ザ・グレート・展開予測ショー

悪魔のささやき!!(その2)


投稿者名:ゴロンボー
投稿日時:(01/ 1/ 2)

いやー、あけましたねー。21世紀か…まあ、ここにはあまり関係のない話かも知れませんが。

さて、よけいな前フリはともかく、(その2)行ってみましょう。



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……いつものように、いつもの如く、美神所霊事務所の中で依頼の選別をしているところだった。
おキヌが、ふとカレンダーを見る。
「12月20日か…もうすぐクリスマスですね。」
おキヌのその言葉に、他の二人も作業を一時中断し、顔を上げる。と、美神が
「あら、そーいやそうね。今年も何かするの?」
と訊いてきた。
「ええ、三人だけでお祝いしようかと思ってるんです。」
ちなみに、シロは11月頃から里帰り中、タマモもそれについて行っている。
鈴女は出かけたらいつ帰ってくるか解らない。現に、今も巣にいなかった。
さらに、ひのめも美智恵の所にいるため、事務所には今三人だけだ。
寂しくないこともないが、元々そうだったので、不自由はしない。
「……そういえばこのメンバーだけでやるのも久しぶりの様な気がするな。」
横島が言う。
「そーね。流石にもうネタもないでしょうし。」
美神のその言葉に、おキヌは怪訝そうな顔をした。
「何ですか?ネタって……?」
「え、あれ?何言ったんだろ、私?」
「疲れてんじゃないスか?何なら俺と一緒にベッドで疲れをほぐしましょう…ぐぶっっ!?」
「訳の解らん事をほざいてんじゃないっ!」
いつもの通り、いつもの如く、横島は美神のコークスクリューで後方にすっ飛んだ。
…そう、一見すれば、それはいつもの通りに見えただろう。
だが、おキヌはその中の小さな変化を見逃さなかった。
美神の、殴った後の表情だ。それが、この頃穏やかになってきているような気がする。
恐らく、本人ですら気が付いていないであろうその表情の変化は、
おキヌには「まんざらでもない」と言っているような気がした。
それを見て、少し胸の奥が痛んだ事に全く気付いていない様子で、美神が続ける。
「ったく…くだらないこと言ってないで、三人で行く仕事が決まったわよ!早く用意しなさい!」
と、血塗れになった横島に言う。
「ふえーい…」



`                to be continued.


おお!思ったより長かった!

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