ザ・グレート・展開予測ショー

小竜姫の挑戦(終)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 1/16)

横島とおキヌは互いに見つめあって沈黙する
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・横島さん?」
おキヌはおそるおそる横島に話し掛ける
「・・・・・・・ん?」
「本当に大丈夫なんですか?」
おキヌは横島はもう元に戻ったと言っているがまだ信じられなかった
「・・・・・・・・・わかんね、でも感覚はなくなった」
「感覚って言ったって・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・でもまだ安心は出来ねえ、俺がまたやばくなったらそのときは頼むぞ」
横島は文殊を持っているおキヌの手をギュッと握る
「・・・・・・・・・」
おキヌは沈黙している
「・・・・・・・・・・よしっ!!」
横島は立ち上がった
「みんなを助けるか!!」
横島は文殊を出す
「どうするんですか?」
おキヌが聞くと
「みんなを一箇所に集めよう」
と横島
それからおキヌと横島はけが人を集めだした
「よし・・・・・・・・・後は・・・・・・できるかな?」
文殊に「癒結界」のい三文字の念を込める
すると地面に緑色の結界が広がっていき光を発した
次第に皆の体が回復していく
「凄いですね横島さん・・・こんな事できるなんて」
「まあな」
それからしばらく時間がたつとほとんど全員同時に気がついた
「あれ?私達確か・・・」
美神が立ち上がりほかのメンバーも立ち上がる
「!!横島は!?」
皆が警戒するが視界の中の横島は普通の横島だった
「横島さんはもう元に戻ったって言ってますから大丈夫ですよ」
おキヌは言うが皆の横島に対する視線は冷たい
「・・・・・・・・すんません」
横島には謝るしかなかった
すると美神が歩いてきた
と思うと
パンッ
美神は思いっきり横島の頬をひっぱたいた
横島は自分の頬に手を当てて沈黙している
「何であんな事したのよ!!」
美は怒鳴る
「・・・・・・・・・」
横島は沈黙する
「そりゃあ自信つけたかったとか!!誰かを守りたいとか不安だとかあるかもしれないけど!!力が全てじゃないでしょ!?力以外で大切な物ってあるでしょ!?何でわからないの!?力だけに頼ってるから守りたい人も守れないのよ!!」
「!!」
美神は横島を睨みつける
「・・・・・・・・・・・・・・」
横島は辺りを見回すが全員横島を睨んでいる
「・・・・・・・・」
横島は黙り込むとクルッと体の向きを変え出口に向かって歩き出した
「ちょっと!!どこ行くのよ!?」
「どうしたんですか横島さん!!」
美神とおキヌは呼びかけるが横島は答えずどこかへ去っていった
「・・・・・横島さん!!」
おキヌは横島を追いかけていった
「・・・・・・・・」
美神は黙っている
「美神君・・・君は行かなくていいのかね」
と唐巣
「・・・・・・・・別にいいわ・・・あんな横島君うちには要らない」
「いいのか?」
「・・・・・・・・・・・」
それから全員帰るべき場所へ帰っていった
もちろん美神は事務所へ帰っていった
午後六時
もうあたりも暗くなってきている
その頃横島は
「・・・・・・・・」
河原で途方にくれていた
「・・・・・・・・・・・はあ・・・」
ため息をつきながら流れゆく川を見詰める
「俺これからどうすればいいんだろ」
またはあっと溜息をつく
その時
「あ!!横島さん!!」
おキヌが横島を見つける
「・・・・・・・・・・・おキヌちゃん?」
横島はおキヌの方に向く
目は赤くなり涙が流れていた
「横島さん」
おキヌは横島のすぐ隣に座った
「・・・・・・・・・・・横島さん」
横島はまたうつむく
「・・・・・・・・・気にすることないですよ」
「・・・・・・・・」
「横島さんは横島さんで頑張ったんだから・・・いいじゃないですか」
「・・・・・・・でも」
「・・・・・・たとえみんなが横島さんを否定しても私は横島さんの味方ですよ・・・」
おキヌは横島に優しく話し掛ける
「・・・おキヌちゃん・・・」
横島はおキヌの背中に手を回し抱きしめる
「・・・・・・・・ありがとう」
横島の目からどんどん涙が溢れてくる
おキヌは自分の肩に乗っている横島の頭を優しくなでる
「・・・・・・・横島さん」
その頃美神は
「・・・・・・・・・・」
無言でイライラしていた
「どうしたんでござるか?」
「さあ?」
シロとタマモはいつの間にか事務所に帰っいていた
その時チャイムが鳴った
「あ!!誰かきたでござる!!拙者行ってくるでござる!!」
シロが玄関に向かった
「はいはーい!!」
ドアを開けると
「あ!!シロちゃん?」
おキヌがいた
その後ろには
「・・・・・・・」
横島がいた
「あれ?先生?」
「う、うん・・・ちょっとね・・」
そう言うとおキヌと横島は中に入っていった
「美神さん!!」
おキヌがまず先に入った
「・・・?おキヌちゃん?何してたの?」
と美神が言うと横島が入ってきた
「あの・・・美神さん?横島さんは・・・」
「もういい!!わかったわよ!!許してあげるから!!入ってらっしゃい!!」
そういうと横島は事務室に入った
「もういいから・・・・・・とにかく今日はもう帰りなさい」
「あ、ありがとうございます!!」
横島の顔に笑みが浮かんだ
「良かったですね横島さん!!」
「ああ、ありがとうなキヌちゃん」
「いえいえ」
そういうと横島は帰っていった
その次の日はごく普通の横島に戻っていたという
===終===

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