ザ・グレート・展開予測ショー

告白。(その4)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 1/ 9)

「・・・そうか結構いい条件だと思うけどなあ・・うーん困ったなあ」
と腕を組む関。
困ったと言っている割には全然そうゆうそぶりが見えない。
「馬鹿ねえ良い条件なのに」
と呆れたように美神。
だがその声には安堵の感情が混じっている。
「・・・こんなの冗談かなんかに決まってるじゃないすか」
とそんな美神の様子に、「はああ」とため息をつき横島。
時給制のしかも半人前の自分がなんでそんな好条件で、雇いたいと言われるわけが無い。
それに万が一雇われるとしてもこんなきざやろーといっしょに働くなんぞ死んでもごめんである。
断ったというのにこんな風ににこにこしてるのがいい証拠だ。
よーするにからかっているだけだろう。
・・・まあ冗談で攻撃するあたりが美神の知人(ということにしておく)らしいといえばらしいが・・・。
それよりも「いい条件なのに」といった美神の言葉がなぜか痛かった。
(やっぱこの人にとって俺は、取替えの聞く単なる助手なんだろうなあ)
美神の顔がなぜかさっきより上機嫌に見えるのも自分が関というきざやろうの誘いを断ったからではなくて、これから二人でどこぞへといくのが楽しみだからだろう。
まあそれはもちろん邪魔をするが。
いやするといったらする!
あのねーちゃんが自分のものにならないのは仕方が無いとしても他の男のものになるのは絶対に許せん!
血反吐をはきつつもこのねーちゃんの傍にいたのはいつかものにできると思ったからである。そのささやか(?)な希望まで奪われて溜まるかっ!
「じゃあちょっとつきあってくれないかな?横島君」
と頭フル回転させ関と美神を邪魔する方法を考えていたらー
苦笑するような関の声が振ってきた。
「あ?」
と横島。
「あら、今日のお相手は私じゃないの?」
艶やかに微笑みながら美神。
「すまないねー僕としても美人の誘いを断るのは心苦しいんだけどね。」
今日は横島くんと話したいんだ君なら分かるだろ?
と立ち上がり関。
「・・・・・・・・・こんな美女よりそんながきがいいわけ?」
「ああ今日はね。この埋め合わせはするよ」
と関は穏やかに笑う。
一人話についていけない横島はただそのなりゆきを見ていた。
「横島くん」
「・・え。はい」
といきなり名前を呼ばれ慌てて立ち上がる。
「関さんとの話が終わったら私の部屋にきなさい。何時でもいいからー」
と硬い声で美神。
「はい?」
「いいからくるのよ」
とだけいうと美神はその場から離れた。
「???????」
と横島。
「じゃあいこうか?」
と関。
「あんた美神さんはいいのか?」
と困惑しつつ横島。
美神と関が離れたのは嬉しいがなぜ自分は関と一緒にいないといけないんだろうか?
「ああ。僕の目的は君だからね」
とわらいつつ関
「・・・・いっとくが俺にそのケはないぞ」
「奇遇だねぼくもないよ。」
と関はいうと店の責任者のところまでゆき2・3分なにやら話したと思うとこちらに戻ってきた。
「なにか食べたいものあるかい」
と店を出ながら関。
ちなみに今横島と関は店員全員に一列に並ばれ「ありがとうございました」と言っている
あれだけのことをしてこーゆう風に見送られる事に居心地の悪さを感じながら横島は牛丼とそっけなくこたえる。
ひゅう
と身を切るような冷たい北風が吹き抜ける。
思わず背をちじこませるが隣にいる関はぴんと背筋をのばしたままだ。
「で。何だよ?俺が目的って」
なんでこんなやつと自分はここにいるんだろうと思いつつ口を開く。
「僕のところで働いてほしいんだ」
と吉○家ののれんをくぐりつつ関。
・・・・・なにやらかなり違和感を感じる光景である。
「はあ・・なにからかってんすか?ってからかって無くてもいやですよ」
と横島はいうが関は話を続ける。
「君は世界でも有数のGSだ。知識も経験も足りないがその特殊な能力と圧倒的な力は稀有なものでなおかつ、貴重なものだ・・僕は能力のある人間はそれに見合った金銭を払われるべきだと思うんだが」
と関はすわりながらいう。
「・・・美神さんと間違ってません?」
しばしの沈黙の後横島。
自分はそんな大層な人間じゃありませんよと付け足す。
「いや君だよ。横島忠夫くん」
さっきの条件はほんとうだ。君はそれだけの価値があるんだ。
といってあ・特丼つゆだくでーと注文する。
「おれも同じで」
と横島。
「第一きみは僕の攻撃をかわせたじゃないか」
と注文しおわりお茶をのみつつ関。
「・・・・そーいやあんたおれにいきなり攻撃しましたよね。よけきれなかったらどうするんですか」
「その時は適切な応急処置をとって救急車をよぶつもりだったが」
どん
と目の前に牛丼がおかれる。
「・・・・まあくいましょう」
となにかがずれているのをかんじながら二人は牛丼に向かった。
つづく
・・・・なんでせうこれいつのまにかやろー二人(涙)

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