ザ・グレート・展開予測ショー

コンドルは飛んで行く その2


投稿者名:captain
投稿日時:(98/ 1/ 7)

 えーと、だいぶ書きためをしていたので続けて書き込みします。
なにしろモデムが壊れてたもので・・・・(captain)
****************************************

       コンドルは飛んで行く そのA
 横島は司令室を出るとすぐに美神の後を追った
「美神さん、どこに行ったんすかー?」
地下に横島の声がこだまする
「こっちですよー」
おキヌの声が返ってくると横島はその方に向かって走る
「あっ、いたいた、おいてくなんてひどいっすよー」
「だってあんたママと話ししてたんでしょ、
こんなに早く終わるとは思ってなかったから、それにしても何の話だったのよ?」
「それがなんかよくわけがわからなくて・・・とにかく今日はもう休めって言ってましたけど。」
「なーんだ、なんか重大な話でもしてたかと思ったけどたいしたことじゃなさそうね、
それじゃあいったん事務所に帰りましょうか。」
そう言うと外に止めてある車へと向かう
「横島さん、明日からまた訓練をするんですか?」
途中おキヌがふと聴いてくる
「明日は多分訓練はないと思うよ、明日は休みだとか隊長が言ってたから。」
横島がそう答えると
「よかった、じゃあ明日買い物につき合ってください、
ここんとこずっと事務所のほうを空けてたでしょ、
だからいろいろ食べものとか用意しなくちゃ、いいですか?」
と笑顔で話しかけてくる、おキヌの笑顔はたとえ行きたくなくてもいやだとは言えないほどかわいらしい
「もちろんいいよ、じゃあ帰ってから時間を決めよっか。」
そんな誘いを快く受ける横島を美神が横目で面白くなさそうに見ている
事務所につくと久しぶりに人工幽霊一号の声がする
「美神オーナーおかえりなさい。」
「ただいま、私の留守の間になんかあった?」
美神が聞くと
「ええ三日ほど前に唐巣神父が一度来ましたが留守とわかると帰っていかれました、
何か伝言を受けようとしましたがたいしたことじゃないと言っていましたが・・・」
と答えてくる
「そう、ありがと。」
そんな話をすると美神たちは居間へと向かった
「横島クン。あんた今から帰って着替えとかもってきてこれから当分の間はここに泊まってきなさい。」
美神がふとそう言と
「こっ、ここに泊まる!?やっと俺の愛に気付いてくれたんですね!!」
と変な期待をして美神に飛びかかる
「変な期待をするんじゃないわよ!!」
そう叫びながら美神は飛びかかる横島を殴り飛ばす
「まーまー、美神さんそれぐらいにしておかないと・・・」
ふっ飛ばされた横島を見ておキヌは美神を止める
「まあおキヌちゃんに免じて許してあげるわ、
それじゃあ私ちょっと唐巣先生のとこ行ってくるから、夜までには戻ると思うから、
それと横島クンの部屋はおキヌちゃん空いてるとこ教えといてね。」
美神はそう言うとすっと出て行った
横島もそれに続いて自分のアパートへと向かう
横島はアパートの前まで来て自分の部屋に入ろうと鍵を開けようとする
しかし部屋の鍵はすでに開いていて中で誰かが寝ている
「おっ、おまえは雪之丞じゃないか!!なんでおれの部屋で寝てんだよ!?」
横島はとっさに言うが
「ン・・、なにママ?・・・」
と寝ぼけた声で返事する
「なにがママだー!!」
横島はそんな雪之丞を見て目覚めの一撃に霊波刀で頭を殴りつけた
「うっ、きさま何をする!?あれ、おまえは横島じゃないか、
おまえどこ行ってたんだ?ずっと帰ってこなかったから心配したぞ。」
「心配してくれるのはいいが・・・なんで人の部屋で寝てんだよ!?」
「ああそのことか、退院してから行くとこもなかったし
おまえはあの魔族たちに連れて行かれちまったからな、留守番でもしてやろうと思ってだなあ。」
「おれにはただで泊まるとこ目当てで来たように見えるが・・・」
「まあ堅いこと言うなよ、それよりおまえテレビに出てたな?すごく人気もんだぞ。」
「なぜそのことを!?おれの名前はばれていないはずだぞ!!」
「えーとな、おまえがテレビに魔族といっしょに写った時な、
おまえの高校のクラスメートがここにたくさん来て”あれは横島か?”と聞くから
ついそうだといってしまったんだ、まあおれのおかげでおまえは人気もんだ、感謝しろ。」
