ザ・グレート・展開予測ショー

ありがとう(その6)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 1/24)

その10美神令子徐霊事務所(3)
ぐつぐつぐつぐつ。
食欲をそそる薫りとあたたかな湯気そなえられたとき卵
そう、今晩の夕食はおきぬの特製すきやきである。
「うわーうまそーやあっすきやきなんて何ヶ月ぶりやああっ」
と嬉しさのあまり滝のように涙をながしつつ横島。
普段の食生活の貧しさが窺い知れる・・。
「せっしゃもおきぬドノのすきやきはすきでござるっ・・ああっせんせいそんなに肉ばかりとるとはっ・・しかも拙者の目をつけていた特大の肉をっ」
と横島と肉の奪い合いをしつつシロ。
「ふ・ふ・ふっ・早いもんかちじゃあ」
「そーゆうならばっ」
がしっと素早く鍋に手を伸ばしシロ。
「それはっ俺が大事に育てていたにくこちゃんっ」
それを奪われるとは思わなかったと驚がくの表情で横島。
「早いもんがちでござろう?」
にやり・・とシロ。
「てめえっ師匠に譲るという気持ちはないんかっ」
噛み付きそうな勢いで横島。
「この場では、師匠も弟子もないでござるっ」
シロは声も高らかに宣言する。
「ほうう。この俺を敵にまわすか・・」
と地を這うような声で横島。
ばちばちばちっ
睨みあう二人の間に青白い火花が見えた。(多分)
「なにやってんのかしらね・・」
ともそもそと箸をうごかしつつたまも。
といつもの食事の光景とはいえ、飽きないのかと言いたくなる。
「・・まあ・・いいじゃないですかそんな喧嘩しなくてもっまだまだたくさんありますしっねっ?」
とおきぬ。
彼女は一人せっせと野菜や肉を鍋の中にいれている。
「いいのよ。あいつら好きでやってんだから」
と自分の分を確保しつつ美神
「えっと・・」
返答に困るおきぬ。
「そうそうあんなのに気をとられるより、おきぬちゃんも食べたほうがいいって」
とタマモ。
「あっこらっおれのとり皿の中に春菊いれんなっ」
「先生こそいったん拙者の皿に入った肉を奪い取るとは卑怯でござるっ」
「卑怯で結構」
「じゃあ拙者のもでござるっ」
「なあにっその手でくるかあぁぁ」
こんな調子でおきぬの作ったすきやきは五人の胃に全て消化された(特に二人はその半分以上食べている)
・・ちなみに最期にはシロと横島に美神の怒声が向けられたが。

その11美神令子徐霊事務所(4)
おきぬは食事の後に後かたずけを済ませるとシロとタマモはお茶横島は珈琲美神にはあつかん、自分には紅茶を淹れた。
シロとタマモはお茶を飲み終えると自室へと帰っていく。
そして今いるのは三人だ。
「はい」
と美神。
おきぬの前にぽんとファイルが出される。
「え?」
とおきぬ。
「一応そのコのこと生前の事から家族構成、そのコの身体がいま埋葬されてる場所全部調べといた」
なんの手がかりになるか分からないけどね
とぶっきらぼうに付け足す。
「・・・・ありがとうございます」
と心からおきぬ。
美神はなにも言わずふいっと視線を逸らす。
それが照れ隠しであることをおきぬは知っていた。
横島も美神をから視線を外し肩を震わせている。
「・・・・・別に」
しばらくしてから美神の抑揚のないそんな声が聞こえた。
つづく
・・・・すきやきしーん描くつもりなかったのに・・なんで?
しかもシロ?おきぬちゃんは?

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