ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示 (過去独白マーロウ番外編・前)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/ 1/26)

あの雨の晩以降、マーロウ様が顔を出される事は御座いませんでした。
今回は頼まれておりました少し先の未来を代理で私、人工幽霊1号が語りたいと思います。
Msひのめが幼稚園に入学して少したって、世界で御座います。
私も驚きましたが、エミ様御結婚を。盛大な結婚式で御座いました。お相手はピート様。
ご本人様曰く、嵌められたと。ですがご子息誕生からは仲の良いご夫婦で御座います。
尚、タイガー様は霊能学校の新米教師に、Msオキヌは大学在学中で御座います。
六道のご母堂様も孫がおりまして、御孫様はなんと13匹の式神を持つようになりました。
横島様はそのままGSの道を御選びになりました。歳を重ね少し落ち着つかれました。
仕事を確実にこなすGS界の若き貴公子との名を。オーナーは変らずで御座います。
又其横島様は我が屋敷の一室へ引越しなされました。この時の顛末を少し。

有る日の地震で横島様のアパートは半壊状態となってしまいました。
最初は、横島様に手を差し伸べたのは、福神様を有す資産家になられました小鳩様で、
「よかったら、私の家に仮住まいしませんか?」
との提案が御座いました。美神様も表面上はご賛成でしたが、救いの手はタマモ様です。
「あーあ、横島の奴ぜったい小鳩に手をだすなぁ」
と吹き込んだ物で、大急ぎで我が家の一室を空け、仮住まいさせたので御座います。

本題に戻りますか。おや?こちらを探している方がおります。お客様でしょうか?
《オーナー美神、依頼人がいらしているようですが、男性で御座います》
「そう、それじゃぁ、ヨコシマ君に繋いでもらえる?」
《オーナー、横島様は、徐霊を頼まれ出ております。オキヌ様は大学へ、タマモ様しか》
「あちゃ、そうだっけ、あの子は愛想がないからね、しょうがない、私が行くか」
《タマモ様に、お茶のご用意をさせましょう、フィールドLvは1に保ちます》
私は意識を屋根裏に持っていきます。
《タマモ様、タマモ様》
「あん、人工幽霊。なんか用か?」
《はい、お客様がおいでです。お茶のご用意をお願いします》
「OK.どうせいつもの安い奴でいいんだろ?」
そう言われて給湯室に向かわれます。鼻歌交じりでご用意をなさいます。
「ねぇ、人工幽霊」
《駄目です。今は御茶に集中してくださいませ》
「・・・赤いキツネじゃないわよ」
《これは、失礼致しました、なにかご相談ですか、私、お金は》
「あたしが本気を出したらお金必要だと思う?シロじゃあるまいし。」
《そうですね。では何か?》
「いやほら、折角美神と横島を一緒に住まわせたのに何も進展ないじゃない」
《ははは。それはご本人様がご決断なさる事で御座います》
「でも、もぉ横島にとって、雌は美神しかいないわよ、シロも別としてさ」
《はて、Msオキヌもいらっしゃるように思いますが?》
「あんたも、鈍いねぇ」
《はぁ・・。おっと、お湯が沸きましたぞ》
お仕事の内容はいつも通りで御座いました。今度の横島様の御仕事となりました。
さて、その夜の事で御座います。
私の内部に弱々しい光が確認されました。フィールドLvを戻さなかった所為かと。
まるで弱まった蛍のような光は、オキヌ様とオーナーを交互に行き来しておりました。
私はそれを外に出そうしました。悪鬼の類で有る事は間違いないからで御座います。
「待って、人工幽霊1号」
《あ、タマモ様、御休みではなかったのですか?》
「今起きたのさ。ふぅ、ようやくこれたのね。貴方と会うのは初めてだけど」
その弱々しい光はタマモ様に一回頭を下げたように私には見えました。
「迷う必要はないさ。オキヌちゃんは違う道を行くよ、そうね。あたしも協力するよ」
か弱い声でしたが、私には『有難う、よろしくね』って聞こえました。
そして、その光は迷わずオーナーの体に入って行きました。
《これは、一体どういう事ですか?あれは・・??》
「キューピットみたいな物さ」
今の私にはわかりませんでした。

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