ザ・グレート・展開予測ショー

ありがとう(その3)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 1/20)

その5美神令子除霊事務所。
「残念だとは思うけどそのコ自我がほとんど無いんでしょ?無理やりにでもあっちに送るのが最善の方法ね」
と美神。
数十分前。
おきぬはそのまま看板前にいてもなにも出来ないという事を悟るそこから離れた。
弓はすこしだけ悲しそうに笑って
「明日来たときにまだあのこがいたら送ってあげましょう?」
といった。
無理やりにでも・・という事を言葉にせずに。
それは弓のおきぬに対する優しさなのだろうおきぬは少し躊躇ったあとこくりと頷く。
だがそれは、弓の心使いが嬉しかったからであり・・・
・・・・本心からの同意ではなかった。
そして弓と別れた後おきぬは事務所に帰って美神に相談しようと思い急いで戻ってきたのだ。もしかしたら他にも何か方法があるかもしれないと思ってー
だが帰ってきた言葉はやはり・・・無理。
「・・・・・そう・・・ですか」
とおきぬ。
他に方法があるわけがないと思っていた。
でも。もしかしたらと思った・・・・・・
自分でも声が震えているのが分かる。
ああ・・こんな声をだしたらこんな表情じゃ美神さんたち困るだろうなとも思う。
それでも声が震えるのと、目頭が熱くなるのを止める事が出来なかった。
「・・・なんとかなんないすか?・・」
とそんなおきぬを見かねてか横島。
「無理なの」
と美神。
「いつもいつも、人の考えつかないようなど汚い手段を考えて実行する美神さんでも?」
と横島。
本人にしてみればごく当たり前のことを口にしただけなのだが・・・
みし。
次の瞬間、美神の裏拳が横島の顔にめりこんでいた。
毎度のことながら見事なまでの学習能力のなさである。
・・・・・・ここまでくるといっそ爽やかだろうか?
と倒れた横島を無視し
「・・・・もうそのコはおかあさんが誰なのかすら分からないのよ?」
ただその執着だけ・・この世界はもうそのコのいるべきところじゃないわ。
と諭すように美神。
その考え方はGSとしても人間としても当たり前のことで・・
賢明だという事もわかる。
たぶんそうすることが一番であるという事も・・・
おきぬはぎゅっと両手を硬く握り締める。
視界がかすむ。
涙が一筋・・・頬をつたう。
だけどっそれでもっ
「だめなんですっ!」
とおきぬ。
「でもっだめなんです!おかあさんに合いたいのにあえなくてしんじゃうなんてあっちに行くなんてっそんなのはっ・・そんなのはわたしだけでいいんですっ!」
・・・おかあさん?
・・・・・・もうあえない?
・・・・・・・・・・しんじゃった?
つづく
・・・・・話をつなぎきれないって・・・・ていうか・・誰だこの人

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