ザ・グレート・展開予測ショー

プリンセス・オブ・ドラゴン(その3)


投稿者名:CSU
投稿日時:(98/ 1/20)


なんだかんだで、竜神王と戦う羽目になった、横島と小竜姫だったが・・・竜神変化をしている竜神王は半分理性がなくなっているので、横島たちの説得にも、まったく応じようとしない。
そして、ふいに、竜神王の指先が光ったかと思うと、大きな勾玉が出現した、そして、次の瞬間それは、巨大な剣へと姿を変える。

横島「小竜姫さま、あれってもしかして『竜の牙』ですか?」
小竜姫「そうです、『竜の牙』は、元々、竜神王陛下の専用の武器なんです、それに・・・『竜の牙』まで出したとなると、陛下は完全に本気ですね」

そう言うと、小竜姫はふと、自分の身につけているヘアバンドと小手をはずすと横島に手渡す。

小竜姫「こうなったら、戦うしかありません!」
と言うと、小竜姫は次の瞬間超加速に入り竜神王に向かっていく。
横島「あ、待ってください俺も」
と言って、横島も竜神の装具を身につけ続けざまに超加速に入る。

・・・・・・・・・しばらくの間戦いは続く。

竜神王は巨大化した分スピードが落ちているので、超加速を使っていれば何とか戦うことはできる、しかし・・・霊力に差がありすぎて、ほとんどまともなダメージを与えられない。

そして・・・

横島「しょ、小竜姫さま、なんか、全然まともなダメージを与えた気がしないんですけど・・・」
小竜姫「・・・・・・・・・・・・」
横島「なんとか言ってくださいよ!」
小竜姫「私だって・・・勝てるなんて思ってないですよ」

軽くズッコケる横島。

横島「それじゃー、どーしよーもないじゃないですかー!」
小竜姫「しょーがないでしょ、元はといえば、横島さんの演技力が足りないから、陛下にバレちゃったんじゃないんですか?」
横島「んな、俺のせいだっていうんスか?、だったら・・・」
   「本当ーに神様と人間の禁断の恋にー!」
小竜姫「そんな場合じゃないでしょー!(ガンッ×1)」

と、そのとき、集中力がなくなったのか小竜姫の加速が解けてしまった。
その隙をねらって竜神王の『竜の牙』が迫る。

横島「小竜姫さま、危ないッ!」
とっさに小竜姫をかばった横島が『竜の牙』の直撃を受ける!
横島「ぐ・・・」
小竜姫「よ、横島さん、、」
そのまま地面に落下する横島。
小竜姫「陛下!、もうやめてください」
と、小竜姫の必死の説得にもかかわらず竜神王はなおも攻撃を仕掛けようとする。
そして、「もうだめ」そう思ったときだった。

突然、竜神王の動きが止まったかと思うと、目の前に身の丈1メートルほどの少年が立っている。
よく見るとそれは天龍童子であった。

小竜姫「で、殿下」
天龍童子「父上!この二人は余の家臣なのじゃ、いくら父上でも手を出すことは余が許さん。」
さすがに、自分の息子に説得されて理性を取り戻したのか、竜神王は元の姿に戻る。
天龍童子「小竜姫、大丈夫だったか?」
小竜姫「私は平気です、それより横島さんが・・・」

よくみると横島はいつ死んでもおかしくないくらいの重傷でピクリとも動かない。
天龍童子「父上、何とかしてくだされ」
竜神王「いや、ワシはヒーリングはできんのだ、スマン」

小竜姫「私がやりますから、あとのことはたのみます」
と、いって小竜姫は横島にヒーリングをはじめる。
しかし、横島の受けたダメージはヒーリングの限界を超えるものなのでそうそう簡単には回復しない、おまけに、小竜姫の方も先ほどの戦いでかなりの霊力を消耗しているので治療を続けるのはかなりつらそうだ。
小竜姫(く・・・もう力が、でもここでやめたら横島さんが・・・)
と、思いながらもなおも治療を続ける小竜姫だったが・・・

