ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・別編(ラプラスの語り) 


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 2/ 1)

そこは一筋の陽光も蛍光灯もついてない薄ぐらい場所である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱屈として建物の奥にいかねばならなかった。
=やぁ、よくきたね。オニカイさん=
悪魔ラプラス、確実に未来を映し出す能力を持つ。

待ちなって、未来ってのは無限の可能性が有る。その数と同等の俺がいる訳なんだがな。
それでも聞きたいなら俺の知っている歴史を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
最後まで聞こうとするんじゃないぜ。絶対に途中で抜けろよ。

さてと。あの割合面白い女、美神令子の病気から話すか。あの女はな、聖なる存在や、
悪魔といった連中と契約をしてなかったから、長年の仕事での疲労と言うよりは
彼奴らの呪い、と言うべきだな。とうとう抵抗が無くなって突然倒れちまったんだよ。

慌てて横島って奴とオキヌって娘が白井って名の総合病院に連れてくが効目ゼロよ。
そこに、美智恵ってばーさんと、呪いの専門化エミって奴が来るんだ。
「こいつは、呪いの一種なワケ。悪いけど今のところ抵抗手段は・・・」
無いわけさ。俺の知る限りこの手の呪いを撥ね退けた事は2回しかない。
だが、呪いを押さえる事は出来るッてんだ。その間に私が研究するって、エミが言った。

その呪いを押さえる方法はな。霊力者の一人が悪魔の契約の元付きっきりになる事さ。
その代わりすべての能力を失う事になっちまうんだと。
立候補者は二人いたさ。何の躊躇も見せなかったのが横島って奴だ。
「美神さんが苦しんでいるのに、なんで俺が楽できるんだ」
なんて台詞をしらふ吐きやがった。
もう一人は西条って奴が身辺整理をしてから現れた。そして勝った方が契約者って事に。

もう、喋れなくなった美神令子って女を争奪戦はすごかったんだが、決着は横島だった。
「俺でいいでですか?エミさん」
そう言ったんだが、いきなり何者かに弾き飛ばされた、美神令子の精神体だよ。
「あんたなんかの力は借り無いわ!いいから出ていって」
横島は泣く泣く出て行く。
「あんた、本当にイイワケ?」
「うん。躊躇無く来てくれただけでもう十分よ」
「令子ちゃん・・じゃあ・・」
「西条御兄ちゃん、我侭を認めてくれる?もぉ子供扱いは無しよ」
「あぁ、契約しよう」
契約の方法は簡単だ。キスだけでいい。そして西条は霊力の消えた只の男になったのさ。
あとちょっと時間ふぁけ令子は精神体で動けた。有難うと西条に言って外に出るのさ。

外ではオキヌって子に泣きじゃくる横島さ。そこに美神令子の精神体が言ったのさ。
「男の子なんでしょ!しっかりしなさい!!」
「美神さん!あぁ霊体ですね・・・」
「いい?私は西条お兄ちゃんと賭けてみるわ。あの事務所も横島君にあげるわ」
「はい、それじゃあ遠慮無く頂きます」
「そしてね、オキヌちゃん」
「はい、なんですか?」
「悔しいけど、横島君は貴方にあげるわ、でも大変よこいつスケベだから」
そして横島とオキヌってのは、顔色グルグル変わったが最後はキスしたのさ。

三年後、西条の家に1通の手紙が来た、赤ん坊が出来た女の子、名前は蛍ってつけた。
そいつを動けない嫁の令子に聞かせたら、涙を流した後に三年ぶりに言葉が出たんだ。
「幸せに、やってる・・・のね」

-くくくく。途中で帰れと忠告したはずだぞ。-
貴方は話しに夢中になってしまった。すぐ傍に警備員が来ていたのだ、
対抗する手段も無く兵隊に外へ連行され、上に有る人間用の折に入れられる。
ベットに腰をおろす貴方。その瞬間地面からノックする音が聞こえて、
=やぁ、よく来たね。御二階さん=

-FIN-

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次こそ時代劇の続きかくぞ!!

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