ザ・グレート・展開予測ショー

ありがとう(その9)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 1/28)

外はもう太陽も沈み闇に包まれている。
雨はやんだがいまだ空は雲におおわれ星や月すら見えない。
ぼんやりと人工的な灯りだけが闇夜を照らしていた。
そして今三人はあのコの母親がいる病院へと車を走らせている。
美神はなにも言わずハンドルを握っている。
(ちなみに横島は例の場所につめこまれている←笑)
おきぬは視線こそ前を見ているがその瞳は過去を見ていた。
多分・・あのコのせいかもしれない
どこか重ねているのかもしれない。
それはとおいとおい昔。
その時の人はもう誰もいない・・。
おかあさんが空の向こうにいるという話を聞いて空のむこうまでいこうとした自分。
歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて
足の皮がむけても、高かった日が沈んでも、
それでも空のむこうにたどりつけなかった。
逢えなかった。
逢いたかったのに。
おかあさん・・。
呼んでみても返ってこない言葉。
くるしくて・・でも逢えなくて・・傍にいるみんなにわがままいえなくて・・
泣きながら帰ったあの日。

あの時・・
人身御供としてこの身体をささげる時・・
みんなを守りたくて泉へと入った。
守りたくて・・みんなを・・でも・・最期におかあさんに逢いたかった。
なにも知らないから
おかあさんのぬくもりも言葉も優しさも・・・
・・・・・家族の・・・・・・

つづく
・・・・ああ暗いしかも短い(汗)
すいませんすいませんっ!!

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