ザ・グレート・展開予測ショー

横島の守るべき人(2)


投稿者名:トシ
投稿日時:(01/ 1/ 2)

「上等だ!!やってやろうじゃねえか!!」
横島は文殊を取り出す
文字は「大剣」
横島の手にビーム状の直径三メートルはありそうな大剣が出現する
「死ねえ!!」
横島は陰念に切りかかるが
バシッ
陰念は余裕の表情で受け止める
「な、何!?」
「遅えんだよ!!」
陰念はそう言うと剣を横島から取り上げその剣で切りかかってくる
「ちぃ!!」
横島は間一髪出した文殊の結界で防ぐが
「ばっかじゃねえの!?」
陰念の体が魔装術の鎧で包まれる
それもその魔装術は前までの陰念の物とは違っていた
鎧から何らかの妖気が発せらているのだ
その妖気は霊力を消す力を持っている、つまり横島の結界も消えることになる
「なっ、俺の結界が!!」
「未熟もんがあ!!」
横島はスキだらけの状態で陰念に切り裂かれる!
「ぐああああ!!!!」
横島の体から血がほとばしる!横島はその場に倒れこんだ
「横島さん!!」
おキヌがかけよってくる
「お、おキヌちゃん・・・はや・・・く・・・逃げ・・・ろ」
「逃げません!!横島さんしっかりしてください!!」
おキヌは横島にヒーリングをしている
「だ、大丈夫だ・・・」
横島は文殊で回復するがダメージはまだ残っている
「陰念・・・」
「何だ?」
「お前その魔装術・・・」
「ああ、これは霊気を消す力を持っている、これがあるかぎりお前は俺にはかてねえなあ!?」
「へっ!!勝ってやるさ!!」
「できるかな!?」
陰念は何やら鎧の胴体部分に霊気を集中しだした
「・・・・・・・・・な!?やばい!!おキヌちゃん逃げろ!!」
鎧から超巨大な波動砲のようなものを発射した!
「くっ!!」
横島はおキヌを抱いて紙一重でかわす
「な、なんだあれは!!あんな物くらったら消し飛ぶぜ!?」
「横島さんここはいったん引いてみんなを呼んだほうが」
「だめだ・・・ここで逃げても美神さんが危ないし多分逃げ切れないだろう」
「じゃあ私が呼んできます!!」
「絶対にダメだ!!危険だ!!」
そう言うと横島は霊波刀をだし陰念に突進した
「わからんヤツめ」
陰念は横島の腹に霊力のこもった蹴りを入れる
「がはっ!!」
横島はその場に倒れこむ
「くっくそ!!」
「ちょっとは真面目にやってくれよ・・・・・・・・・・・・そうだ・・・お前、あのおキヌとかいうやつをさっきから必死で守ってるように見えるんだが、あいつを殺せばお前も怒りで本気になるかもしれねえなあ!?」
「な、やめろ陰念!!」
「やめろといってやめる奴がいるかよ!!」
と陰念は言うと一瞬でおキヌの後ろに回りこむ!
「くそっ!!あぶねえ!!逃げろおキヌちゃん!!」
「え?」
おキヌは後ろに陰念がいることに気付いていない
「死ねえ!!」
ドスッ
おキヌの細い体に陰念の手が貫通する!
「うっ!!・・・かはっ!!」
おキヌの口から大量の血が流れ、その場に倒れる
「お、おキヌちゃん!!!!」
横島はおキヌにかけよる
「大丈夫かおキヌちゃん!!」
横島はゆっくりとおキヌの体を抱き起こす
「う・・・横・・・島・・・さん・・・」
「おキヌちゃん!!」
「・・・・・・・・・私・・・死んじゃうのかなあ・・・」
「何言ってんだ!!俺が死なせねえ!!じゃねえと・・・また・・・・・・」
横島の目から涙が落ちる
「横島さん・・・・・・ルシオラさんの事・・・未だに悔やんでるんですね」
横島はうつむいたままだ
「・・・・・・・・・・・・・・そういえば横島さんと私の思い出って色々ありましたよね・・・」
おキヌは瀕死の状態で口を動かす、もうそんなことできる状態じゃないのに・・・
「・・・・・・・私がまだ幽霊の時見知らぬ女の子にのりうつって横島さんに会いましたよね?・・・・・・それでその時横島さん私だって気付いてくれた・・・・・・あの時すごく嬉しかった・・・」
