ザ・グレート・展開予測ショー

告白。(その2)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 1/ 6)

美神の姿が視界に入ったー。
いや美神といえども出歩く事はあるだろうしだからどうした?
と聞かれても困るのだが。
ただ問題なのは、その華やかなイルミネーションに彩られたいかにもカップル専用の店の一つにいた事でしかも、男連れだったのだ。
男は20代前半だろうか?
上等のコートに身を包み黒のコ−トを嫌味なく着こなしている。
一方美神はいつも下ろしている髪をアップにしており真紅のドレスに身を包んでいた。
二人は中睦まじげに腕を組んでいる。
それは一対の絵のようで、周りのカップルからは羨望の視線を注がれていた。
ちなみに今日は恋人たちの聖夜ークリスマスである。
その時、横島の頭の中では瞬時にして、美神と謎のきざ野郎のこの後のデートコースがシュミレートされ、そしてその最期に到達する場所であるある場所にまで考えが行き着くと・・
ぶちんっ
と横島の血管が2・3本切れた。
途端かあああっと頭に血が上る!
と同時にばんっとその店のドアを開く!
店員が何事だっ!と言った感じで横島を見るが知った事ではない。
ずかずかずかずか
と効果音が付きそうな勢いで進み美神と謎のきざ野郎の所へ付きなぞのきざ野郎への胸ぐらを掴もうとした時
があん
と横島にはよおくなじみのある美神の鉄拳が横島を床へと沈めた。
そして床へと沈んだ美神のありがたいお言葉が
「あんた何でここに居るの?」
である。
打ち倒しておきながら何言ってるんだと言いたい所だが多分横島をぶちのめすのは美神にとって条件反射みたいなものだろう。
常人では一時間はきを失ったままであろう衝撃だが、横島は「いてて」と呟くだけでなんなく立ち上がる。
「美神さんこそなんですか?」
と探るように聞くと・・・
「なんでも無いわよっ!」
とたんに首まで赤くなり怒ったようにそういうとそっぽを向いた。
・・・・・・・・・
「・・・・・やっぱ・・・」
と青ざめた顔で横島。
「やっぱその気障やろーとめくるめく一夜(笑)をすごすんじゃー!!」
と叫び男の胸倉をつかむ。
「え?」
と美神
「いいかっあのちちも、ふとももも、俺がどんだけ苦労して眺めてるとおもうんじゃああもう本当なら2・3回どころか十回以上死にそうになりながらそんでもめったなことでは触れない貴重品なんやぞおおっ!お前みたいななんでもありそうなもてもて野郎にあのねーちゃんと一夜を過ごす権利なんぞないぞおおお」
と血を涙をながしつつ横島。
「・・・い・・いや僕と令子はそーゆう関係じゃないよ・・」
と胸倉をつかまれながれ至近距離で血の涙を流している横島に苦笑しながら男。
・・・・この状態で苦笑できるのはけっこう大物だろう。
「れいこだとっ!何人の女気安く呼んどんじゃー」
と横島。
「だれがおのれの女じゃあっ!」
がしいっと再び床に沈められる横島。
「いやじゃああああ・・あの身体はおれんじゃあ」
と沈まされても尚もいいつのる。
がん
美神はとどめとばかりに後頭部を真紅のハイヒールの踵で踏みつけた。
つづく(最終回まであと二回)
・・・・ぜんぜんらぶじゃない(涙)

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