しばらくして、なんとか横島を回復させた小竜姫だったが、限界以上の霊力を使う無茶な治療をしたため、そのまま気絶。


それから2日の時が流れた。
医務室のベッドで目を覚ました横島だったが、目を開けると心配そうにみつめるおキヌの顔があった、ついでに美神もいた。
おキヌ「よかった・・・横島さん2日間も眠ってたんですよ」
横島「えっと・・・俺どうしたんだっけ?」
美神「まったく、世話やかせるんじゃないわよ」
といって美神は横島に今までのいきさつを説明する。

横島「あ、そーでしたね、ところで小竜姫さまは?」
おキヌ「それでしたら、さっき連絡したからもうすぐ来ると思います、でもなんか、小竜姫さま責任感じてるみたいでしたよ」
横島「責任?何の?」

美神「さて、おキヌちゃん、横島クンはちゃんと目覚めたことだし、もう帰るわよ。」
おキヌ「え、でも・・・」
横島「そんなあー、一緒に帰ってくれてもいいじゃないですか。」
美神「だめよ、もう二日も事務所開けっ放しで仕事がたまってるんだから、横島クンはケガが治ったら自分で帰ってくるのよ、分かった?」
横島「は、はい分かりました・・・」

そうして医務室から出ていく美神とおキヌだったが、すれ違いに小竜姫と天龍童子が入ってきた。
そして、ベッドの近くの椅子に座ると小竜姫は横島に話をはじめる。
小竜姫「すみません横島さん、私がよけいなこと頼んだばっかりに・・・」
ここで横島、さっきの話を思いだして、ちょっと、調子に乗ってみた。
横島「全くッスよ、もうちょっとで俺死ぬとこだったんですからね」
小竜姫「・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・」
と、少しうつむいてマジで落ち込む小竜姫。
それを見た横島あわててさっきの言葉を取り消す。

横島「あっ、冗談ッスよ、冗談、俺そんな気にしてないですから、それに美神さんの助手やってればこんなことはよくある話ですし」
と、今度はいきなり明るくなった小竜姫が一言。
小竜姫「あ、そういえばそうですね、あーあ、謝って損しちゃったかなー」
横島「そりゃないっスよー」
小竜姫「それもそうですね」
なんだか変な雰囲気になっている横島と小竜姫だったが、そこに天龍童子が水を差す。

天龍童子「あー、盛りあがってるとこすまんが・・・」
小竜姫「べ、別に盛りあがってなんかいませんよ・・・」
と、少し焦ったような口調で小竜姫が反論する。

天龍童子「横島と二人で話がしたいのじゃが、席を外してくれるか?」
小竜姫「なんです?、横島さんと話って」
天龍童子「いーから席を外してくれ」
不信に思う小竜姫だったが、否定する理由もないので、医務室から出ていった。

天龍童子「さて、横島、おまえに質問があるのだが、もしあそこで余が止めに入らなかったらどうなってたと思う?」
横島「はあ・・・死んでたかもしれませんね」
天龍童子「ということは、余はおまえの命の恩人ということじゃな」
横島「まあ、そういうことになるんスかね」

天龍童子「そこで、お主に頼みがあるのだが聞いてくれるか?」
横島「別にいいですけど何?」
天龍童子「デジャブーランドに連れてってほしいのじゃ」
横島「いいけど、前みたいな事ないだろうな」
天龍童子「大丈夫じゃ、ちゃんと父上の許可は取ってある(本当は許可取ってない)」


〜まだ続きます〜(次回デジャブーランドで何が起こる?)

と、いうことで天龍童子を連れてデジャブーランドに行くことになった横島だが・・・どうなる?

そして、何だか様子のおかしい小竜姫は?

美神とおキヌの出番はあるのか?

次回をお楽しみに!


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