ザ・グレート・展開予測ショー

コンクリートジャングルの虎(3)


投稿者名:AS
投稿日時:(01/ 1/30)

事務所での異様な事態に 半分腰が引けながらも、立ち向かおうとするシロと、考えの半分以上を、キツネうどんに回している
タマモ・・・・・・。
その頃慌てて買い物に出たおキヌは・・・・・・?
「えーっと、横島さんと美神さんはいつもの・・・これとこれ。
シロちゃんは骨付き肉・・タマモちゃんはあぶらあげ・・っと。
・・・問題はエミさんに出す物・・・・・・」
(うーん・・・やっぱりコーヒーのブラックとか・・でも、もし甘党だったら・・・・・・そうだ!) 何かを思いついて、手をポンと合わせる。  「美神さんとおんなじのにしよう!・・・
いつもギスギスしてるけど、おんなじのを二人お揃いで飲んだり
して、そうやって共有する物があれば、もっと仲良くしてくれるかもしれないし・・・!」
その時、その二人がこれ以上無い程 険悪な状態なのも知らず、お揃いのフォークやスプーンを ニコニコと探し始めた・・・。

ーコンクリートジャングルの虎ー(3)

(タ、タマモ・・・)   (・・・何・・・?)
二人でドアに聞き耳をたてているシロとタマモ。
(い、一体中はどうなってたんでござるか・・・?)
(・・・? ・・・あんた見てないの・・・?)
(い、いやあんまりに 嫌な霊気なんで・・・その・・・・・)
(・・・ようするに見もせずに、うずくまってたのね・・・)
(・・・・・・)  (・・・・ハァー)
うなだれるシロと ため息をつくタマモ・・・
(・・・中にいるのは二人・・・一人は美神さん・・・何だか、すっごい不機嫌そうだったわね・・・そして後もう一人は・・・・・やっぱり知らない人ね・・・)
(どんな奴でござる?)
(そうねー・・・・・良く見なかったけど、色黒の女だってのは間違いないわ。)
(・・・! ま、まさか・・・以前美神殿から聞いた・・・)
(知ってるの?)  
(何でも性格最悪の色黒の呪術師がいるらしくて・・・部下のタイガー殿を・・・)
(タイガー?) タマモにとっては知らない名前だったが 先に話を進めさせる事にした・・・・・・
(馬車馬のようにコキ使ってるらしいんでござる・・・。 その頃から優秀だった先生を、ムリヤリ引き抜いて呪いをかけたりしたらしいんでござる・・・)
(・・・ふーん・・・かなりタチの悪い女なのね・・・・・・
でもとりあえず 信じるのは話半分にした方が良いわね・・・)
(それにしても動きが全然無いでござるなー・・・そろそろ別の
行動をした方が・・・)
(別の行動?)  うなずくシロ  (そうでござる。やはり盗み聞きなどは 勇猛な武士のする事ではござらん。臆病者のやる事でござる。)
(<カチン>・・ふーん・・・そう・・分かったわ。)
(おお、分かってくれたでござるか?・・じゃあ一緒に・・・)
(ああごめんねシロわたしアナタと違って臆病だからここから
避難させてもらうわっ あんたはこのドア開けて勇猛果敢にあの二人のケンカ止めてきてね)
息継ぎもせず、一気にまくしたて 立ち上がろうとするタマモ・・・の腕をシロが掴んだ。
(・・・・・・・・・!!!!!)ブンブンブンッ!!!
悲痛な顔で激しく首を振るシロを見つつ(・・・・・・フゥー)
タマモは二度目のため息をついた。

ドンドンドンッ!!

((!!))
激しいノックの音がする。
「いらっしゃいませ。タイガー様。」
   ギギィーーー   人工幽霊壱号がドアを開けたようだ。
「お邪魔するけんノー!」 
ドスドスと階段を上がって来てるようだ。
「誰もおらんノー・・・おっ!」
「タ、タイガー殿っ!」 
助かったと目を輝かすシロ、  一方タマモは・・・(タイガー・・・・? ふーん この人がさっきの話の・・・)
「こ、ここにエミさんが来とらんかいノー!!!?」
(!?・・・ノー・・・?)
「た、多分あそこの部屋に・・・」
タイガーの剣幕に、反射的に教えてしまうシロ。
タイガーはドスドスとその部屋に向かい、ドアを開け・・・
「ウオオーーーンッ!!! エミさんっ!! やはりエミさんはワシの事・・・・・・を・・・・・・え・・・・・・・?」

ギンッ!!!!

横島を屋上から吊るして以来 睨みあいが続き溜まり続けていた
モノが・・・・出口を・・・・見つけた・・・・。

「ギャーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

響きわたる虎の悲鳴・・・・ 耳を塞ぐ白狼と白狐・・・・・・

しばらくして・・・「シ、シロ・・・様子・・・見てきて・・」
さすがにタマモも 顔が青ざめている・・・。
「・・・・・・・・・・・・」 ブンブンブンブンッ!!!!!
まだ耳を塞いでいるシロは 先刻よりも更に激しく首を振った。

ギィーーーーーーーーッ

『ビクウゥゥゥッ!!!』

ドアが開く音に、そうっと振りむく二人・・・
見るとタイガーがふらふら出てきた所だった・・・・・・。
「タイガー殿っ! 良く無事で・・・」 ガシッ! シロの手を掴むタマモ・・・・・・目線でタイガーの顔を・・・・・・
(・・・・・・・・・ゲッ!) ・・・息を呑むシロ・・・
タイガーは顔面流血していて、しかも目の焦点が定まっていない
・・・にもかかわらず、妙にしっかりと階段を上がっていく。
(タ、タマモ・・・こ、これは一体・・・)
(た、多分・・・・・・・)  (多分・・・・・・・?)
(・・あの巨体を運ぶのは無理だから・・・催眠暗示呪法・・・って奴で・・・自力で屋上から・・・吊らせようと・・・・・)
(・・・・・・・・・・・)ガタガタガタガタ・・・・・・・!
   シロはただ震えていた・・・・・・

その頃の横島 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ドスドスドスッ・・・・・ガサゴソ・・・・ガサゴソ・・・・
・・・・ァ・・・・ャァ・・・・ャア・・・・ギャア・・・・


AS「三作目です。(本当は四作目・・・)かなり過激かもしれないけど、楽しんでくれたら、嬉しいです。」

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