ザ・グレート・展開予測ショー

帰宅中-2-


投稿者名:べいあにっと
投稿日時:(01/ 2/ 3)

だいたい、先程の駅からこの浦賀という海辺の都市までは
列車はきちんとやってきているというのに、彼はついに
ここまで歩いてやってきてしまった。
 いや、もう一つ言うとすれば彼の追い求める「女性」もここまで
歩いてきていたのだから、これも致し方ない事だったのかも知れないが・・・。

浦賀はかのペリーが来航したことで非常に有名になった都市である。
この周辺にはさまざまな物があるといえばあるが、
「彼女」はそのどこにも入らなかったし、また目すらくれていなかった。

「少なくとも、あの速く、快適な列車に乗ってきていた連中は、俺のことを
馬鹿以外の何者とも思わんだろうなぁ・・・。実際俺は自分で馬鹿だと思うしなぁ!
しかし、この体が!この頭がぁぁぁ!!!」

横浜駅構内でやった馬鹿を、かれはまた繰り返して、周囲の人間から
白い目で見られていた。

女はつぶやいた。
「私らの作戦に気づいたやつは、始末するしかないね・・・!」

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