ザ・グレート・展開予測ショー

誰がために鐘は鳴る 第四部”コンドルは飛んで行く”その1


投稿者名:captain
投稿日時:(98/ 1/ 7)

 えーと、この話は作者である私が適当に妄想しとにかく思ったことを書きまくったものです。
それをあなたがどう見るかは自由です。とにかく長いです!!(captain)
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   ”誰が為に鐘は鳴る”第四部 ”コンドルは飛んで行く” その@
 なつかしい風景が車の横を通りすぎていく、今美神たちは東京に戻ってきたのだ、
雪の降る中都庁に着くと作戦本部のある地下へと向かう
「おや令子ちゃんじゃないか!!戻ってきたんだね!!」
エレベーターを降りるとどこかで聞いた声がする
「てめー、西条おまえ死んだんじゃなかったのか。」
横島は声の主を見るととっさに言う
「なんだ横島クンもいっしょか、僕が死んでなくて残念そうだなー?」
そう言うと西条は横島のすぐ前に来て顔を近づけ
「話がある令子ちゃんには聞かれたくない、顔を貸したまえ。」
と急に小さい声で言い横島をつれ出す
「あっ、美神さんちょっと先に行っててください。」
横島はそう言うと西条の後について歩いていく
「おい、話ってなんだ?」
横島が聞くと
「美神先生は君に一目おいているみたいだがどうも納得がいかん、
君に令子ちゃんを守りきれるかどうか自分の目で試してみようと思ってね・・・
さあついたぞ早く中に入りたまえ。」
西条はそう言い部屋の明かりをつける
「ここはトレーニングルームじゃないか、何をやるんだ?まさか・・・」
横島が西条に確認しようとすると
「そのまさかだよ!!おとなしく降参するか僕に倒されるかは君の自由だ!!
どちらにしろ令子ちゃんは僕が守る!!」
そう言い霊剣ジャスティスを抜きいきなり横島に切りかかっていった!!
「わー!!いきなり何すんじゃー!!」
横島はそう叫びながら剣をかわした
「逃げたね?今度は逃げずにおとなしく正義の裁きを受けたまえっ!!」
「”逃げたね?”じゃねーだろ!!
おまえのやっとることは正義でもなんでもないぞー!!
それにいきなり後ろから切りつけといてそれが国際警察のすることかー!?」
横島はそう言うと霊波刀をだし応戦する
「こーなったらしかたがない!!そんなに言うんだったら相手になったる!!
どーなっても知らんぞー!!」
「やっとおとなしく死ぬ気になったね、望むところだ!!」
そして一瞬の間に一筋の霊波の線が走る!!
「ばっ、ばかな・・・」
西条は横島の成長した姿をまだ一度も見ていない、
だから自分が絶対に勝つという自信をもっていた
しかし横島が自分のみきれないほどの太刀捌きをしてきた時なすすべもなく
何がおこったのかわからないという様子でその場に倒れる
(今いったい何をしたんだ?まったく攻撃が見えなかった・・・
これが隊長の言っていたことなのか・・・
ありえん!!こんなことが起こるはずがない!!これはきっと悪い夢に違いない・・・)
そしてそのまま気絶した・・・
「えっ・あれれ?おいっ、西条どうしたんだ?まさか死んだふりで俺をだまそーとでも・・・」
そう言い横島は西条を霊波刀でつつくが何の反応もない
「まさか俺西条に勝っちゃったのか!?きっとこいつ手加減したんだな、
俺を見くびるからこーなんじゃ、いいざまだ、
さてと、まあとにかく片付いたことだし美神さんのとこへ行くか。」
そう言うと西条の腕を自分の肩にかけて美神たちのいる部屋へと連れていく
(こいつもこのままにしとくのはなんだしな。)
「美神さーん、どこっすかー?」
そう言うと部屋の奥のほうから
「こっちよ、司令室にいるわよ。」
という返事が帰ってくる、
とにかく西条をなんとかしようと思い部屋の入り口においてあったいすに座らせる
「ふう、これでよし。」
少し汗の出た額を腕でぬぐいながらそう言う
そして部屋へと入る
「あんたどこ行ってたのよ、西条さんと何してきたの?」
美神が聴いてくる、
するとそれに答える間もなく奥のいすに座っていた美智恵が美神の言った”西条”という名前にピンときて
「横島クンおかえり、西条クンと何か話したの?ところで彼はどこ?」
と話しかけてくる、一瞬ドキッとしたが
「さっ、西条ならなんか気分が悪くなったとかで・・・入り口のとこで寝てますよ。」
と答え横島は西条を倒したことを黙っていると
「そう・・・それじゃあ横島クンあなたに話があるわ、
 令子とおキヌちゃんはちょっとはずしてくれる。」
美智恵がそう言い美神たちを部屋から外へだし、そして外のいすで寝ている西条を連れてくる、
そして西条を見ると
「ほんとうのことを聞くわよ、あなた西条クン倒すのに苦戦はしなかったでしょ?」
と、なんのまえおきもなく聴いてくる
「なっ、何でそのこと知ってるんですか?まさかっ!?」
「そうよ、私が西条クンを仕向けたの、あなたがどれくらい成長したか試す為にね、
 実際西条クンでも傷一つつけられなかった・・・そうでしょ?」
「ええ、まあそうっすけど、手かげんでもしてたんじゃないっすか?
 いつもより動きが遅いような気もしたし・・・」
「それがあなたの感想ね?まあいいわ今日はもう休みなさい、
 明日はあなたは休みにしとくからそのことはまた後で話ましょ。」
美智恵はそう言い話を区切るとパソコンに何かのインプットをしだした
「何やってるの、もういいわよ、行きなさい。」
部屋の中でマゴマゴしている横島を見ると一言言い部屋から閉め出す、
横島が出ていくのを見ると
いつまでも気を失っている西条に向かって
「西条クン、おきなさい!!」
と西条のえりもとをつかんで左右に揺らしながら起こす
「うっ・・・せっ、先生!?あれっ、僕は確か・・・」
西条は気がつくと共に頭の中に横島に負けたという屈辱が走る
「で、あなたは私の言った通りに本気で相手をしたのね?」
美智恵がいきなり質問する
「はいっ、確かに本気でいきましたが・・・本当に彼は横島クンなのですか?
 この僕が彼に負けるなんて・・・」
今までの常識から考えると西条が横島に負けるというのはまったくありえないことだった・・・
しかし今現にこうして西条は横島に負けていたのである
(やっぱり私の目に狂いはなかったわ、あの子なら・・・あの子ならきっと・・・
 いえ、必ず令子を守ってくれる!!)
美智恵はそう思うと胸いっぱいに期待が高まる
一方西条はというと部屋の隅で何やら落ち込んでいる
「なぜだ!?なぜこの完璧を誇ってきた僕が横島クンなんかに!!
 フッフフフフ、アーッハッハッハー、これは悪夢だー!!そうだっ、そうに違いない!!
 本当の僕はいまごろ家のあったかい布団の中にいるんだー!!絶対そうだー!!」
急に叫びだす、ついに人格が壊れてきたようだ・・・
「うるさいわね、早くあなたも出て行きなさい!!」
そんな西条をもう用済みなんだとでも言わんかのように追い出す美智恵だった
いつもならやさしい言葉の一つでもかけるのだが今の美智恵には横島のことしか頭になく西条にかまっていられないのである
このままでは西条は本当におかしくなってしまうかもしれない・・・
      コンドルは飛んで行く その@完


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