ザ・グレート・展開予測ショー

自覚。


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 1/27)

これは「告白」「答え」と関連してるやつです

彼のいい所って?
いやもちろん彼のことはちゃんと見てきたわよ?
最初のは体のいいつかいっぱしリとして。
その次は、ただのスケベがき。
その次は、とんでもないスケベがき。
その次は、下僕。丁稚。
その次は、セクハラの権化。
その次は、ヨーカイなみのスケベ。
そして・・そして
その次は・・・・仲間。

それがどうしてこうなってんだか?
不思議でしょうがないわ
とそれが美神令子21歳の本音である。
ここは、いつもの事務所。
美神はじっと横にいる人物を睨み・・いや観察していた。
うららかな小春日和
・・・・・うたたねに最高の天気である。
横にいる人物はふあああとあくびをかみ殺している。
そして横にいるのは一応・・いやかろうじて「恋人」の横島忠夫である。
別段人を惹きつける容姿の持ち主ではない。
性格も馬鹿・スケベ・さわがしいと三拍子そろっている挙句に年下。
しかも自分のところの従業員。
隙さえあればすぐ襲ってくるし、女には見境がない。
まあ・・それなりの力はもってるがこっちから言わせるとまだまだである。
・・・・ほんとどこが良かったのか考えば考えるほど分からなくなる。
とほとんど睨みつけるように美神が見ていると。
「ん?なんすかじっとそんな不穏そうな顔でこっち見て・・」
と横島がおびえたような声をだした。
「いや。あんたのどこがいいのかあと思って」
と今まで思ってたことをいう美神。
「・・・・・・どこって」
そんなん言われてもと横島。
・・・そしてしばらく自分の長所を考えていたみたいだが暫くするとホント俺のどこがいいんですか?と反対に横島から聞かれてしまった。
「じゃああんたはわたしのどこがいいかはっきり言えんの?」
返答に困った美神は苦し紛れにそういった。
へ・・・・
と横島は間抜けな声をだしそして少しだけ顔を赤くしておこりません?といった。
「・・・・・怒らないわよ(多分・・)」
と美神。
そうすると横島は安心し
「金に汚いその性格と外見」
きっぱりとひどく嬉しそうにいった。
べきいいい
数秒後。
横島は床に倒れていた。
うめき声のように怒らないっていったのにと繰り返している。
・・・いや惚れてる原因がそれでは誰でも怒りたくなるだろう。
「・・あんたらしいっちゃあんたらしいけど」
と拳をふりあげたことに少し機嫌がなおったのか美神。
「・・・・・・・・・・あとさびしがりやなとこと時々可愛いとこ」
と床からはいあがりぶつぶつと横島。
「あといじっぱりなところと、時々ぬけてるところと素直じゃねーところと厳しいところと弱いところと強いところそれと、いい女なとこ」
頬をおさえながら立ち上がり横島。
「まだ聞きたいすか?」
「・・・・・・・・・・なんかあんたが私をどー思ってるか、よおく分かった」
「いや正確に把握してるつもりなんすけど」
「ほお」
「だから、触れてもいいですか?」
と横島。
かああっと美神の顔が赤くなる。
「なにがだからよっ!!」
「いや美神さん襲おうとすると容赦なくたたきのめすやないですかっ!!って許可もらって襲おうとおもってもそんなん許してくれんし、そしたら触れるくらいいいやないですかっ!!いちおう付き合ってるのになんもさせてくれんしっ」
ぜえぜえと肩で呼吸をしながら横島。
「そっからなにすんのよっ!触れるだけじゃないでしょっ」
「なんもしませんからっ!!」
「あんたの口約束なんぞあてになんないわよっ!!」
「いいじゃないすかへるもんでもなし」
「私の細かい神経が減る」
「ワイヤーロープ並の神経のまちがいでしょうが」
「ほおおおおおおおおお」
と美神。
そして横島をぶん殴ろうとした瞬間。
「そんなとこもすきですけど」
と美神の動きを硬直させる一言をはき抱きよせた。
そしてその後の美神の言葉。
「・・・・・・・・・・あんたまぞ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・いや美神さんのおかげでマゾになったというべきか」
大人しく横島の腕の中にいる美神。
「ああ・・あんたのいいとこ分かった」
とふと思いついたように顔をあげ美神。
「え?なんすか?」
不思議そうに横島。
美神はにっこりと笑っていった。
「女を見る目」
おわり。

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