開予測ショー

世界トーナメント(13)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 2/ 7)

「う?」
横島が目覚めると白色の天井が視界に入った。
「ここは・・・・・・・・自室か・・・・・・・」
そしてはあっとため息をつき。
「俺・・負けたんだな・・・」
横島は最初の方はやる気はあんまりなかったのだが試合を重ねるにつれて段々勝ちたいと思うようになった。
何でだろうか。
自分でもわからない。
でも勝ちたかった。
「やれやれ・・・あれ?そういえば美神さん達は・・・?」
あたりを見回すが誰もいない。
と思ったら台所からおキヌが出てきた
「あ!!横島さん、気がつきましたか!!」
おキヌは体を上半身だけ起こしている横島に近寄る。
「体、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫、おキヌちゃんがヒーリングしてくれたのか?」
「え、あ、はい」
「・・・・・・・・すまんな」
「そんなに気を使うことないですよ」
「ありがとう・・・・・・・・明日日本に帰るのか?」
「えーっと・・・美神さんは何も言ってなかったですけど・・・」
「ふーん・・・・・・」
と横島は壁にかけてあった時計に目をやる。
夜の九時だった。
「もうこんな時間か・・・」
「何か食べます?」
「いや・・・いいよ・・・」
そういうと横島はのそっと起き上がった。
「どこ行くんですか?」
「ちょっと気分転換」
横島は部屋から出て行った。
そして歩いた。
何分歩いただろうか。
とにかく歩いた。
「ん?」
なにやらデカイ男の影がこちらに近づいてくる
「なんだ?」
そして男の姿がようやく見えるようになった
「お、お前は!!」
サングラスをかけなにやら黒いコートを着ていた
「よう・・・」
「何の用だ?トグロ?」
トグロだった
「お前・・・ルガールとの試合どうだったんだよ?」
「よく俺の名を知っていたな・・・・・・・・・・・ルガール?ああ、あいつか・・・・・・・あんなの一瞬で始末してやった」
「何!?」
あのルガールを瞬殺?
そんな馬鹿な・・・・
「ところで小僧」
「小僧じゃねえ、横島だ」
「・・・・・・横島、お前俺と戦う気はねえか?」
いきなりトグロは訳のわからない事を言い出した。
「は?なに言ってんだお前?」
「横島、お前はまだ強くなれる、お前の本当の力はクリザリッド程度に負けるはずがない」
「だったらどうだって言うんだよ?それに何でそんな事わかるんだ?」
「お前はこの大会の少ない戦闘で大幅に強くなっている、素質がある、お前なら俺を楽しめさせてくれそうだ」
「はっ!!何言ってんだ!!お前のワガママでなんで俺がそんな事・・・」
「・・・・・・・・ならいいんだぞ?おキヌというやつが死ぬだけの話」
「何!?お前おキヌちゃんに何をした!!」
「ふっ!!今ごろは・・・」

自室

「ちょっと!!なんなんですか!!あなた達!!」
おキヌは2人の男に捕まえられている
シロとタマモと美神は気絶させられている
「ちょっ・・・と・・・・・・・・・・・・・・・」
そしておキヌも後頭部を殴られ気絶する
その2人組みはおキヌをどこかへ連れて行った

「俺の部下に捕まえられているだろう・・・」
「てめえ!!」
横島はトグロに殴りかかるが
軽く受け止められた
「あした俺がクリザリッドを潰す、そしたらお前がリングの上に乱入しろ、分ったな?・・・・・・・・・・・・・・・・来なかったら・・・お前の大切な人が死ぬ事になるぞ?」
「ちっ!!」
「じゃあな」
トグロは去っていった
「くそ!!」
横島は自室にむかって走った
「美神さん!!」
ドアを勢いよく開けると三人が倒れていた
「美神さん!!」
横島は美神の体を強く揺さぶる
「う・・・うん?」
気がついた
「はっ!!あいつらは!?」
「あいつら?」
「そう・・・なんだか黒人のグローブをつけている奴と爪をつけた仮面をかぶった奴・・・・・・・・・」
「バイソンとバルログか!!」
「あんた知ってるの?」
「はい・・・昨日ケンカ売られて・・・ボコボコにしてやった奴です」
「・・・・・・・・・おキヌちゃんは?」
「・・・・・・・・・・・・つれていかれました・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・そう」
「とりあえず・・・・・・・・・・」
横島は三人をベッドに運んだ
「今日はもう休んでくださいよ?」
「・・・・・・」
そしてシロとタマモは気絶したまま
美神はすぐに眠った
「・・・・・・・・・・・・くそっ!!トグロの奴・・・・・・・・・」

翌日

昼12時
美神たちは観客席で待機していた
シロ、タマモは昨日の出来事をよく覚えていないらしい
「・・・・あれ?横島くんは?」
横島の姿がなかった
横島はリングに向かう道の開いた扉の前で待機していた
いつでも出られるように
そしてクリザリッドとトグロの試合が始まろうとしていた
クリザリッドの服装は昨日のコートを脱いでいた
トグロは上半身は何も着ておらず黒いズボンだけだった
ドームは天井が開いていて太陽の光がモロに入ってきていた
「では決勝戦!!この2人どちらが栄光と賞金を手にするのでしょうか!!」
「試合開始!!」
審判の声が聞こえた
「行くぜ!!」
クリザリッドはティホーンレイジをトグロに仕掛けた
だがトグロはそれにひるまずクリザリッドに一瞬で近づく
そして
「ふん!!」
トグロはクリザリッドの首をもぎちぎった
バシュウと血が吹き出る
会場は静まり返っていた
が、
「おーーーーっと!?昨日敗戦した横島選手がリングに上がったぁぁぁぁあ!!??」
横島はトグロの約束どうり、クリザリッドが負けた瞬間リングに向かっていた
「な何やってんのよあの馬鹿!!」
「先生!?」
「はーー・・・・」
「コレは一体どういうことでしょうか!?」
そして横島は
「おい!!おキヌちゃんは無事だろうな!?」
「ああ、心配無用」
トグロが指を弾いてパチンと音を鳴らすとバイソンとバルログがおキヌの両腕を掴んだまま実況者がいる観客席の真ん中辺りに出現した
「横島さん!!」
おキヌは横島の方に行こうとするが
「じっとしてろ!!」
バルログに引き寄せられ首に爪を突きつけられた
「うっ!?」
おキヌは硬直する
「おい!!どういうことだ!!」
横島がトグロに向かって怒鳴る
「お前が負けた瞬間、あるいは死んだ瞬間あいつも殺す」
「何でだよ!!約束が違うじゃねえか!!」
「そんな事約束したか?」
「くっ!!」
「大切な者が危険な目にあっていたらお前も怒りで力が増すだろうと思ってね・・・」
するとトグロは大声で怒鳴った
「守りたければ俺を倒してみろ!!」
その瞬間トグロの腕が横島の腹にめり込む
「うぐっ!?」
横島は吹き飛び壁にめり込んでいった
「く・・・・」
「さあ!!俺を倒してみろ!!」

===続く===

なんか会場のつくりがうまく書けない
幽白のトーナメントのドームを想像していただけたらいいかなと・・・(汗)


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