ザ・グレート・展開予測ショー

答え。(おまけ2)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 1/15)

「なんだったんだ・・・・」
とうーんとうなりつつ横島。
「なんでもないわよ・・」
疲れたように美神。
半額・・半額とうわ言のように呟いている。
「じゃあおれこの辺で帰りますね・・明日も仕事ではやいから美神さんも寝たほうがいいですよ?」
横島はぽりぽりと頬をかきながらいうが半額・・・と呟いている。
「ああ・・もーいいいじゃないですかっ半額っていっても結構な金額なんでしょ?」
と横島。
「よくないわよっ!この私が利子も上乗せもしないなんてっ・・ああっもう一生の不覚だわっ」
と美神。
あまりにもらしい言い方に苦笑する横島。
そしてその後にぼそぼそと呟く声が聞こえた。
「・・それに、横島くんは普通にもらっても相場以上の働きはするのなあ」
と。
当然その相場以上の働きをしたとしても現金が入るのは美神のところでー
自分にはなんの収入もないという事はわかっているのだけどもー
美神がこんな風に自分を評価したのを聞いたのは初めてで・・・
じわああっと嬉しさが胸に上がってくるのが分かった。
・・
「あの・・・」
と横島。
「ん?何?帰るんでしょ?」
と美神。
「いやその前に・・あの抱きしめてもいいっすか?」
顔中真っ赤にして横島。
「へ?」
「いや、襲いたいとかそんな変な事考えてる訳じゃないんすけどっいいや考えていないって言われたらそーゆう訳じゃないんすけどあのっ美神さんだけ抱きしめておれはなにもしてないっていうのがなんか不公平なってあれ俺なにいってんだ?」
わきわきと両手を伸ばしつつ横島。
自分でも何をいってるのか分からないらしい。
くすくす
と肩を震わせて笑う美髪。
「なにがそんなおかしいんですか?」
「・・・・い・・いや・・・・あんたがそんな事いうなんて・・」
というと美神はすたすたと横島の前まで来た。
「ほらっやれるもんならやってみなさい?」
顔を紅く染めて美神。
「じゃあ・・遠慮なく・。」
というと横島は壊れ物に触れるように美神の背に腕を回す
「なんか・・照れるわね」
「・・・・すっげえ心臓うるさいっす」
さっきの痛い沈黙とは違う柔らかい沈黙が心地いい。
お互いの心音が聞こえて安心する。
ぼそりと美神。
「そーいや関さん」
「はい?」
「あんたの事誉めてたわよ」
「そうっすか」
「なによその返事?私ほどじゃないけど日本屈指のGSよ」
「でも俺はさっきの美神さんの・・言葉のほうが嬉しかったですよ」
なすがままだった美神はそっと腕を伸ばし横島の首に巻きつけた。
「・・・・・明日も早いわよ」
「そうですね」
「・・・遅れたら給料なしだかんね」
「美神さんこそ・・」
そうして、二人は抱き合ったまま日が昇るまで優しい抱擁と言葉を交わした。
それは助手としての最期の夜
そして恋人としての一日目の夜ー
おわり
・・・・おもいいっきり甘くしました!どうだ!

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