ザ・グレート・展開予測ショー

マイ・ライフ・アズ・ア・ゴースト!!(その5)


投稿者名:ゴロンボー
投稿日時:(00/12/23)

だああああああ!!!!!!呪われてるのかッ!?
また消えてしまいました。我ながらいっそ胡散臭いほどですな。
しかあしっ!!わたくし、今回は最終回だけにひと味違います!!
なんと!!ノートに書き写しておいたのです!…つまりは三度手間。うう…
そんな私の苦労の血漿、いや結晶をご覧下さい!



________________________________________
どうもおまたせいたしました。ついにこの話も終わることが出来そうです。
さて残すは謎三のみ!!…どうしよう?
それはともかくとして、恐らく最終回であるはずの話をどうぞ。




________________________________________



…おキヌが幽霊になって、もうすぐ300年が経とうとしていたある日、素朴な、しかし
この状況に於いて最も考えてはならないはずの、ある疑問が浮かんだ。それはつまり、
『私…何で死んだんだっけ?』
ということだ。こう思うことは、つまり、それに付随する記憶も思い出すわけで…
『えっと…確か、何かを封じるためだったような…』
人身御供になって、連れて行かれるときのことを思い出す。あの時、山が噴火していた。
『多分あれよね…』
実は大いに間違っているのだが、それを指摘する存在は、ここにはいない。
『そういえば、誰かに代わってもらえる、とか言ってたような…』


----誰かが死んでおキヌに代わることは----
----出来ないこともありませんが----

《そうだ…誰かが死んでくれれば代わってもらえる…!!》


----というわけで、この話もそろそろ終わる。



『でも、どうやって死んでもらおう?』
おキヌは、さっきからその事ばかり考えていた。
『あんまりあからさまにやったら怒って代わってくれないかもしれないし…って、そういえばなるべく素直そうで優しげな人でないと…もし殺しても代わってくれなかったらやだなあ…』
しばし、思考が止まる。
『…そういえば、私って幻術がつかえたのよね…上手く使えば、事故死だと思ってくれるかも…!!!』
一気に思考がまとまった。
『よーし、゛善は急げ゜って言うし、早速やってみよっと!!』
そこに人がいたら全員声を揃えてツッコミそうなおキヌのセリフは、無人の山奥に響いて消えた。
《あっ早速人がいるっ!》
道路を男が一人で歩いてくる。結構遠い。
おキヌは近づいてくるまで幻術の練習をすることにした。
『あっ結構簡単。』
少し霊気を集中させるだけで、すぐに幻が浮かび上がってくる。
『よーし、これなら…!!』
男はすぐそこまで近づいてきている。
《神様、見ていて下さい!私、きっとやってみせます!!》
そして、おキヌは道路の陰に隠れた。

男の前によろよろと進み出る。すると、
「どうしたんですか?」
と訊いてきた。予想どうりだ。この人は「いいひと」の部類に属するらしい。
『じ、持病の癪が…あそこにある薬を取ってきてくれませんか?』
「え?」
男は訊き返す。当たり前だ。こんな山奥に薬など…
《えいっ!》
念を込めると、男の背後に道があらわれた。
『あそこに…!早く…!!』
辛そうなフリをして、指さす。元々幽霊なのでこういったことは上手かった。
こんな時、おキヌは幽霊で良かったと思うのだが、
こんな事をする理由は「自分が幽霊だから」だということに彼女は気付かない。
「こんなとこに道が?」
男はなおも怪訝そうだ。まずい。
『お願いします…!!!』
さらに辛そうにする自分を見て、さすがに男の顔色が変わった。
「わかりました!」
そういって、背を向ける。
《今だわ!!》
あの道路はもちろん幻覚で、本当は崖だ。そこへ、自分が突き落とせば…!!
『ごめんなさいっ!!』
「え?」
突き落とす前に思わず叫んでしまった。振り返った男と目が合う。
「ごめんなさいって…そ、それに今何を?」
ばれた。
『ごっごめんなさいぃぃぃぃぃ!!あなたを殺そうとなんてしてませーんっ!!』
飛んで逃げた。
男は、ただ呆然とするだけだった。



『はあ…失敗しちゃった…でも、このくらいじゃあきらめないっ!!』
妙な使命感を燃やしたが、結果は…
五年経過。


『じゅ、十二回もやって全部だめなんて…』
あれから色々やったが、(おキヌ的に)後一歩のところで失敗してしまう。
『ま…まだまだ!』
それでも懲りずに人を捜すと、いた。男と女だ。
『様子を見てみよう。』




「横島くーん、大丈夫?」
女の方が言った。同時におキヌも、
《うわー、山道であんな荷物もってて、大丈夫なのかな?》
と考える。
「だ、大丈夫ッスよ!うわははははははー!!」
《すごい…あんなにこき使われてるのに、笑って平気だなんて…!》
横島と呼ばれた男の方はこれっぽっちも大丈夫そうではなかったが、そんなことにも気付かず感動してしまう。
2,3言葉をかわすと、薄情にも女の方は先に行ってしまった。
これは…かなりの大当たりだ。
『あのひと…あのひとがいいわ…ようし…』
次の曲がり角に身を隠し、幻術の…最後の幻術の用意をする。
男が近づいてきた。
五歩前。四。三。二。一…!

『えいっ!!』



「ん…」
何か温かい感触がする。
「あ、目覚めた?おキヌちゃん。」
「あれ、私…」
(夢、か)
どうやら横島に背負われているようだ。
(あんな事考えてたから…)
「おキヌちゃん助けに行ったら寝てたから。起こしちゃ悪いと思って…」
「す、すいません。ところで美神さんは?除霊はどうしたんです?」
「ああ、それがさ----」




横島の話はこうだ。あの幽霊を速攻で倒した美神は、やはり財宝をネコババしようとした
のだが、それは空き缶や切手だった。つまり、「B級コレクター」だったのだ。
そして、ショックを受けた美神は、一人で帰ってしまった。


「----ってわけさ。」
「そ、そうですか。」



時間がないので、半端ですが続きます。




















今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa