横島の給料(終)
投稿者名:トシ
投稿日時:(00/12/28)
宝石店にて
「さーて・・・どれがいいかな?サイズは店の人に言えばいいか」
とぶつぶつ言っている横島
「ん!?これなんかいいんじゃねえかな?」
横島はたくさんある中でXの形をしたプラチナリングが目に入った
「値段も税込みで4万5千円だし・・・・・・・・・・・・・よし!!これでいこう!!」
横島は決めると店の人に話し掛けた
「あのー・・・」
「ハイなんでしょう?」
「この指輪で・・・指の太さが18ミリのサイズのやつありますか?」
「ちょっと待ってください」
店員はどっかいってしまった
「・・・・・・・・・さて・・・これ買った後どうしよう・・・・・・すぐにおキヌちゃんに渡しに行こうかな・・・そうしよう」
と横島が考えている間に店員が指輪を入れるケースを持ってきた
「これです」
ケースを開けると綺麗なプラチナリングがあった
「これでよろしいですか?」
「はいこれで」
それから横島は代金をはらいなんやかんやして指輪を買い店を出た
「・・・・・・・・よっしゃ!!あとはおキヌちゃんに渡すだけだな!!」
横島は事務所に向かって走っていった
その頃美神達は
「・・・・・・美神さーん」
「なによ」
「やっぱり横島さん何かあったんですよーだって今日も来ないじゃないですか」
「だーかーらーあの馬鹿はただたんにサボってるだけでしょ!?もう・・・・・・アイツ戻ってきたらヤキ入れて給料減らしたる」
と美神が考えていたその時
ピンポーンという音がした
「あ!!横島さんかな!?ちょっとわたし行ってきます!!」
「お願いするわ」
おキヌは走っていった
そしてドアを開けると
「あ、おキヌちゃん」
横島がいた
「何してたんですか?私心配してたんですよ?」
「え、ああ、ごめん・・・って前にもこんなシーンあったような」
「美神さん怒ってますよ?謝りに行きましょう」
「あ、ちょっと待ってよ」
と横島は言うがおキヌは聞いていなかった
そしてとうとう事務室の前まで来てしまった
「さ、入りましょう」
「だから・・・」
もう横島は観念したのか事務室に入っていった
「横島くん!!何やってたの!?まったく・・・」
「すいません・・・」
「とにかく今は仕事無いからゆっくりしてていいけど次にこんな事があったらただじゃすまないわよ!?わかった!?」
「・・・はい」
横島はちょっと暗くなるが
「そういえば何で横島さん休んでたんですか?」
おキヌが肝心な事を聞く
「そう!!それだよ!!」
横島は突然大声を出した
「な、なんなんですか?」
「俺おキヌちゃんにプレゼント買ってきたんだ!!」
「え?」
おキヌの顔がちょっと赤くなった
「ほらこれさ!!」
横島はポケットから紙で包まれている四角いものを取り出しおキヌに渡した
美神はこの二人の行動をしっかり見ている
「何ですかこれは?」
「ま、開けてみなって」
おキヌは紙をていねいに破り青色のケースを開けてみると
「わあ!!指輪だあ!!」
おキヌは大喜び
「喜んでもらえた?」
「ええ!!もちろんです!!」
おキヌは指輪を手にとり眺めていた、その時横島が
「はめてやるよ」
「え?」
横島は指輪をそっととるとおキヌの左手の薬指にはめた
「よ、横島さん!!」
おキヌは顔が真っ赤になった
「ん?どうしたの?」
横島は自分のした事に気付いていない
「・・・・・・横島さん」
「ん?」
「大好きッ!!」
おキヌは横島に飛びついた
「ちょ、ちょっとおキヌちゃん!!」
横島は照れるが視線の向こうの血管が浮き出てみえる美神に気付いた
「・・・・・・・・やば・・・・・・・・でも別にいいや・・・この状況を逃すのはもったいない、美神さんと喧嘩になっても勝てる自信は有るし」
