ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/12/28)

部屋の外で待っている三人(二人と一匹?)はなにやら落ち着かない感じで扉を凝視している。
横島が部屋に入ってから意識を失うまで時間にしてみればほんの数分だったであろう。
だがここにいるのは普通の人間ではなく特殊な能力を持った者たちである。
中でなにかが起きているのは分かっていた。
だが三人が大人しく待っていたのは、横島が自分の問題だからこないでくれと言ったのと、美神がなぜかだまっていたからである。
たとえ時間に遅れたら容赦なくおいていくと横島に宣言していても(大抵「なあに横島の分際でいうかあ」と怒鳴り散らして部屋に乱入するのだが。)
オキヌは心配そうに大丈夫かしらと呟き、シロはロープでつながれたままぐるぐると廊下を「せんせー」と呟きつつ一人円を描くようにあるいていたがぴたりと歩くのを辞める。
何事かとオキヌはシロを見る。
シロの視線を追うとそこには夏子がいた。
「なにしてん?こんなとこで?」
と心底不思議そうに夏子
(しかも縄にくくられているシロを見てどうしたものかと考えたが三人とも平気そうなので多分これはこの人たちには大した事じゃないだろうと思うことにする←これでシロあたりが嫌がっていたりすると夏子の考えもかわるのだが)
「せんせーを待っているでござるっ」
となぜかムキになったようにシロ。
「せんせえ?」
首を傾げ夏子。
「横島さんはシロちゃんの霊破刃の先生なんですよ」
と説明するオキヌ。
「まーそんな大した腕じゃないけどね」
と美神。
「そんな事ないでござる先生は一流の剣士でござるっ」
しっぽを逆立ててシロ。
「せんせいはすごいんでござるっ」
ときっと夏子を睨みつける。
うーんと困ったように次の言葉を夏子が紡ごうとした時応接間からなにかが消えた。
夏子以外の三人が一斉に扉の方を見る。
「?」
と夏子。
次の瞬間シロが霊破刃を出し縄を切断そしてばんという音をたてて部屋の中に入る。
この間わずか1・5秒という驚異的な数字である。
「「シロ(ちゃん)」」
ついでオキヌ、美神、夏子の三人も部屋に入る。
そして中で見た光景のためか
四人は部屋に入った瞬間凍りつく。
気を失っている横島はゆうこに抱きかかえられていたのだ。
それも憔悴こそしているがとても安らかな顔でー。
多分今この場は南極にいる南極ペンギンでさえも凍る程寒いであろう。
忠夫も大変ねーと思いつつ腕の中にいる横島の額にそっと口付けを落としなおも凍りついたままの四人へにっこりとゆうこは笑った。

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