横島は黙っておキヌのはなしを聞いている
「それから私横島さんと美神さんのおかげで生き返って・・・普通ならこんな事あまりないですよね?でも・・・今じゃ生き返って本当に良かったと思う・・・・・・・・・・・・・・・」
おキヌは話を続ける
「それから須狩さんたちに館の除霊を頼まれた時罠で私と横島さん一緒に落とされましたよね?それで横島さん私にすごく優しくしてくれて・・・嬉しかったなあ・・・」
とおキヌはここまで言うと急に吐血をする
「おキヌちゃん!!もうしゃべっちゃだめだ!!」
「う・・・・・・・・・あと・・・これ・・・」
おキヌは左手の薬指につけている本当は銀色だが血で染まった指輪を横島に見せる
「横島さんが一生懸命苦労してプレゼントしてくれた指輪・・・・・・・・・本当に嬉しかった・・・・・・あれからわたしずっとつけていたんですよ?気付きませんでした?」
そう言うとおキヌは弱く笑う
横島は黙っている
「・・・・・・・・・・・・・・・・・まだまだ嬉しかった事ありますけどこうやって過去を振り返ってみると私結構横島さんに大事にされてたのかなあ・・・」
「ああ!!おキヌちゃんはおれの大切な人だ!!絶対に守る!!絶対に!!」
横島は叫ぶ
「よかった・・・でももういいです・・・・・・横島さんにこれ以上迷惑かけられませんよ」
「なに言ってるんだ!!頼む死なないでくれ!!」
横島は次から次へと涙が流れる
「ありがとうございます横島さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
と言うとおキヌははめていた指輪をはずした
「これ・・・・・・私の形見として持っていてくれませんか?」
横島は指輪をそっと取る
「だが絶対に死なせない!!おれの命と引き換えでも!!」
横島がそういうとおキヌの目にも涙が浮かぶ
「本当に・・・本当に今までありがとう・・・ござい・・・ました・・・・・・・・・」
するとおキヌは急に力が抜けぐったりとした様子になった
「お・・・おキヌちゃん?おいおキヌちゃん!!おキヌちゃん!!!!」
揺さぶるが血だらけの巫女の衣装をしたおキヌは反応がない・・・顔はちょっと・・・ほんのちょっとだけ笑っているように見える
「おキヌちゃーーーーーーーーーーーん!!!!!!」
横島の声が廃工場の中に響き渡る
「へっへっへ!!悔しいか!?悔しいだろう!?大切な女の子を奪われてよお!?ヒャーッヒャッヒャッヒャ!!」
陰念は笑いながら横島の首をかき切ろうと手を瞬間的に伸ばすが
バシッ
横島はうつむいたまま陰念の手をつかむ
「ん!?放せよ!!放せよコラァ!!」
陰念は手を振り回すが
「・・・・・・・・・・・・・・てめえだけは・・・・・・・・・」
横島は陰念の手を握りつぶす!
「うぎゃあ!!俺の!!俺の手があ!!」
横島の心の中は怒りしかない
「てめえだけは!!てめえだけは!!!!」
横島の体から強烈な霊波が放出される
「な、何!?」
陰念は霊波で二十メートルほど吹き飛ぶ!
「てめえだけは絶対許さねえ!!」
横島の霊波刀がどんどん出力を増し伸びていく
もう威力も長さもアルテミスの力を借りたシロの数十倍はあるだろう
「死ねえええええええ!!!!!!!!!」
横島はフルパワーの霊波刀を振り下ろす!
「があ!!ぐがああああああ!!」
陰念は受け止めるが耐え切れず体がだんだん崩れていく
「横島!!俺は諦めんぞ!!またいつか仕返ししてやるからなあ!!ぐあああああああああああああああ!!!!!」
陰念はやがて肉片になる
すると美神を閉じ込めていた結界が消える
が、横島はそれを気付きもせずおキヌの体を優しく抱きかかえる
「・・・・・・・・・・・・・・おキヌちゃん・・・・・畜生・・・・・畜生・・・畜生・・・畜生・・・!!」
その時美神が目を覚ました




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