と横島は考えていたが美神も心の中では喧嘩ではかつ自信は無いので何も出来なかった
「・・・横島さん」
「何?」
「もしかして給料上げてくれって美神さんに頼んだのって私にプレゼントするためだったんですか?」
「え?ああ、そうだけど」
「で、給料上がらなかったのに何で買えたんですか?」
「それは・・・・・・・・・実はなおキヌちゃん・・・」
横島はおキヌを体から離すと
「小竜姫様の所に修行に行ったとき変なデカイ怪物が襲ってきて小竜姫様がやられたんだ・・・それで俺が変わりに戦う事になっていっぺん死にかけたんだけど文殊で回復して何とか助かったんだそれで小竜姫様がお礼として小判をくれたんだ、でも美神さんに取られて一枚だけになっちまったんだ、でそれを厄珍に売って五万くれたからそれで指輪を買ったってワケさ」
と横島は今までの苦労をおキヌに伝える
「そ、そんなに苦労して買ってくれたんですか!?」
「うん、死にかけたし」
「でもよく私の指のサイズがわかりましたね?」
「え・・・それは・・・」
横島が口ごもった時、おキヌは今朝窓が切られていた事を思い出し横島が密かに自分の指のサイズを測ったという事がわかった、が怒りはしなかった
「横島さんそこまで苦労したんですね?」
「え・・・それは・・・」
横島はばれたと思い焦るがおキヌがまた抱きついてきたのでさらに焦った
「お、おキヌちゃん!!」
「でももう勝手に入り込まないでちゃんと私に聞いてくださいね?」
「わかった、ゴメンな・・・」
「いいですよ、今では嬉しさの方が勝っていますから」
と横島とおキヌのラブラブなシーンの中美神は顔中に血管が浮き出ていたという
===めでたしめでたし===
今までの
コメント:
- 終わりました・・・結局おキヌと横島はラブラブになりました
新作はすぐに書こうと思っているのでそのときはよろしくお願いします (トシ)
- [hazukiさん]
今まで読んでくれて本当にありがとうございました
感謝しまくりですよっホントにもう
横島があの時何もしなかったのはおキヌちゃんにプレゼントを渡す事しか頭になかったからです(じゃあ何でおキヌの寝顔に見とれてたんだ!?)
新作は全体的に暗い感じになると思いますが読んでくれたら嬉しいです
では良いお年を!! (トシ)
- [ゴロンボーさん]
ゴロンボーさん読んでくれてありがとうございます
俺ゴロンボーさんの書いた作品読んでて面白いなって思ってたんですよ。それでふと自分の作品のコメントの所にゴロンボーさんがコメントしてくれてるでしょ!?マジ嬉しかったです。
横島やっちゃいましたよ、おキヌちゃんの左手の薬指に・・・これって「好きだ」とか「結婚してくれ」って意味ですよね?そうじゃないとヤバイ(今さら何言ってんだ)
というわけで新作ぜひ読んでください
では良いお年を!! (トシ)
- 良かったっす!! マジに嬉しいデス (つんち)
- やったー横島くんとおキヌちゃんがラブラブやー!!
すっげー良かったっす!!
おそらく美神さんは使徒が侵入したぐらいの血管が浮き出ていたはず!!
次回の新作に期待!! (マクスウェル)
- おっけいっす!
よしないすハッピィエンドやー(絶叫)。
うんうんいいなあ青春って(ちあがうって)
新作すっごく期待です。
暗い話かー気になるなあ (hazuki)
- うう、横島に手の挙がらない美神なんて……こんな形で横島に屈服する美神には、一体何が残されているのでしょうか? 幾ら何でも彼女が惨め過ぎませんかね。よって反対です。
ともあれ、連載お疲れさまでした。次回作、楽しみにしています。 (Iholi)
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