ザ・グレート・展開予測ショー

悪魔のささやき!!(その7)


投稿者名:ゴロンボー
投稿日時:(01/ 1/26)

うーっす。ゴロンボーです。……ふう。久々に文章が消えてしまいました。
全部書き終えて、後はSubmit Queryのボタンを押すだけだったのに……
これにはもう、マジでへこみました。今までなら即書き直すんですが、今回ばかりは翌日
に持ち越してしまいました。
しかもこの前久しぶりにやったゲームのデータまで飛んでいる始末。


そんなわけで呪われ気味のその7をどうぞ。


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12月21日

悪魔に乗り移られて二日目。おキヌはそれでも学校に来ていた。ただ、とても集中できた
ものではなかったが。といっても、授業中にうるさくしているわけではない。それは、そ
う----昨日言われたことが頭の中を占領してしまっているからだ。あの後すぐ----



----表の方から聞き慣れたエンジン音が聞こえてくる。美神が帰ってきたようだ。
『お?原因その一のご帰還か』
いきなりのその発言を、おキヌが聞き咎める。
(なによ、原因その一って?)
だが、相手はそれに答えるつもりはないようだ。あまつさえ鼻で笑ってから、全く関係な
いことを言ってくる。
『それより、いいのか?』
(なにがよ?)
無視すると決めたばかりなのに、訊き返す。しかし、答えないわけにはいかないだろう。
『いいのか?』等と言われてしまったら。
『お前がそんな怖ええ顔してたら、奴さん腰抜かすぜ』
言われて、気付く。確かに、要らぬ心配をかける様なことはしたくない。それに、いちいち心配されると、ますます自分の弱さが浮き彫りにされるような気がした。勿論、いつも
はあまり考えないことだが。
顔をようやく直したとき、ちょうど美神が部屋に入ってきた。
「ただいまー。」
こちらの胸中など----考えてみれば当たり前の話だが----意にも介さず、気楽に言ってくる。おキヌは、必死に平静を装いながら、なんとか
「おかえりなさい。」
返事を返す。思えば、笑顔を作るのにこれほどの労力をかけたことは無かっただろう。
しかし、美神はこちらの努力をあっさりと無視してくれた。
「おキヌちゃん……早速あの悪魔に何か言われたの?」
内心、泣きたくなったが、取り敢えず返事をしなければならない。そして、嘘はつけない
だろう。すぐにばれるだけだ。
『おーお、早速気付かれちまったな。折角人が隠そうとしてんのに』
その声を無視して、返す。
「ええ。でもちょっとうるさいって、それだけですよ。」
「そう?」
嘘はついていない。うるさいのは本当だ。
『やれやれ。こっちは、お前のためを思って言ってやってるんだがな』
(うるさいわね!黙ってよ!!)
心の中で叫ぶと、以外にも軽返事をして美神と会話しているときは黙ってくれた。



「----室さん!氷室さん!!」
呼ばれて、おキヌは我にかえった。もう下校する時刻だ。
「どうしたんですの?朝からずっと様子がおかしいですわよ?」
声をかけていたのはクラスの中で最も仲がよい----というか付き合いが深い----友人の一人である。
「ああ、別に何でもありませんよ。大丈夫ですって。」
「そーか?」
と、これは別の声。金髪で、逆立った髪をしているので、着る物によってはヤクザだと言われても素直に信じられそうだ。
「ホント、大丈夫ですから。」
実は全然大丈夫ではないが、取り敢えずそう言っておく。
「ふーん。」
「そうですか。」
二人は予想外なほどあっさり引き下がって、その場はそれで終わった。



「それじゃ。」
「あしたな。」
「また、明日。」
おキヌを残し、二人だけバスから降りる。バスが遠ざかったところで、金髪の方が口を開いた。
「なあ。」
もう一人もそれに答える。
「なんです?」
「あのコ、今日なんかヘンだったよな。」
「そうですわね。」
相手はにべもない。しかし、そんなことはどうでも良いのか、そのまま続ける。
「あたしが思うに、あれは横島って男が絡んでると思うんだ。」
「なぜ?」
「何となくだよ。それより……あの子とあたし達は、友達だよな?」
「ええ。そうですわね。」
「更に、クリスマスの時にも世話になった。」
「……そうですわね。」
微妙に詰まる。しかし聞いてはいないようだったが。
「となれば----ここは一つ、あいつを見守ってやるべきだと思うんだ。」
「…………そうですわね。」
今度は少し間をおいて返した。
何のことはない、タダの出歯亀の相談である。
「ふふふ。」
「おほほ。」
どこか不気味な笑い声が、誰もいないバス停に響いた。


` to be continued.


この二人、出番これだけ。(笑)

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