ザ・グレート・展開予測ショー

ありがとう(その1)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 1/18)

「・・・・・・さん・・さん」
・・・・誰?
・・・・ここは何処?
「寂しいよ・・・どこにいるの・・」
「もう・・いないの?」
・・・・・これは・・・私?

その1六道女学院霊能科。
お昼休みも終わり生徒にとって、一番の魔の時間となっている五時間目。
毎日この時間はひとりやふたり教室の中で惰眠をむさぼる人間がいるものである。
しかもこの日は憎たらしいまでの快晴でお昼ねしてくださいといわんばかりの天気である
そして今日のこの天気の犠牲者は・・おきぬであった。
ぱこんっ
「氷室さんっ」
これは誰って・・・・・・ー先生っ!
「はいっ!!!」
がたんっ
おきぬは半分寝ぼけた頭で席を立つ。
どおやら授業中にうたたねをしていたらしい。
くすくすと教室から笑い声が聞こえる。
「現役のGSの助手で大変だと思うんですけど授業中に眠るのは感心できませんね」
「・・・・すいません」
真っ赤になりおきぬは頭を下げた。
昨日は・・いやすでに今日というべきだろうか?
午前4・・いや5時まで徐霊に手間取ったため今日のおきぬの睡眠時間は1時間なのである。
美神から今日は午後からにすればと言われたがおきぬは学校がすきなのであった。
眠いからという理由で遅刻する気にはなれない。
そして大丈夫ですと一言いって学校に来てみたのだが・・
・・・・・・やっぱり睡魔には勝てなかったらしい。

その2帰り道。
「ふぁあああ」
と必死にあくびをかみ殺すおきぬ。
「本当に眠そうね?大丈夫?」
隣を友人の弓かおりが心配そうに顔を覗き込む。
つややかな黒髪でいかにも日本美人といった感じである。
ちなみにもう一人いつもつるんでいる(?)友人がいるのだがその人は補習のためいまだ学校の中である。
「うん。大丈夫。ちょっと昨日おそかったから少し眠いだけ」
にっこりとおきぬ。
ふと今日休んだら必要な単位が取れないといってしぶしぶ学校にいっていた横島のことを思い出す。
(・・多分横島さんのことだから全部寝てるんだろうなあ・・)
自然と顔が緩む。
「氷室さん?なにか顔がにやけてるみたいだけど?」
「え?そおかな?」
「そうよ」
と苦笑してそんなことないよとおきぬが言葉をつむごうとした時

オカアサン・・・

呼んでいる声がした。

つづく
・・・・・ああ・・・終わらせてないのに終わらせてなにのに・・(涙)

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