最強の女!?
投稿者名:桜華
投稿日時:(01/ 1/31)
彼女は、狭い畳張りの和室で、一心に装備の点検を行なっていた。
刀。実際に使う事は少ないのだが、それでもやはり、点検は必要だ。あまり扱いは得意な方ではないので、いざという時の最終手段としている。
小太刀。背の低い彼女は、刀よりもむしろこちらを好む。刀よりも短く、しかし短剣よりも長く。どちらかに慣れた相手では、間合いが掴みづらいだろう。
弓。ピンと、弦を弾いてみる。張りはいい。この強弓ならば、どんな敵でもしとめられるだろう。そして、それを可能たらしめる腕が、彼女にはある。
矢。どんなに弓がよくとも腕がよくとも、矢が悪くては話にならない。特に、矢尻だ。細く、鋭い。返しがついていて、釣針のように抜けない。ムリに抜こうとすれば矢尻がミツバチの針のように抜ける仕組みになっている。それを、十本。
近代的な銃器の類は一切ない。彼女は、あの冷たい鉄の感触がどうにもなじめなかった。何故、最近の若者はあのような物を用いるのだろうか。すぐに自分を裏切る物を。ちょっとした電気系統の故障で沈黙するのだ。銃など、それがなければ何も出来はしないというのに。
矢尻の鋭さを確かめ、満足し、彼女は最後の武器を取った。
薙刀。彼女の最も愛用する武器だ。槍のように射程が長い事が魅力だ。そして、槍が突くための武器なのに対し、これは薙ぐための、ひいては斬るための武器である。彼女は若い頃からこれを使い、その頃から最も得意としていた。
薙刀を見つめ、満足げに微笑む。いつもの入念な手入れが、今から効果を発揮するのだ。
「……よし!」
小さく呟き、彼女は立ち上がった。今や、準備は整った。後は、敵の本拠地に乗り込むだけだ。
すべての装備を身につけ、彼女は部屋の扉を開けた。
敵との対戦成績は、全戦全勝。しかし……
階段を、上がる。
しかし、彼女は今もって、敵に自分の要求を飲ませた事はなかった。戦闘能力ではこちらが勝るというのに、いつも、のらりくらりとこちらをかわしていくのだ。
それは、真の意味では、勝利とは言えないだろう。
敵の部屋。その、扉の前に立つ。
今日こそは、奴に、勝ってみせる!
気合いを入れ。
大きく、息を吸い。
彼女は、扉を開いた。
「カオスさん! 家賃は出来たのかい!?」
彼女の名は、米田タエ。
この世で最強の女である。
今までの
コメント:
- おそまつ!!!! (桜華)
- どおしようシリアスだと思ってたのに爆笑してしまった!!
いいなーおもろいっす
米田さんーすてきっす!!
最近こねたおおくて楽しいなあ (hazuki)
- サイコー!!(爆笑
さすがですねー。
引っ張って引っ張って引っ張って・・・・・・おとす(笑
やられましたー。 (四季)
- ぶらぼぅ、最高だね!!
タエさんですか。いいですね。矢が本格的で。
きっと戦時中女学校で薙刀を学んでたんでしょうね。
強いぞタエ。負けるなタエ!!!
・・・おそまつ (ツナさん)
- …………(←机叩いて大笑い中) (馬酔木)
- わーははははは!!!!! 御願いが一つ、タエさんを、
現在私の書いている時代劇によければ拝借賜りたいのですが、宜しいでしょうか?
(家老の嫁さん役で)・・御願いしますー。 (トンプソン)
- じゅ、銃刀法っ!(爆笑) 「も、もう一週間だけ待って下さい。」 (Iholi)
- どうぞどうぞ、トンプソンさん。いくらでも持ってっちゃって下さい。 (桜華)
- ありがとうございます。では拝借賜りたく存じます。 昏無鈴(グレムリン)亭遁譜村 (トンプソン)
- 面白いっすねえ!!
確かに米田さん薙刀だけじゃ無さそうですもんね
・・・最強だなあ・・・(笑) (トシ)
- …む、なにか賛成ばかりなので反対したくなった。
それはそうとそろそろ前期試験だねぇ……
お互い頑張りましょう。
では、二月末日に学校で。
追伸:ネットゲームの小説も書いてくれると嬉しいな。 (つごもり)
- つごもりさん、天邪鬼ですか?
それはそうと、本日(二月五日)、先ほど願書出してきました。でも、落ちるでしょう、絶対。
追伸:フロッピー、まっっったく手をつけておりません。てへ。ごめんちゃい。 (桜華)
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