ザ・グレート・展開予測ショー

突然の、再会


投稿者名:Nor
投稿日時:(98/ 1/23)

#こんにちは。Norでっす。ちょっと暇が出来たので、
#隙を突いて・・・。今週(1月21日)のサンデーで、思い付いたんで。
#つまらなかったら、ごめんなさぃぃぃ。

横島は、さまよっていた。暗い。確か、自分は、船にいたん
じゃ・・・。

「どこだ? ここは」
「ヨコシマ」
懐かしい声に、振り返る。
「ルシオラ!」
横島はルシオラに駆け寄った。
「久しぶり・・・」
「無事だったのか?」
「ええ、まあ・・・」
「心配してたんだぞ? 本当に」
「本当?」
「あ、ああ」
「それはそうと、ね」
「え?」
ルシオラは、両手を伸ばし、横島の肩つかんだ。
「ひとつ、お前に聞きたい」
「はい?」
気がついた。ルシオラの表情が、硬くなっている。笑顔のまま、
凍っているような・・・。横島の両肩をつかむ手が、震えている。
「あれは、なんなの?」
「へ?」
その瞬間、横島の体に凄まじい衝撃が走った。爆発が発生し、
吹き飛ばされる。
「ひ、ひぇぇぇっ!」
地べたに突き飛ばされた横島の前に、怒りを露にしたルシオラが
立っていた。
「え? ちょっと?」
「なんなのよ!? なにが、『ああ、おっぱいが背中に! いや、
耳に息?』よっ!!! ヨコシマッ!!!」
思い当たった。今日の昼だ、あれは。
「何考えてんのよっ!!」
「いや、あれはその、健全な青少年の健全な反応というか・・・」
「こっちは、お前の約束をじっと待っているのに・・・」
ルシオラは握りこぶしをつくった。顔には怒りの四つ角がいくつも
浮かんでいる。ふるふるとふるえている。
「ストップ、ストップ!!」
「問答、無用っ!!!」
「うわああああっ!!!」
閃光が走った。そして、爆音。

しばらく、後。

「そ、それにしても、なぜ、そんなことまで・・・」
「私は、いつでもお前を見てるんだからねっ!」
ルシオラはぷい、と背中を向けた。そして、数歩すすむと、
振り返り、にっこり微笑んだ。
「でも、待ってるからね!!!」

『ルシオラ!』
横島はガバリと起き上がった。窓から光が差し込んでいた。その向こう
にあるのは、海。
「夢・・・」
横島はふぅ、と溜息をついた。何時の間に入り込んだのか、蛍がぱたぱた
と飛んできて、ぽて、と肩にとまった。



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