雪之丞は横島の方に手を置きサワヤカな顔でそう言う、すると横島は
「感謝しろじゃねー!!おまえというやつはなんということを!!おれの生活こわす気かー!?」
そう叫びながら雪之丞をぶっ飛ばし横島はもう学校には行けないと心の底から考えた・・・
「まあいい、おまえのことはアシュタロスを倒してからじっくりと反省させたる、
それより荷物だ、早く用意して行かないと日が暮れてしまう。」
横島はそう言うと雪之丞を踏みつけながら荷物の用意をしだす
「おいっ・・・横島・・・たっ、たのむからどいてくれっ・・・
おれが悪かった、謝るから・・・それに今あいつらを倒すといったな?
おれもやつらに借りがある、修業するならおれも連れてってくれ、おれも戦う。」
「ちっ、しょうがないな、隊長に聴いてみるか、とりあえずおまえも一緒に来い。」
準備をし終わった横島は雪之丞を踏みつけたままそう言うと部屋から出て行く、
そして振り返ると今まで踏みつけていた雪之丞に
「なに寝てんだ?早く来いよ。」
と言う、
横島の言葉にカチンとくる雪之丞だったが横島には悪いことをしたと反省しているのでとりあえずは横島の言うことをきく
そして雪之丞を連れた横島が事務所に戻ると
「お帰りなさい。」
とおキヌがエプロン姿で出てくる
「今ご飯作ってますから、あら、雪之丞さんも一緒ですか、こんばんわ、
どうですか一緒にご飯食べてきませんか?」
雪之丞に気付くとおキヌは快く向かえ入れる
「わるいな、せっかくだからそうさせていただこう。」
雪之丞はそう言うと横島と一緒に部屋へと入って行く
「ちょっと待っててくださいね、もうすぐできますから。」
おキヌがそう言いキッチンへと行くと雪之丞は横島の首に手をまわし
「おい、今日は美神はいないのか?もしかしておれじゃまかな?」
と唐突に言ってくる
「なっ、なにを言うんだ、美神さんはそのうち帰ってくるぞ、
それにおれがおキヌちゃんとどーとか言われるようなことはないぞ!!」
横島は赤くなりながらそう答える
「怪しいな、だがまあいいか、おれには弓がいることだしな・・・」
ボソッと雪之丞がそう言うと横島はその言葉を聴き残さず
「なんだとー!!おまえおれの女になにしくさっとんねん!!」
と雪之丞の首をしめ出す
「やっ・・・やめろ、それにあいつはおまえのもんじゃないだろ、
そんなに言うんならおキヌをもらうぞ。」
「なにを言うかー!!世界中の女はおれのもんじゃー!!」
さらに激しく言い争っていると
「なにを言っとるかー!!」
美神が帰ってきて横島の頭を殴りつける
「いたいなー、なにすんですかー、今こいつに世の中のことを教え込んどったとこなんですよー」
横島が頭をなぜながらそう言う
「何の世の中よ、まったく成長してないんだから、それになんで雪之丞がうちにいるわけ?」
「こいつただ飯食いに来たんすよー、修業をして自分も戦うとか言って。」
「違うっ!!おれは本当に戦いたいからついて来たんだ!!おれは決してただ飯なんぞ・・・」
雪之丞がそう言いかけると腹の虫が鳴りだした
「おまえいつから飯食ってないんだ?」
横島がその音を聞くと雪之丞の肩に手をおき聴く
「みっ、三日前から何もくっとらん・・・・」
雪之丞はうつむき恥ずかしそうに言う
横島は哀れそうに涙を流しながら
「おれよりも貧乏なのか・・・」
と同情する
「まあいいわ、そのうちママも帰ってくると思うから、
修業の手伝いぐらいはできるでしょうから頼んでみたら?」
美神が話しかけると雪之丞は
「なんだと、手伝いとはどういうことだ、おれは修業をしたいんだ!!」
と反抗的に言ってくる
「ならいいのよ、すぐに帰りなさい、あんたに食べさせるもんはないわ。」
そんな態度をとる雪之丞に美神は冷たく言う
雪之丞は腹がへって限界まできていたのでついに
「はい・・手伝いでもなんでもやらせていただきます・・・
どうかここにおいてください、お願いします。」
とプライドを捨て涙を流しながら美神に服従する
(哀れやなー)横島はいつも自分がしているようなことをする雪之丞を見て哀れむのだった・・・
コンドルは飛んで行く そのA完


今までの 賛成:1 反対:0
コメント:

[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa