ザ・グレート・展開予測ショー

コンドルは飛んで行く その6


投稿者名:captain
投稿日時:(98/ 1/ 7)

 だいぶ書きまくりました、今回はここまでです。[captain]
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コンドルは飛んで行く そのE
逆転号にて・・・・
「ポチおまえどうして急にいなくなったんだ?」
逆転号に戻ると土偶羅が聴いてくる、するとルシオラ、ベスパがドキッとする
「えっ・・・えーとですね・・・
 あの日の夜に外に出て散歩してたら偶然あいつらに見つかってしまって・・・
 それでそのまま戻ったらやつらにアジトがばれてしまうと思って逃げてたんすよ。」
横島はとにかく隊長に言われたように説明しだす、するとパピリオが
「ほらやっぱりポチは逃げたんじゃなかったじゃないでちゅか。」
と言うすると土偶羅は
「すまん疑う気はなかったんだが急にいなくなったもんだからつい・・・」
と謝りだす
「いいんすよ、急にいなくなったおれが悪いんすから。」
横島はそう言うとルシオラのほうを向く
「ちょっとポチ話があるんだけどいい?」
それに気付くとルシオラは横島をデッキへと連れていく
「久しぶりね、ずっと、ずっと会いたかった・・・
 それにしてもどういうつもり?まさか本当にアシュ様を倒しに戻ってきたの?」
「ああ、おまえにだけは言っておく、おれがここへ戻ってきたのはおまえとの約束を果たすためだ、
 もう少しまっていてくれ、もう少しの辛抱でおまえたちは自由になれる・・・
 それに寿命もなんとかしてやる、今おれが言えるのはここまでだ。」
横島はやさしくルシオラに背を向けそう言うとそコックピットへ戻りだす
「ポチ、おまえだいぶ疲れただろ、今日は早く休んでいいぞ。」
土偶羅がやさしい言葉をかけてくる
「いいんですか?すいませんね。」
横島はそう言うと自分に部屋が与えられていたことを聞きパピリオに案内してもらった
「ここがポチの新しい部屋でちゅ、自由に使っていいでちゅよ。」
「本当にいいんですか?うれしいなーパピリオさまアリガトー」
横島はおおげさにお礼を言うとパピリオはニッコリとして走っていってしまった
(やっぱりこうして見るとただの無邪気な子供だよなー、
 アシュタロスのやつこんな子供にまで寿命の設定なんかしやがって・・・)
横島はパピリオの笑顔を見ると心が安らいだ・・・
その日の夜・・・
「ポチ、ベスパだ、入るよ。」
とベスパが部屋に入ってくる
「ン・・・だれ・・・?」
横島が眠たそうに身体を起こすとベスパが前に立っていた
「ちょっといいか?ツラかしな。」
そう言うとベスパは横島の手を引っ張りデッキに上がっていく
「まずおまえに礼を言わなきゃな・・・あの日の夜・・・おまえを逃がした夜のことさ・・・」
「何のことだ?」
「とぼけなくてもいいさ、私ルシオラを必死に止めたんだけどできなかった・・・
 私たち作られたとはいえ姉妹なんだ・・・だれかいなくなったら悲しいよ、変だろ?私魔族なのに・・・」
「変じゃないさ・・・そんなこと魔族だって人間だって同じさ、
 でもおれ礼を言われるようなことなんかしてないぜ。」
「だからとぼけなくたっていいって言ってるじゃんか、おまえあの夜の会話聞いてたんだろ?
 コードに触れると私たち消滅するっていう・・・
 おまえには私たちの事情なんかどうでもよかったはずなのにおまえはしなかった・・・」
「なんだそのことか・・・おれはただそんなことする資格なんてなかっただけさ。」
「まあいいさ、それよりおまえなぜ人間たちに殺されかけてたんだ?やっぱり私たちのせいか?」
「えっ!?そっ、それはよくわからんけど・・・おれもいろいろやったからなー」
ベスパには口が裂けても作戦のことは言えない、
 もしそれを言おうものなら横島がスパイだとは知らないベスパはきっとアシュタロスの敵だと知ったら容赦なく横島を殺すだろう
「おまえずっとここにいろよ・・・そうすれば・・・・・・」
ベスパはそれ以上先を言わなかった
「すまない疲れてるだろうに話につき合わせちまって、もうすぐ私たちの役目も終わる・・・
 ついこの間アシュ様が目覚めてターゲットのところまで行ったからもうすぐ私たちも自由になれる・・・」
横島にそうつぶやくとベスパは部屋へと戻っていった、
横島はベスパが最後に言った言葉を聞きもらさなかった
「何だって!!アシュタロスはここにはいないのか!?
 それにターゲットへ向かったってことは・・・やばいっ!!美神さんが危ない!!」
横島はとっさに通信鬼をだし隊長へと連絡をする
「やっやばい!!隊長アシュタロスがそっちに向かっています!!
 もう俺のいる逆転号にはいないんです!!
 アシュタロスは平安京で美神さんと会っているからすぐにばれてしまいます!!このままじゃ美神さんが・・・」
横島が一方的にしゃべっていると応答してきたのは隊長ではなくまさかのアシュタロスであった
「そう心配することないさ、美神令子はまだ殺してはいないよ・・・
 やはり手下に任せずに自分からやるべきだったな・・・
 それにしても私の船にスパイがいるとは驚きだったよ・・・」
横島は声の主が誰だかまだわからない
「誰だおまえは!!」
「ふんっ、誰だとは失礼な、私はアシュタロスというものだがな・・・
 まあいい、おまえは何もすることができまい、結晶を手に入れたら約たたずの部下もろとも殺してくれるわ、
 せいぜい悪あがきでもすることだな・・・・」
そう言うと通信鬼がひとりでにに爆発してしまった
「ちくしょうこのままじゃ美神さんが・・・
 それにこのままほっておくとルシオラたちまで・・・何か方法は・・・」
横島があせってつぶやいていると
 ベスパとデッキにあがってきたところからずっと二人を見ていたルシオラが出てきた
「どっ・・どういうこと!?私たち自由になれるんじゃなかったの・・・?
 作戦が終わったらすぐ殺されるなんて・・・」
「聞いていたのか・・・もうこのままじゃおしまいだ!!どうすれば・・・」
横島はパニクリだした、するとルシオラが
「まだ方法がないわけじゃないわ・・・私たちでアシュ様を倒すのよ・・・
 まだ結晶は見つかってないんですもの・・・私が飛んであなたを運んでいくわそこで決着をつけるのよ!!」
「なっ、なにを言い出すんだ、そんなことしたらおまえはすぐ消されちまうかもしれないんだぞ!!
 俺を運んでくれさえすればいい、後は俺が何とかしてやる!!俺を信じろ!!なっ。」
「あなたを信じられないわけじゃないわ、私は自分のことを、自分の決めたことをしたいだけよ、
 どうせ消えてしまうんならあなたの近くで・・・」
「ばかなこと言うな!!俺が絶対守ってやる、だからなっ、わかってくれ、
 決着がつくまでアシュタロスの部下のふりをしているんだ、
 そうすれば大丈夫だから、そうと決まったら俺を東京まで送ってくれ。」
横島はそう言いルシオラに微笑みかけるとルシオラは軽くうなずいて
「わかったわ、でも私の知らないうちに死なないでね・・・」
といい横島の体を手に下げて飛んでいった・・・
    コンドルは飛んで行く その6完


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